命名、これで良かったのでしょうか
初めてご相談させていただきます。
妊娠中に死別を経験し、悲しみにくれる中無事に出産をしました。
妊娠中は、
何としてもこの子を無事に生かして産まなければという気持ちのみで前に進むことができました。出産を終え、徐々に子供との生活に慣れてくるに従って、この名前でよかったのかと考えるようになりました。
妊娠出産と命名という、人生の節目が流れるように過ぎ去ってしまったことにも心残りもあります。
そして未だに朝目覚めると、故人を思い出して「あぁ死んだんだ」と絶望から始まる毎日です。あの日がなければ、この子の名前も違っていただろうなとも思います。故人の死への思いも含めて名付けられたこの子はどうなるのだろうとも思います。
気持ちが晴れる事がありません。
時間が経てば死別も、名付けへの心残りも受け入れることができるのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
素晴らしいお名前だと思います。
まずは出産おめでとうございます。
そして故人に対して冥福をお祈りいたします。
悲しみという感情に苛まれて、後悔をなさる。
これは仕方のないことでしょう。
なので、すぐに受け入れられはしないかもしれませんが、あなたのお子様のお名前は
・故人様への想いがある
・親の願いが込められている
・しっかりと文字の意味が考えられている
・画数にも気が配られている
・響きがやさしく、美しい
・漢字が書きやすく、読みが易しい
とても良い名前です。
人間、一つの悲しみに引っ張られて全てが悪い方向に向かっているような錯覚を覚えることがありますが、大丈夫。
あなたがつけた名前はきっとお子様を幸せにしてくれますよ。
別れは寂しいしかし
身近な方を亡くされさぞお辛いことでしょう。そんな中その悲しみを乗り越える力をくれる新しい命との出会いがあったとのこと。これは大きな力をいただけることと思います。人生は川の流れのようにつかみようもなく過ぎ去っていくものです。
別れは辛いけどそこに留まろうとしているの目の前の宝物を見失うことになります。
私たちの生活は今現前の事実という宝物を相手にしています。記憶や想像は現実とごちゃごちゃになりやすく、迷いの原因ともなり得ます。
お子様のお名前拝見いたしました。とっても素敵です。そのお子様との大切な生活を大切に。そしてふと亡くされた故人様を思い出した時には手を合わせ感謝して、お過ごしになられたらいいと思います。お子様は沢山の宝を見せてくれます。
現実の生き生きとしたリアルを生き大人が忘れていた大切な事を見せてくれます。
仏教の根本もここにあります。
子育てしながら沢山学んでお子様と一緒に大人として成長してください。
幸せな日々が目の前にあります。地に足つけて見失わないように生活してください。
質問者からのお礼
啓誠様
本当に、ありがとうございます。
大きくなった子供に、名前の由来を笑顔で伝えられる様に、ご先祖様に感謝できる様な子に育つ様に、まずは私が親の背中を見せていきたいと思います。
お忙しい中、すぐにご回答いただき、また良い面を丁寧に気付かせていただきありがとうございました。
邦元様
ご回答ありがとうございます。
文章を読んでいて、自分の心の一番大きなしこりに気付きました。
命名の事は表面的な悩みで、一番は目の前の我が子をしっかりと見れていない申し訳なさがあるのかなと思いました。過去の事を悔やんだり、もうどうにもならない事ばかり考えていることだと思いました。この世で1つだけの命がなくなったのに、日々季節は変わり、周りの人たちも普通に生活していることが違和感でしかありませんでした。可哀想だと思いました。私は故人のためにも忘れないように、留まろうとしていました。
リアルを生きている…まさに今、お腹が空いたら泣いて、満足したら笑って、眠たくなったら寝ている我が子がいます。まずは目の前の生活に目を向けて、もう少し素直に、丁寧に生きていこうと思いました。
また過去の事を思い出し、悲しみや不安に駆られる時があると思いますが、命がある事がこんなにもありがたいと思ったこと。子供が生まれた時の喜びを思い出していきます。
ありがとうございました。