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離婚すべきか悩んでいます。

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7年交際し、結婚3年目です。仲は良かったと思いますが、半年前に犬を飼ったことを機に離婚直前まで関係が悪化してしまいました
2人で納得して飼い始めた犬でしたが、いざ飼ってみると犬に対する価値観や衛生観念の相違があり、言い争いとなってしまいました。
お互い責め合い、の日々の中で、「犬を途中で飼えないなんて無責任だ、両親を連れてきて3人で土下座しろ」という言葉を聞いて実家へ帰りました。そこから4ヶ月、別居が続きました。
その間、解決に向けて話をするも、話は一向に解決しませんでした。
犬はわたしの実家で一時的に預かることになったの機に現在は家に戻っていますが、犬をどうするかは解決していませんし、この半年間の夫の言動や言われた言葉を思い出すと、この先何十年も夫婦生活を続けていくのとが不安です。
土下座しろと言われたことや、私の父親の前で自分の親は私と離婚した方がいいと言っていると言ったこと、義両親は夫の話だけを聞いて私の話は聞かずに離婚と言ったこと(遠方に住んでいるので一度ご迷惑をお掛けした旨の手紙を出しましたが返事はありませんでした)、私の父は夫に本当の息子だと思って何度も相談に乗っていましたが、途中で父に責められたと言い、怒っていたこと。(第三者に見てもらった父のメールは責めているものではないとのことでした)
私のことよりも犬の気持ちを優先して考えるところ、話を大袈裟に盛って話すため、本音や真実がわからず不信感が生まれたこと、怒るとモノを投げること、わたしが泣くとすぐに私の母や妹に連絡をしてどうにかしてくださいと言うところ、また頼っておきながら祖母が出た時は会話が聞き取れなかったのか一方的に電話を切るなど不安要素がたくさんあります。

今回の件で自分の父の懐の深さを改めて実感し、それと比較してしまうと夫は器の小さな人だと思ってしまい、尊敬することができません。この先も一緒にいるのは苦労がありそうだと思いつつも、夫は喧嘩していながらもわたしのことを本気で心配しているのは伝わります。心の根は優しいけど、人の気持ちを考えずに思ったことをすべて口にしてしまったり、家族を守るというような意識が薄いだけのように思えます。
なので、離婚した方がいい気はしますが、結婚には我慢も必要だと思います。
どこまで忍耐すべきことなのかがわかりません。何を基準に離婚するべきか決めたら良いでしょうか?

2021年11月30日 13:03

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

客観的な基準は存在せず,ご自身がどうしたいかだと思います

前回のご相談から8ヶ月ほど経過している様ですが,引き続き,夫婦関係がよろしくないご様子ですね。前回のご相談よりも今回の方が事は深刻に見えますが,中核的な問題は変わらず「夫婦間の価値観の不一致」にある様です。旦那様には良いと思える面もある一方,この先の夫婦生活に不安を覚える面もあり,「離婚した方がいい気はします」「結婚には我慢も必要」「どこまで忍耐すべきことなのかがわかりません。何を基準に離婚するべきか」とのことです。

これについて,前回のお坊さんの回答にもある通り,離婚すべきか否かについて,客観的な判断基準は存在せず,ねこ様がご自身でご判断頂くしかないと思います。

この手の選択について,未来を正確に予知し得る者は存在せず,結果が出るまでどの選択肢が正解だったかは分かりません。その様な不安の中でもご自身で選択し,その結果に責任を負って生きる覚悟が必要かと思います。(ちなみに未来予知が不可能である以上,この手の他人の選択について責める権利を持つ者は誰もいません)

他人から与えられる「どうすべきか」という「べき論」を判断基準とした場合,ご自身が「どうしたいか」から離れてしまい,この乖離によって苦しむ可能性が大いにあります。その意味でも,ご自身の願いに応じて選択を行って下さい。

その様な訳で,「どうすべきか」ではなくて,「どうしたいか」で考えます。今回の場合で言えば,どこまで耐えるべきかではなくて,ねこ様が今の旦那様との夫婦生活を続けたいと思えるか否かという点で判断なさっては如何かと思います。続けたくなければ離婚,まだ続けたいと思える間は,話し合って互いに心地良い妥協点を見出す努力を続ける,という程になるでしょうか。ただし話し合いを続ける場合でも,1度お互いに距離を置き,客観的に判断できる様になるまで冷ます期間があった方が良いかもしれません。

ところで,前回そして今回のご相談の様な価値観の不一致は,今回離婚なさらずとも,離婚して次の出会いに恵まれるとしても,夫婦という他人同士であれば不可避であることは,前回のお坊さんの回答通りです。そこで,夫婦は話し合いを通じて互いに譲り合い,互いに心地良い妥協点を見出すことで,家族になっていくのだと思います。

どの様な選択をなさるのであれ,双方に幸せな未来が訪れることを念じております。

2021年12月1日 15:46
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有り難し
おきもち

僧侶であり,とある国立大で仏教文献学を教える教員です。 かつて,僧侶...
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見当違いならお許しください

前回の相談文と合わせて読ませていただきました。

夫に対する失望感がよく伝わりました。

「何を基準に」との事ですが、一般論として、不倫や家庭内暴力などの理由であれば、我慢すべきではないと言えますが、価値観の不一致については難しいところです。

ネコさんの相談文を読む限りでは、ネコさんの夫の言葉遣いや振る舞いについては、「それだけで充分値する」と思う人もいらっしゃると思います。

ですが、離婚直前まで関係が悪化したという「犬に対する価値観」の違いについて、相談文を何度も読み直したのですが、どうも前後関係が見えてきませんでした。

【内容を編集しました】
詳しい事情を教えていただきありがとうございました。見当違いな推測を申し上げましたこと、撤回してお詫びいたします。

改めて、お困りの状況が伝わりました。お詫びの気持ちも込めて、その上で感じた事を回答とさせていただきます。

傍からみて「離婚すれば」というような状況であっても、自分が離婚したいという根拠を集めても踏み切れないのですから、何かきっと離婚したくない強い理由があると思われます。

離婚すべき根拠が間違ってないかを考えることも大事だと思いますが、したくない理由を言葉で書き出して、それらを眺めて本当に夫婦関係を継続させるに見合うものなのかを考えるという方法もあるのではと思いました。

…もしも「離婚」という選択に恐れのようなものを感じておられるのならば、その恐れが恐るに値するものなのか、恐れの正体は何か。見極めれば、自ずと答えは出るのかもしれません。

未熟な回答ですが、できるだけ早く返信したいと思い、書かせていただきました。ねこさんの人生が良い方向に進むことをお祈り申し上げます。

ご返答いただきありがとうございました。

2021年12月1日 20:35
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有り難し
おきもち

1979年名古屋市生まれ。 真宗大谷派の僧侶です。
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質問者からのお礼

お二方さま、回答ありがとうございます。
質問文の文字数に制限があり、説明不足となり申し訳ありません。
犬は当初、ゲージに入れて飼う予定でしたが、いざ飼ってみると、夫はゲージを広げたいと言い、最終的にリビングに開放したいとのことでした。私はずっと人と同じ空間にいるのは気になると伝えましたが、ゲージに閉じ込めるのは虐待だと言われ、喧嘩となりました。ゲージは極端に狭いものではなく、小型犬で2.5畳あります。
土下座発言のときに親が出てきたのは、喧嘩が長引き、私は辛くて死んでしまいたいと思っていた時期がありました。そのような状況に夫が私の母に電話をした際に母がそこまでなってしまっているのなら、里親に出してほしいと伝えたためです。私や母は責任あるどなたかにお譲りすることも、責任のひとつだと考えていますが、夫はこの考えは許せないようで、土下座発言へとつながりました。

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