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過去の自分に対する自己嫌悪

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有り難し有り難し 33

現在22歳ですが、ここに来るまでたくさんの人を傷つけて来ました。

小学六年生の頃、自分の過ちに気づいた私は、自分の内に内在する悪を払拭するために、そして罪を償うために、ここで命を絶つべき人間なのではないかと悩み苦しみました。その後悔が今に至るまで拭えず、こんな人間が生きていていいのか、と自己嫌悪に苦しみます。

「過去」が原因で「今」を謳歌することが出来ません。これについて、何かお考えをご教示頂ければ幸いです。宜しくお願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたはその苦悩から離れましょう…苦悩を手放していいのです。

 『「過去」が原因で「今」を謳歌することが出来ません』…とおっしゃいます。
 でも、もしそうならば、あなたの苦悩は解決することが出来なくなってしまいます。
 今のあなたの置かれた状況を過去のせいだと断定することは、今のあなたにとって原因が分かっているという部分ではプラスかも知れませんが、それ以上に過去は変えられず戻れないことから、あなたを大変に苦しめる結果となってしまいます。
 22歳のお若さながら、これまでにたくさんのお方を傷付けてきたとおっしゃいます。そのことを率直に認め、その事実に向き合っていらっしゃる御姿勢は尊いものだと思います。 
 ただ、そのことで御自身を追い詰め、責め立てていらっしゃることには賛成できません。
 過去には戻れません。
 ただ、あなたには「生きている今」が存在しています。今を精一杯生きることによってしか、過去の過ちを取り繕う方法は無いのです。
 重ねて申します…「過去は変えられません」。ただ、「今の生き方を見直すことは出来る」のです。
 罪を償うと決意をお持ちならば、命を絶ってしまってはそれは出来ませんね。
 だからこそ生きていきましょう。さらにその決意が固ければ、生きて、その上であなたに出来る償いをなさって下さい。
 その為にはまず、あなた御自身の心身の健康を取り戻すことが必要かと思います。
 今は、あなたは思い悩むことで疲れてしまっていらっしゃるようです。
 取りあえず、考えること、悩むことを止めましょう。
 ああ、また考え悩んでいるな…と気付いたなら、その思いを捨てましょう。
 また、あなたの苦悩を引き受けるとおっしゃる仏様に、あなたの思いを預けましょう、任せましょう。
 それが出来たときにあなたに心の平安が訪れます。
 そして、またあなたに苦悩が生まれた時には、さらにその思いを仏様に委ねましょう…投げても良いのです。仏様はしっかりとあなたのその思いを受けとめて下さいます。
 考えないためには、身体を動かすことがとても有効です。散歩でも何でも軽い運動から始めましょう。外に出れば春が確実に近づいていることを実感出来ます。
 どうか、御自身を責める思いを捨てて下さい…それは私からの御願いであり、また仏様も同じ思いをお持ちでいらっしゃると思います…。
 

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有り難し
おきもち

ここはハスノハ

ご質問ありがとうございます。

私も同じですよ。
ただ、違うのは、私はたまたま仏教の本を見たことがありました。

命を絶つことは悪の払拭にはなりません。
過去の償いにもなりません。

仏教の祖であるお釈迦様が座っているのがハスノハ。
ハスの花は泥水の中から芽を出し花を咲かせます。
汚い心の内からもキレイな花は咲かせていいですよ。
いや、咲かせるべきです。
それが過去への供養だと私は思っています。

そういえば、このサイトの名前もハスノハ、蓮の葉ですね。
太陽の光を受ける役割を持つ蓮の葉。
この世の汚泥と陽の光を取り持つハスノハの名を持つこのサイトに出会ったのも何かの縁です。

この言葉が届きますように。。

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有り難し
おきもち

昭和48年生まれ。O型。お念仏を大事にするお寺にいます。海外では公務員として宗教者が必要とされている役割を担っていますが日本ではその制度は無いので、心理や福祉関係の資格を担保に社会貢献に務めています。hasunohaとのおつき合いも気がつけば10年。ありがたいご縁です。なんまんだぶつ。
注意することは特にないですよ。申込者さんからいただいた時間です。沈黙も喜怒哀楽も吐露も自由です。申込者さんの言葉に触発されて僕も話し出すこともあります。基本的に1回完結での対応が多いですが、その後の経過なども聞かせていただけると嬉しいです。なんまんだぶつ。

質問者からのお礼

この度は、御回答頂きまして誠にありがとうございました。

重い質問であるにも関わらず、事をそのままに受け止めて頂き、そして温かい御言葉を頂きましたこと、心より感謝申し上げます。また、ひとつひとつ御言葉を丁寧に選ばれている姿勢に感銘を受けました。素敵な御言葉、しかと受け止めました。

お二方のように、「誰かを救う言葉をかけることができる人」になることを目標に、精一杯努めて参ります。

ご多用の折ではありますが、
どうぞご自愛下さいませ。

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