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過去ばかりみてしまう。

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有り難し有り難し 8

何度か、同じ質問をしていますが、未来に希望が持てません。
今、一年前に鬱になり実家で休養しながら子育てしています。
身体の具合はわりとよくなってきたんですが、過ぎてしまった月日は取り戻せません。そういうことに対してこんなはずではなかったのに。っていう思いがとれません。結婚する前から、落ち込む日があって心を閉じていた時期がありました。人との関わり合いに傷ついて、心を開きたくない。と思うことが多かったからです。それでも誠実な相手と結婚できて、暮らしていることがとても幸せでした。それがどんどんと心の調子が悪くなってまだ子どもが小さいうちに倒れてしまいました。子どもと一緒いる時間はとても幸せで、わたしに生きるパワーをくれます。今ごろ、家族4人で幸せに暮らしてるはずでした。でも、現実は、未来を考えるとこわばってしまう身体、年老いてきた両親をみて恐怖感を感じたり、育て方がわからないと過去を振り返っては辛い記憶が蘇るし、旦那とも今は別居状態です。
これから幸せに暮らしていけたらなぁって。気持ちは膨らむけど、過去は戻らないしそんな未来が本当におとずれるかもわからないし、もしおとずれてもその間にも親は年取ってると考えると、自分の選択は本当にこれでよかったのかな。って不安になります。

2022年5月10日 19:05

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ちょっとずついきましょう

みゆさん
お話、拝見しました。いままでのお話も全部拝見しました。
具合がわりとよくなってきた、とのお話で安心しましたが、つらさが続くのは本当にきついですね。
本当に繊細な心をお持ちなんだと思います。
ご実家で静養しながら過ごしていらっしゃるとのことですが、お母様は大丈夫なのでしょうか。ちょっとそこが心配です。
みゆさん自身がお考えの上、ご自身の家より実家のほうが良いと思われたのでしょうが、その点旦那さんはいかがお考えなのでしょう。
今でなくてかまいません。話し合う元気が出たときに、旦那さんとお話しなさってはどうでしょうか。

さて。人間のマイナスの感情は、実は強い重力を持っています。
マイナスの気持ちを持っていると、自分だけがマイナスじゃ嫌なもんだから周りもマイナスにしてやろうと、健全な人までマイナス側に引き込んでしまうんですね。
文章を読んだだけでの印象ですが、その一番大きなマイナスの重力源はお母様な気がしました。また、みゆさんのお話からのお母様像は「自信のない人」です。
お母様は自信がないから、弱い立場の子供にきつく当たる。自信がないから(どこに誰がいるかわからない)外ではいい顔をする。そんな自分に気づいているから、きちんと話そうとするみゆさんにひどい扱いをする。そしてみゆさんをマイナスに引き込んで自尊心を保とうとする…。そんな画が浮かんできました。

悩むということは、みゆさんに「良くなりたい」と思う心があるからです。このままじゃまずいということは他の誰でもないみゆさんが一番思っていることですものね。
未来に対する不安ですが、私も持っています。私自身が明日事故に遭って死ぬかもしれませんし、うちの母は高齢で寝たきりや痴呆がいつ始まるか。お寺だっていつまで続くかわかりません。
でも、それに関しては誰もが同じところにいます。お金があろうが、家庭が円満であろうが、アクシデントはいつ起こるかわかりません。
そんな不条理をどう思いますか?嫌ですね。だから、生きることは苦なのだとお釈迦様は仰るのです。
そう。みゆさんの悩みはかつてお釈迦様が悩まれたことと同じなんです。
その悩みがなかなか手ごわいことも、お釈迦様はお分かりです。
だから、ゆっくり行きましょう。3歩進んで5歩戻ったっていいんです。それはただ2歩さがっただけじゃなく、3歩進んだことは事実なんですから。

2022年5月10日 22:02
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有り難し
おきもち

曹洞宗僧侶です。 永平寺別院長谷寺にて2年、安居をしてまいりました。 ...
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質問者からのお礼

温かいお言葉を、ありがとうございます。
周りに迷惑をかけているから、時間にとりのこされないように、はやく元気にならなくちゃ。と焦る気持ちでしたが辛いところを理解していただき救われます。
母は自信がない。人なのですね。
家族の前ではすごく自分は間違ってなく、偉い。ような発言をしてます。
自信がない。といえば私は、人としての自信はもってはいけないもの。って感じてました。どうせバカにされると思うからです。
それに、過去に恋愛で精神的にDVをうけたことがあり、女としてそのトラウマがどうしてもなかなかとれず苦しんでいます。その頃から色々なことを諦めたり、恨んだりと暗い人になってしまいました。その人に出会う前は、生きることがとにかく楽しくてとてもいろいろなことに感謝しました。あの頃みたいにまた元気な自分で生きていくことはできるでしょうか。長くなってしまい、すみません。後ろに下がってでも、少しでも前に進めた自分を褒めていきたいと思います。

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