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過干渉の毒親 好きでない人とお見合い結婚

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初めまして。既婚、3歳の娘がいます。出産してから私の人生における親の過干渉に気付き、私の人生の選択は人として最低だと落ち込んでいます。
過干渉の母と密な関係だった私には「母の言うことが絶対正しい」という考えが染み付いており、親の反対があり結婚破談を何度か経験しました。
その後、母からお見合いをすすめられました。経済力◎義両親◎家柄◎性格◎だったのですが、私の中で何かがひっかかる&まず好きではない。私は好きな人じゃないと結婚したくないと泣きながら母に訴えたのですが、母は「恋愛と結婚は別!好きなんて気持ちはいらない!いつまでそんなこと言ってるの!」とかなり怒られ、「好きでなくても、性格良い人で家柄も同じレベルで経済力もあったら結婚後好きになれる!お母さんの言うこと聞いて良かったと将来思うわよ!」と説得され、夫の猛アプローチもあり結婚することになりました。
結婚後は、母の言う通り「恋愛と結婚は別!」と自分に言い聞かせながら、夫婦として良い関係が築けるよう努力しました。夫の良いところを探そうとしたり、夫に色々尽くしました。この結婚は正解だったと将来思える為に。何より夫の気持ちに応える為に。しかしどうしても夫との生活はしっくりこず、、、すると母に「子供ができたら変わるよ。子供を作りなさい」と言われ不妊治療を頑張りました。娘を授かり本当に本当に嬉しい気持ちでいっぱいで私の宝物です。しかし、「本来、子供とは好きな人とだから作るものなのではないか?」「夫婦関係がいまいちだからという理由で作るなんて親のエゴじゃないか?」「母の言葉ばかり信じて、結婚&出産に対する自分の不純な考えは人として最低だ!夫にも子供にも申し訳ない」と出産後自己嫌悪に陥っています。
そして最近夫のモラハラ気質が少しでてきまして。もう私は限界なので離婚を考えています。しかし、もし私が夫のことを大好きで結婚していたら夫を許せて離婚しなくても良かったのではないか?娘にも寂しい思いをさせなくて済んだのでは?とまた自己嫌悪です。
過干渉とは思わず親の言うことが正しいと思っていた自分はどうかしていました。ようやく目を冷ましましたが、夫にも娘にも申し訳なく人として最低なことをしてしまいました。。娘は大切で大事に育てます。もちろん過干渉はしません。
愛の無い結婚をしたことに罪の意識があります。今後どう生きていけばよいでしょうか。

2022年3月11日 0:41

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今から、ここから

こんにちは。

「母の言うことが絶対正しい」という「考えが染み付いて」いたために、心の「中で何かがひっかかる&まず好きではない」のに結婚をした。「どうしても夫との生活はしっくり」こなかったが、「子供ができたら変わるよ」と母親に言われ「不妊治療」をして「娘を授か」った。

しかし、ここに来て、「母の言葉ばかり信じて、結婚&出産に対する自分の不純な考えは人として最低だ」という「自己嫌悪に陥って」おり、「夫のモラハラ気質が少し」あることもあって「限界なので離婚」を考えている。こういうことだと思います。

勿論、離婚するしないはあなたの選択次第です。
ただ、質問されている限りは、思ったところを回答しましょう。

いままでの半生を振り返って、「過干渉」が「結婚&出産」の失敗の始まりだと考えているようです。ただ、「過干渉」な親との関係性や受け取り方をこれから現状で自分なりに見直していくのなら分かりますが、「離婚」するというのはそもそもの「結婚」をリセットしたいということなのでしょう。

今、あなたは「3歳の娘」さんのお母さんです。
一人の女性として「愛の無い結婚をした」、「過干渉」な親を持つ子であるというより、ご自身が母親であるということに一番の重きをおくべきではないでしょうか。大切なので再度強調しますが、女性という立場より、子としての立場より、母親という立場を大切にするべきでは、ということです。

母親に「説得され」たから、「夫の猛アプローチ」があったから「結婚」した。そういう一面もあったのでしょうが、最終的に首を縦に振ったのはあなたです。同意した責任があるのです。今になって他責するのは、一度結んだ約束を履行すべき社会人としていかがなものかと思います。あなたが同意したから「結婚」して妻になったのであり、同意したから「不妊治療」して母親になったのです。

「この結婚は正解だった」かが気になるようです。
しかし、「正解」なんてそもそもあるのでしょうか。

筆記試験には、事前に設定された問題と「正解」があります。しかし、それはいずれも第三者が指定したものです。結婚に、客観的な「正解」などありません。敢えて言えば、「正解」と思う自分がいるだけです

人間が始められるのは、いつだって、今から、ここからです。
自らを顧み、母親として、妻としてやり直してはいかがでしょうか(字数制限)

2022年3月11日 8:21
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