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自分と関係ないことに心を痛めてしまいます

回答数回答 1
有り難し有り難し 9

こんにちは。
何度かこちらで相談をさせていただいていて、何度も恐縮なのですが、またお願い致します。

私はよく人から相談をされる事が多いです。それは頼られていてありがたい事だと思いますが、その分色々な人から色々な情報を得てしまいます。得てしまう…という言い方をするのは、愚痴や不満、人間関係のいざこざなどの悪い情報を知ってしまうことが圧倒的に多いからです。
そして、それを聞いて自分に関係のないことに感情が揺れ動いてしまい、結果自分の心が傷ついたり、疲れてしまいます。

最近、相談を受ける事があったのですが、こちらがアドバイスしても改善をする様子もなく、その結果状況が悪くなっていくことだけを「どうしましょう〜」と相談してくる…というのをずっと繰り返されたため、自分でも信じられないほど心の中が怒りでいっぱいになってしまいました。
正直、もう関わりたくなくなったのでそれとなく距離を置きましたが、イラつきが収まりません。どうしても顔を合わせる機会が有るのですが、普通の対応をできるかも心配です。自分のことと関係ないことにこんなに左右されてしまう自分にもうんざりします。

どうしたらこの感情を切り離せるでしょうか。
また、今後人から相談を受けた時にどういう心持ちでいれば自分を守れるでしょうか。

ご教示お願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ハスノハで楽に

これは相談を受ける人によくある話だと思います。
カウンセラーの人でもその人をよくしようと思えば思うほど自分の悩みになり相談を受けた方が病んでしまうという結果に陥ることもあります。
教育者もそうですよね。真剣に生徒をより良くしようと思えば思うほど、思い通りにならないことに悩み苦しみ自分を責めてみたり相手を責めてみたりしながら苦しむわけです。

お寺にはそうして悩む方がよくいらっしゃいます。
話を聞くときは親身になって聞くのですが、思いを巡らしたり想像を働かせたりすることより、ただしっかりと聞く、耳の働きに任せて聞くことが大切です。自分自身が吸取紙のように吸収してあげたらそれで良いのです。相手を変える必要もない。ただ聞いてあげることが大切なのです。傾聴なんて言葉もありますが、まずはとことん聞いてあげること、それで8割型は解決します。聴くのではなく、聞くのです。
あなたはカウンセラーでもないわけですから、プロに任せるのも一つ。辛いようなら拘らないのが一番です。
悩みの多い人にはハスノハを紹介してあげてください。こちらのサイトで吐き出してもらうのが良いと思いますよ。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

質問者からのお礼

お礼のメッセージが大変遅くなり、申し訳ありません。

丁寧なアドバイスありがとうございました。
相手をよくしてあげたい、という気持ちが強すぎたのかもしれません。まずは聞いてあげるだけでも十分という気持ちを持っていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

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