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自分のことをダメ人間だと罵ってしまう

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有り難し有り難し 16

はじめまして、
最近こちらのサイトを知って自分の悩みと照らし合わせ気づきを沢山いただいています。初めて投稿するので文章がうまくかけるか心配ですがご了承ください。

私は事あるごとに自分をけなすような言葉を自身になげかけるようになってしまいました…
普段から『私はやっぱりダメ人間だ』
『私なんかいなくてもいい』『何やってもダメダメだ…』『私は人より劣っている』

気がつくと自分で自分をけなしてしまうんです…
何についてけなしてるかというと
仕事や生活、容姿…自分のこと丸ごとがダメ人間な感じて『私なんか…』『ダメダメだ』と自分に対してマイナスな事を頭で考えては自分自身の言葉でさらに落ち込んでいます。

きっと最初は何かうまくいかなかった時の保険だったのだと思います…『ほらね!うまくいかなかった、だって私はダメダメだから』とダメであることでうまくいかなかった時に少しでもダメージを減らすための予防線だったのだと思います。
ですがそれがいつしか毎日、日常的に自分を傷つけるようになってしまいました…
思考の回路が毎回マイナスにふり切ってしまうのです…

どうしたらダメな自分も愛せるのでしょうか?どうしたら毎日罵倒しないですごせるのでしょうか…
お知恵をかしていただけると嬉しいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まず、いつぐらいから自分にダメ出ししたのかをざっくり思いかえしてみましょう。

思い返せば、当時はそんなに自分虐め、自分責め、自分DISりをしていなかったのではないでしょうか。

高い理想を求めると、それに反することが起こる時にネガティブな反応をしてしまうこともあるでしょう。

まずは理想は非現実的なものではなく、身近なものに設定しなおしてみましょう。
もう自分を悪く言わないということであっても、言ったっていいのです。

防衛意識が高まると人間は、辛いことがあるたびにそれを回避しようと気持ちが他に向かうようになるものです。
その矛先が自分に向かってしまっているのかもしれません。

悩みというものは上手に悩めばいいのです。
悩みという行為そのものを見つめてみましょう。
それは悩みではなく自分をいじめる行為としればいいのです。
自分の身心の内部に自分を害するような「毒素分泌行為」をしているから苦しいのではないでしょうか。
それを知って、悩むのであれば悩むにしても自分を向上させるために悩めば今日からリアクションやその後の行動が変わります。むしろ、変えるのです。
上手に悩めば心はむしろ向上するのですから。
自分を苦しめるネガティブな思考はやめましょう。
悩むのであれば、自分をより良い方向に向けるように進める。
むくれる、ふてくされる、不機嫌になる、ブーたれる、凹むということは無意味ですから、自分の為にもそれしないようにするのです。
自分を愛するとは自分を愛そうという曖昧なことではなく、自分を愛するためにもまず、自分にとって自分を苦しめることをしない、させない、やめる。
なにもない時に負の反応はおこりません。
なにもない時に負の反応をしていたら、それはすぐにやめる。
そんなことからでいいですから、自分をディスカウントする行為をしていることに気づきましょう。
気づくことができればそれは同時にそれを止める力になります。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

そんな自分を見つめてみましょう

拝読させて頂きました。
あなたのそのお気持ちとてもよくわかります。自分はなんてダメなやつなんだ…って思うことよくありますよね。私もけっこうそいう風に考えて自分をけなしたりおとしめてしまっていますね。あなたのそのお気持ち心よりお察しします。
とはいえあなたはいくつもそんなダメだと思いながらも、いろんな失敗や間違いを繰り返しながらも沢山のことを学び取って成長しておられませんか?いろんな方々に会って助けてもらいながらも日々経験を積みながら変化していませんか?
仕事に対してもスキルアップしていたり人とのコミュニケーションの能力もアップしていませんか?いかがでしょうか?

ちょっと一息ついてみて過去のあなたと現在のあなたを比較してみてはいかがでしょうか?

おそらくそんなに全てダメダメではないあなた自身を発見することができるのではないでしょうか、卑下しすぎる程ではない自分自身を確認することができるのではないでしょうか。

仏様から見れば私達は誰しもが未熟者であり未完成ですしダメダメかもしれませんけれども、そんな私達を仏様は決して見捨てることはありませんし、私達を善き方へお導きなさって下さいますからね。そして沢山のご先祖様方も私達をいつも優しくお見守りなさっていて下さいますからね。

あなたはこれからもいろんな出会いや経験を踏まえて成長を遂げていかれます、あなたはこれからも無限の可能性を持っていますし能力は広がっていくのです。
どうかそんな自分自身を大切になさり慈しみ、自らを愛し育てていきましょう。

あなたがこれからの未来を素晴らしいご縁に恵まれながら育っていかれて心から豊かに自信をもって歩んでいかれます様に心から祈っています。そしてあなたを心より応援しています。

お返事有難う御座います。共に成長していきましょうね。あまり焦らないでゆっくりと歩んでいきましょう。

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おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

丹下覚元様、Kousyo Kuuyo Azuma様
ご回答いただきありがとうございました。
まさか本当に回答していただけると思っていなかったので大変感激しております。

丹下覚元様
『自分を愛するためにもまず、自分にとって自分を苦しめることをしない、させない、やめる。 』という言葉がとても身にしみました…自分を自分で苦しめる連鎖を断ち切らないといけないのですね。
日常的に自分を傷つけていることをしてしまっているので、まずはそこに気づき改めるところから一歩ずつ自分を愛することができるように励みたいと思います。
ご回答いただきありがとうございました

Kousyo Kuuyo Azuma様
応援とお祈りいただけたことでとても心がやわらかくあたたかくなりました。
確かにダメダメながらも昔はもっとダメダメだった部分が少しよくなってる部分もあるなと気付かされました。
仏様とご先祖様も見守ってくださっていると聞いてダメダメな私でも受け入れていただけると知れて安心いたしました。
後ろ向きになった時は頂いた言葉を思い出したいと思います。
この度はありがとうございました。

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