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仏壇の引き継ぎ

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初めて投稿します。宜しくお願い致します。

質問:仏壇を渡す日を法事日にするか悩んでいます。三回忌を迎える祖父の法事の日に預かっていた仏壇一式を相手に渡し。当日、車にのせたまま塔婆を持って引き継ぎ相手含め親戚一同でお墓参りに行っていいのか知りたいです。
宗派は曹洞宗です。

これまでの経緯をお話致します。祖父は、私の母方になります。祖父と孫の私と弟の3人で生活をしていました。一緒に生活を始めた理由は、祖父と住んでいた叔父(母の兄)が倒れ重度の後遺症を持ち生活が困難になった事、叔父の妻が闇金に手を出し破産、住む家をなくしたからです。叔父の子供達は、父は後遺症があるから施設に預け、祖父は生活保護を受けさせ1人で生活させればいいと言い切ったそうです。この人達は、早々に家を出て暮らし初めました。(全員、経済力のある大人です。)

私の母は祖母(夫側)がいるので共に生活をするのは嫁として叶わないと静かに泣いていました。私は弟と兄と相談し合い、私と弟で賃貸に引っ越して祖父のお世話するかたちに決め、私達の爺ちゃんを迎える事にしました。その頃、私は大卒、弟は高卒から職人をして現場の責任者をしていました。介護が必要になるであろう祖父を独りにしたくなかった。戦後を生き抜き田舎から都会に出て叔父家を支えてきた祖父の最後を思うと…お爺ちゃんと住むことに迷いはありませんでした。
 祖父が家に来た時、仏壇もともにきました。祖父は立派な仏壇を持っていました。小さな頃は立派な仏壇に驚きながらお正月の挨拶のため手を合わせた思いで深い仏壇でした。しかし、狭い賃貸には入らず小さな仏壇となって我が家にきました。悲しげな祖父の瞳が忘れられません。大事な仏壇を置かせてあげれなかった無力さを未だに悔やんでいます。
祖父と生活をする日々は、覚悟した通り日に日に介護のレベルも上がり疲労、苦労、心配が増えました、それでも祖父との生活は私と弟の中で今も愛おしく懐かしい思い出です。
 ここには、書ききれない叔父方の親族に対する憤りは沢山あります。まるで鎖の様に繋がる怒りです。祖父の涙と悔しげに吐いた、彼等に対する想いや文句を思い出すと歯が軋む程に怒りが湧きます。

私と弟の引っ越し、三回忌の節目、そしてやっと仏壇を受け取ると言った叔父の長男。全てが重なり仏壇のお世話の役目を本家にお返しする事になりました。以上になります。

2022年4月8日 5:18

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

良いと思いますが菩提のお寺さんに確認を

こんにちは。

 墓地の管理やお仏壇の管理をご本家に返すとのこと、あなたにとっては寂しくまた不安な所もあり、複雑なお気持ちもあるようで、心のどこかではそのままあなたさまご家族で供養を続けていきたいお気持ちも見えるご質問でした。しかし決まった事ですし、あなたのおっしゃる通り、本家が本筋となりますので、お任せして静かに見守りましょう。
 仏壇などの引き渡しについて、地域や宗派やお寺の考えにより、お坊さまのお経が必要な事もあります(私の寺ですと、動かす前と動かした後、それぞれのお宅へお伺いし、お経をさせていただいています)ので菩提のお寺さん(お墓のあるお寺)に確認して下さい。動かすタイミングについても私は三回忌の法事の日当日で良いと思いますが、菩提のお寺さんに確認しましょう。

2022年4月8日 14:34
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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

光禪様

ご回答下さり感謝致します。
菩提のお寺さん(お墓のあるお寺)に相談致します。地域や各お寺での作法があるとは知りませんでした。ありがとうございます。

 ご回答頂き、自分の思いと都合ばかりでお世話になっているご住職様の事を蔑ろにしていた事に気付かせて頂きました。大変、恥ずかしいばかりです。ありがとうございます。

また、お世話になってるお寺さんに相談すべき所、結局は…自分の話、愚痴、憤りを吐き出したいだけだったのだと光禪様のお言葉を拝見し痛感いたしました。お世話になっているお寺に相談、仏壇を渡す。これだけの話でした…申し訳ございません。貴重なお時間頂き感謝致します。

質問から4カ月たちました。
仏壇は無事に本家にお返しできました。教えて頂いた作法等に関しましてもお世話になっているお寺の住職と相談し解決いたしました。ありがとうございました。余談となりますが仏壇を返した本家では結局、誰がお世話をするのか内輪揉めをしたようで…今は彼方も落ち着き仏壇のお世話や墓参り等を行った等の話が届く様になりました。
大分遅くなりましたが、お気持ちの方を送らせて頂きます。ありがとうございました。

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