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辛い過去と暗い未来

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24歳男会社員です。
私の両親は毒親でした。親戚は有名巨大企業です。高学歴で高収入が勝ち組といった典型的な昭和的価値観の家庭でした。

小学生の頃の私は親が決めた習い事を無理やり続けていました。そんな私は常に暗く苛々していて自殺願望があり、家では常に罵倒され兄弟と比較され学校では苛められどこにも居場所はありませんでした。

中学生の頃の私は、もはや正常な判断が出来なくなりました。両親が決めた習い事を無理やり続け、学校でも引き続き苛められ、成績は悪化するばかり。毎日死にたいと思っていました。そこでそんな環境から逃げることを考えました。実家神奈川から北海道の農業高校で寮生活をする進路を選択しました。農業には全く興味ありませんでした。

寮生活では規則と上下関係が非常に厳しく、門限があり根性論が蔓延っていました。そこでも全員から虐められました。寮生活なので24時間です。やりたくもない農業の勉強と実習に3年間耐え学校終了後は毎日夜まで一般教科の勉強をしました。基本的に独学です。結果、偏差値40の高校から偏差値60の私立文系大学に進学しました。

大学生になり実家に戻った私は両親の「ESで書く内容がなければ大企業に行けない。大学生はバイトをしサークルに行って遊ぶもの」という価値観を信じやりたくないサークルに入り、バイトをし、8ヶ月長期留学をし、必死でエントリーシートに書く内容を掻き集めました。その後完全実力主義で道に外れた人間がいるITベンチャーがあっていると思い学校がない日は毎日勉強し2年間有給インターンしました。

就活は100社以上落とされました。9月後半に奇跡的に1社内定をもらいました。そこは新卒の学歴毎年8割が国立大学、社風が非常に穏やかでパワハラなしといったホワイトな社員400人の中小企業だったのです。

入社してまもなく一年ですが私は、支えてくれる家族、友達、恋人が一人もいません。人間は似た者同士を好みます。経歴や思考回路的に私のような人間は日本にはいないのです。共感してくれる人はおらずこれからもずっと一人でしょう。経済的に安定していますが私の周りは温かく平和な家族、楽しい思い出を持つ人たちばかりです。どうしても羨ましく思ってしまいます。どんなに努力しても豊かな人間関係は手に入りませんでした。
今の私には首を吊るか部屋で孤独死している未来しか見えません。

2022年3月31日 21:52

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

親と親の支配と親に言いなりになる自分からの独立と…そして

親の言いなりになって生きなければ親のあたりが強くなったということがあったのでしょう。家庭は比べようがありませんが、きつい親御さんは子供の生き方を勝手に強いる。それは親としてはそれが良いと思ってやっているようですが、それは親ではなく「その人が」良かれと思っているのであって、子供の為ではない。テレビで3歳ぐらいの女の子が親に仕込まれて歌わされているのを見ると本当に可哀そうになります。
愛、慈愛、慈悲を知らないというだけなのでしょう。本当の親の愛とは経済的に社会的に安全に暮らしていくというレールを敷いてあげることよりも、あなたがあなたとして親とはまるで違う別の生き方をしていてもそれを認めてあげる事だったのではないかと思います。寮生活のいじめもさんざんでしたでしょうね。可哀そうに。酷いですよね、集団生活というものは。私どもも修行道場のいじめは地獄でした。💀仲間は一人死にました。そんなことをやらんでもいいのにやる奴がいる。そういう悪党が一人でもいるせいで組織や集団に変なルールができる。全部、本人のコンプレックスなのです。弱いから周りを変えようとするのです。私はそんな中でその負の意識を変えたいと思いました。誰かがやるしかないのですよ。そうでないと人はみな同調圧力でイイ子ちゃんになるだけ。カネがあっても愚かでしょう。
なぜ人は権力とカネばかりは「上」を追求し、これっぽっちも人間性を高める追求がないのでしょうか。それを貧しいというのではないでしょうか?仏教ではそれを天上界という。まだ、そういうぬくぬく♨に自分だけが浸るという心理。
それに関して面白いマンガがあります。白土三平さんの名作『カムイ伝』では主人公が生まれながらに劣悪な環境で育つ中で、当時の世の中の最高位の徳川家康の敷いた人種差別政策という人間に階級をつけるルールの真意を暴いて、あらゆる人々の劣等意識を開放する、という内容です。家康本人も人質だった背景があり、実はその親たちは…㊙ 実に深い内容で現代社会の人間のいじめの心理やあらゆるパワハラを一刀両断する内容であり、お経に匹敵する人生の大真実を説いております。作者が神威・神意となって、世を教導する。
そういう心の豊かな生き方があるのです。
何かおかしい、もっと本当のことがあるはずだ!そういう心を持つべきです。人生の大真実と真の安らぎは究極の孤立・出離から見出されるのです。

2022年4月1日 6:30
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