家族を傷つけてしまったことへの後悔
先日、家庭内のトラブルをきっかけに、妹に対し母の愚痴をこぼしてしまいました。
その愚痴の内容を詳しく書くことはできませんが、大まかにいうと「母がこれまでどれほど家族や親戚に迷惑をかけてきたのか」という趣旨のことでした。
妹にとっては初耳のことであり、大変ショックを受けたようで、「もう聞きたくない」「大切なお母さんを悪く言わないで」と言われてしまいました。
妹を傷つけてしまったこと、軽々しく母のことを悪く言ってしまったことを大変後悔しています。
私自身も母のことは大好きでとても大切に思っているのに、どうして不満を心の中に留めておけなかったのか、どうしてよりによって何も知らなかった妹に話してしまったのか、申し訳なさでいっぱいです。
妹には直接謝罪をし、気にしないでと言ってもらえましたが、ずっと心の中に後悔が残っており苦しんでいます。
母や妹に合わせる顔がありません。
どうしたら私の心は楽になれるでしょうか。この過ちを償うにはどうすればよいでしょうか。
どうかお言葉をいただけるとありがたいです。
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妹さんには謝罪されたら
家族というのは、ホンネとホンネをぶつけ合うものだと思うんです。それが毎日ではたまりませんが、ときとしてあなたのご発言みたいなことはあってよいです。我慢や配慮は他人にすべきことで、きょうだいに対してまで過度に自分を抑える必要はありません。
臨床心理学者として非常に著名だった河合隼雄さんは、NHKの番組の中で、カウンセリングを家族関係に利用してよいか、と尋ねられました。すると、それはよくない。家族関係というのはホンネとホンネのぶつかり合いである等の上述のことをおっしゃいました。言いたいことが言えないきょうだいの関係、そんな裃(かみしも)つけたものが家族といえるでしょうか。ときとして場合によっては感情をぶつけ合っていいんです。だから、あなたのご発言はおかしなことじゃないんです。
ただ、どうしても気になるなら、謝罪されてもよいかもしれません。妹さんがおいくつくらいか分かりませんが、きっとあなたのお言葉を妹さんなりに受け入れておられるはずです。他人と違って、いつまでも尾を引かないものだと思いますんで、気になさらなくてよいですよ。
質問者からのお礼
お礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。
私の発言はおかしなことではないと言っていただけて、少し心が軽くなったように思います。
「家族というのは、ホンネとホンネをぶつけ合うものだと思う」「我慢や配慮は他人にすべきことで、きょうだいに対してまで過度に自分を抑える必要はありません」というお言葉にはっとさせられました。
これまで私は、家族に対しても他人と同じように自分を抑えて接するのが当たり前だと考えていました。そのため、今回余計に苦しかったのだなと思います。
今後は妹や他の家族とも、相手を傷つけないように配慮しつつ本音をぶつけあえるような関係性を築けていけたらなと思います。本当にありがとうございました。