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子どもの病気を受け止め前を向きたい

回答数回答 1
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子どもに先天性の病気が見つかりました。
産後病気が4こ見つかったのですが、最近受診したところ、新たに1こ診断がつきそうです。次から次へと見つかり、耐えられる自信がありません。

私は妊娠初期より悪阻がひどく、出産まで吐き気に追われました。妊婦期間を通してしっかりと食べることができなかったため、子どもがお腹にいる時に栄養を送れなかった私の責任だ、私がお腹でしっかり育てられなかったから悪い、と自分を責めてばかりです。

悪阻は病気に関係ないと家族から言われても、やはり私のせいだと責めて涙を流しています。

母親なのだから強くいなきゃ、この子のために笑顔でいなきゃと思うのですが、また自分を責めたり子どもの今後を心配したりして泣くという繰り返しです。
精神的におかしくなってしまったようで、病気の子どものためにと毎日必要以上に消毒・手洗い・洗濯をしてしまいます。

子どもはよく寝てよく笑い、いつも私を助けてくれます。こんな母親で本当に申し訳なく思っています。

前向きでいたいし、涙を減らしたいです。病気をしっかりと受け止め、向き合いたいです。かわいい子どもと楽しい時間をたくさんつくっていきたいです。
自分を責め続けてしまう私に、どうか、前を向けるようなお言葉をいただけたら嬉しいです。

2022年1月16日 2:44

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そこにいてくれるだけで、お子さんを笑顔に出来る、素敵なママよ

悪阻、大変だったのね。出産までずっと続いたのね。どんなに苦しかったことだろう。私も酷くて入院までしました。愛おしい命を育んで幸せなはずなのに、悲しくなって、こんな母じゃダメだって、申し訳なくってね。

あなたもそんな想いを抱えてきたのではないですか。よく頑張って出産したわね。赤ちゃんも本当によく頑張って生まれてきてくれたよね。

お子さんの病気のこと、どうしてこの子がって悲しくなるわね。代わってあげられるものなら、私がって。力になれないのが悔しいわね。
少しでも整った環境で、この子のためにって、毎日たくさんの愛情を注いで頑張っているのね。

今までも頑張ってきたのに、これ以上だと疲れ切ってしまうわよ。一人で泣いているの?どうしてやればいいんだろうって、いっぱい悩んでいるのね。それは苦しいよね。

本当は、毎日毎日をお子さんと一緒に楽しんで笑顔で過ごしたいんだよね。

私ね、園でいろんな子ども達や親子と接してきたけれど、みんな悲観的だったわけではありません。周りの理解やサポートもたくさん見てきました。人は、完璧じゃなく、足りないものもあります。だから、一緒に生きる人がいて、支えられて。支えられるばかりでなく、互いが補い合いながら。

お子さんは、悲観的な人生なんて送らないよ。愛する親がいる。これから、いろんな人や環境から影響を受けながらも、支援者にも出会うでしょう。

あなた一人が責任を負わなくても、みんなで一緒に生きていけばいいのですよ。
目の前にいるお子さんは、多くの幸せをくれる命。今も、あなたに愛をくれているでしょ。

病があっても、それだけで人生が決まってしまうわけじゃないわ。周りを頼って。ハスノハにも、気持ちを下ろしにきてね。お子さんの成長を聞かせてくださいね。

あなたは、よくやっている。
そこにいてくれるだけで、お子さんを笑顔に出来る、素敵なママよ。

2022年1月16日 13:48
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

心温まるお言葉ばかりいただき、ありがとうございます。

私も悪阻で入院しました。辛い辛いと自分のことばかりでした。24時間吐き気や下痢に追われ、望んだ命なのに妊娠を中断したらどうなるか‥と考えてしまうところまで追い詰められてしまい、お腹の我が子に申し訳なかったです。悪阻で心身ともにおかしくなってしまっても、この考えは本当にいけなかったと今も大変後悔しています。
ダメダメな妊婦でしたが、出産に関して子どものがんばりだけでなく私も認めていただきありがとうございました・・・。

産んだ私の責任だ、私が今後しっかりと責任をもたないとと強く思っていましたが、今後子どもが出会うであろう人たちも含め、みんなで一緒に生きていけばいいとのお言葉で少し考え方が広がりました。
今後子どもが人生をつくっていく中で、子どもを支えていくのは私だけでない、きっとたくさんの人が支援してくれるだろうと思うと、不思議な気持ちになりました。
そういえば私も今日までそうだった、いろいろな土地でたくさんの人と出会い、時には救ってもらったと思い返しました。

病気を受け止めるのにはまだまだ時間がかかりそうですが、一生懸命生きている子どもに愛をたくさんあたえ、私も愛をたくさんもらい、一緒に楽しい時間をつくっていきたいです。

お忙しい中、前を向くためのお言葉と教えをありがとうございました。
また相談させてください。

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