過去の後悔との向き合い方
はじめまして。
私は過去にたくさんの人を傷つけてしまいました。自分のしてきたことをすごく後悔しており、反省しています。
恋愛、友人関係…幼稚であった自分が恥ずかしくてたまりません。
今さら謝ることもできませんので、ふと思い出したとき申し訳ない思いで苦しくなります。
これまでは自分のしてきたことが、自分に返ってくると覚悟していました。また私のような反省と後悔の気持ちをさせまいと、職業柄多くの人にもお話をしてきました。それで過去と向き合い納得できている部分もありました。自業自得だから、自分でどうにかすべきだと。
ですが、昨年子供を出産してから、もし私が犯した過去の過ちのせいで子供が傷つくようなことがあったらと…怖くてたまらないのです。
大切に守って、育てていきたいです。のびのびはつらつと育って欲しいです。それを私が妨げてしまうことはしたくないです。
子供の幸せのため、私はどのようにこの気持ちと向き合うべきでしょうか。
また、長年心に引っかかったままの過去の後悔と今後どのように付き合っていくべきでしょうか。
お読みいただきありがとうございます。
よろしければお言葉をいただけると幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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自業自得の意味を理解しているなら、善行という種蒔きを
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過去にたくさんの人を傷つけてしまいました。
自業自得だから、自分でどうにかすべきだと
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このことがわかっているなら、やるべきことはただ一つ。善行の実践です。たくさんの人を傷つけたことを悔やみ、心配するのなら、それ以上に多くの人々を悲しみから救い、喜びを与える行動を取ってください。
過去を振りかえり反省することは大事です。でも、それ以上に、未来に向かって善行の種蒔きをすることが大事だと思います。人間誰しも、生きている限り過ちや失敗はあります。でも、それ以上に善行を積んで行けば、大丈夫です。
秘密のままに
秘密にしておきたいことのひとつや二つ、誰にもあるものです。心の奥にそっとしまいましょう。
もしも子供が傷付くことがあっても大丈夫。むしろ傷付く方が子の成長には良いのです。
人を傷付けるくらいなら傷付けられ人の痛みの分かる強い人に成って欲しいとは思いませんか。
優しいお子様に育てる事が過去のお詫びと思って
当時、傷つけてしまったかもしれないお友達が近所にいて、昔の仕返しをわが子にされるのではないか、と心配している、という事でしょうか?
もし、そうならば、「いまさら」などといわず、本人たちにきちんと謝罪しておいた方が良いでしょう。
そうでなく、ただ見えない力が子供さんに降りかかるのではないか、という心配なら、そういうことはないと思います。仏教では因果を説きますが、そういう不思議な因果関係は否定しています。
あなたの子供さんは、昔のあなたのように人を傷つけたりしないように気を配り、また困っている人を助けられる優しい人に育ててくださいね。それが今のあなたにできる最大限のお詫びになるのではないのでしょうか。
質問者からのお礼
有り難いお言葉をありがとうございました。
過去に傷つけてしまった人たちには、残念ながら今は会うことができません。直接謝罪をすることはできませんが、他の人へ思いやりを持って接することで少しでも償うことができればと思います。
これまでは、漠然とした不安を感じ後悔ばかりしておりました。反省することでよりネガティブになっていたのかもしれません。
もちろん反省の気持ちを忘れることはありませんが、心に秘めそれだけに固執するに留まらず前を向いて善行を積んで行こうと思います。
幸いにも私は、未来ある人材を育てる仕事に従事しております。彼らが後悔なく、喜び溢れる人生を送れるよう 種まき をすることが私のすべきことなのかもしれません。
実はなぜこの仕事についたのか、自問自答することもありました。ですが、今回いただいたお言葉からその答えにも近づけた気がします。
お言葉の通り、我が子を優しく強い人に育てられるよう努めます。そのためには私が今より成長しなければなりません。善行の種蒔きを大切にしてまいります。
本当にありがとうございました。
明るく、一歩前に進むことができそうです。