母の言葉
私は、10年前母を病気で亡くしました。
私が小学校低学年の頃から、30歳になるまで母はお酒を( 仕事の時間以外、朝晩関係なく )飲み続け、身体を壊し亡くなりました。
その間、子供の頃は酔った母の下の世話、愚痴聞き…。
成長するにつれ、父や、母本人にも「お酒を断ち、前向きに生きるため病院へ行き治療しよう!」と話し合いを何度もしましたが、その頃の父、姉は見て見ぬ振り…という感じでした。
私1人では無理に病院へ連れて行く事もできず、月日が経ってしまいました。晩年、酔った母と私の2人で腹を割って再度 「 お酒を飲むのは、好きなだけではなく、父や姉に気持ちをわかってもらえない寂しさもあるんじゃない?本音を打ち明けて、家族一丸となって治療し、一緒に生きていこうよ。」と話したところ、「 父、姉には言わなくていい。あんたさえわかってくれてたら、それでいい。」と母は言いました。
その後、数ヶ月して母は亡くなりました。
父、姉には母の言葉は言っていません。
本当にそれで良かったのか、そして、結局は、私も母を見殺しにしてしまった。という思いがあります。
私は、死ぬまでその思いを背負って生きていく覚悟はしていますが、
父の「母は幸せやったかな?」姉の「天国からいつも見守っていてね 」という言葉を聞くと、すべてを話してしまいたくなります。
話せば、母の死後うつ病になった姉は、さらに病状が悪化するかもしれないし、父も心が乱れることでしょう。
やはり、2人には何も言わない方がいいのでしょうか?
( 補足 / 父や姉にも、母の気持ちに気付いて欲しかった。
母は、父の作った借金返済のために10年間休みなく働き、そのストレスからお酒に走りました。
主人は、私の気持ちを理解し、支えてくれています。)
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言っても仕方がないと思いますよ。
大変な思いをされましたね。いやあ、小学生からとなると15年以上ですね。依存症の方の世話をするというのは、いかに母親とはいえ、大変なことだったと思いますよ。ご相談を読んで私もため息をついてしまいました。メンタルなことは本人も辛いんですが、回りも本当に辛いんですよ。そういう重いものをあなたは1人で支えてきた。本当に立派です。ハッキリいますが、依存症で慢性化された方のケア、まずはご本人が何とかしようとしなければなりませんし、その前提でご家族が一丸になって立ち向かわなければ、絶対に無理です。それくらい大変なことなんですよ。それを次女のあなたひとりでは不可能です。むしろ、本当によくお母さまを支えてくださった。お母さまになりかわって御礼申し上げます。
お父様もご高齢になられているのではないかと想像しますし、お姉さまもご病気のご様子。お姉さまもメンタル的に問題をお抱えのご様子。言わない方がいいのではないでしょうか?いうことで、傷口を広げても誰も幸せになりませんよ。お父様もお姉さまもきっと大きな後悔をいだかれるでしょう。言っても誰も幸せになりません。何よりもお母さまのご遺志に反しますよ。あなたの胸に収めたらよろしいのではと思いますよ。
ただね、お母さまがいたから、あなたがいます。今の幸せはお母さまのお陰ですよ。お陰さまでありがとう!お母さんありがとう!私はお陰さまで幸せだよ!ありがとうと感謝の念を捧げてくださいね。これが何よりのお母さまの供養ですよ。いまのあなたの姿、お母さまの誇りと自慢ですよ。
いつまでも、いつまでも明るく元気でお幸せに!お父さんとお姉ちゃん、よろしくね。
幸せを祈っていますよ。
追伸
お母さま、極楽浄土であなたのことを暖かく見守ってくださっていますよ。強く強くいまそう感じました。
お幸せに、もっともっとお幸せに!
幸せいっぱい夢いっぱいの人生を歩んでくださいな。
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございます。
涙が出ました。
母に対しては、恨みつらみは一切ありません。不思議な事ですが、亡くなった晩、母が背後からぎゅっと抱きしめてくれたような気がしました。
そして、お骨を見た時、母が苦しみから解放された気がしてホッとしました。
いつか天国へ行った時、母に褒めてもらえるような人生を歩んでいきたいと思います。
ありがとうございました。
追伸までいただきまして、本当にありがとうございます。
今は、貧しくとも楽しい毎日を過ごしております。
娘の成長、主人との人生、周囲との関わり、自分の夢も大切に生きていきたいと思います。
ありがとうございました。