hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

父の納骨について

回答数回答 2
有り難し有り難し 10

昨年、父が80歳で他界しました。
残された母の住む実家から、車で2時間半のところに父の故郷があります。父は長男で2人の姉も嫁いでおり、田舎の家は人手に渡り親族は住んでいません。その田舎に先祖代々のお墓があります。すぐ近くの小さな墓地で町内の方が管理されているようです。

すでに遠方に嫁いでいる私の負担を考えてか、父は生前田舎の墓じまいを考えていましたが、自分のお墓はどうするのか決めかねていたようで、本人の意思は聞けないままでした。結局、母の意向で母方の親族が供養されている都心の大きなお寺の納骨堂へ納骨しました。

月命日に母とそのお寺にお参りに行っていますが、今になって田舎のお墓にも分骨してあげればよかったと後悔しています。物忘れが激しくなり急に頼りなくなってしまった母も、「前にも言ったと思うけど…」と定期的に父のお墓のことで後悔を口にします。

今、私の家には手元供養にと片手の掌に乗るほどの小さな骨壺の中に少しだけ父の遺骨があります。その遺骨を父の田舎のお墓に納めて、墓石に名前を彫ることができないかと今頃になって真剣に悩むようになりました。すでに納骨堂へ納めていること、お骨が少量であることから、納骨式は行わずに石材店に依頼して納骨と彫刻だけお願いできればと考えています。その地域の石材店に電話で問い合わせたところ、最近はお寺さんにお経をお願いしない方もいますよとのことでした。

そのお墓は近くに住む父のいとこが墓守りをして下さっており、私達も毎年お盆にはお参りしています。

自己満足のための非常識な行為にも思えますし、親戚に相談したらどう思われるだろうか…と考える一方で、ほんの少しのお骨でも祖父母の元に帰してあげたら、父も祖父母も喜んでくれるのではないか、と勝手な想像をしてしまいます。

もう納骨を済ませたのだから、このような行為は控えるべきでしょうか?
長々と申し訳ありません。よろしくお願いします。

2022年5月24日 8:23

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

分骨は何か所でも良い

約2600年前にお釈迦様が亡くなったときに、複数の国にお釈迦様のお骨(仏舎利)が分配されました。
お釈迦様は人気者だったので欲しがる人が多かったようです。
火葬場に残った灰までもらって行った人がいました。
その仏舎利は、日本にも分骨されています。(おそらくほんの小さな欠片でしょう。)
ですから、分骨は何か所に行っても支障ありません。
今後のお墓の管理などの都合に合わせて決断されればけっこうです。
ちなみに、偶然ですが、お釈迦様が入滅されたのは80歳、浄土宗の法然上人が往生されたのも80歳でした。

2022年5月24日 12:37
{{count}}
有り難し
おきもち


がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

整理します
・お父様はご長男で、2人のお姉様(質問からはわかりにくいですがお父様の姉でしょうか)はすでに嫁いでいる。
・お父様の先祖のお墓は、寺ではなく町内で管理している共同墓地にある。お父様のいとこ(お父様の姉の子でしょうか)が墓地の管理をしている。
・お父様のご遺骨は、あなたのお母様の親族の菩提寺(でお葬式をして)の納骨堂に納めた。
という感じですね。

 まず、お父様の故郷にあるお墓の承継者(使用者)は、墓守をしているイトコの方にあるのかもしれません。もしくは使用者はお父様であるがイトコの方お掃除だけしてくれているという状態かもしれません。確認してみましょう。お墓は町が管理している共同墓地内のようですが、先祖代々には菩提の寺(お父様のご先祖さまがお葬式やお年忌をするお寺。檀家になっているお寺)があり、おつきあいがあったと思います。そのお寺さんとのお付き合いはそのまま大切に続けましょう(お寺への護持会費など会費を今までお父様が納めていたのかイトコの方が納めていたのか確認しましょう。納めている方が使用者とも想像します)。このたび母方のお寺でお葬式をしたそうなので、未報告でしたらその話をしておくべきと考えます。分骨したものを納めたいのでしたら、お骨の分量に関係なくそのお寺さんにお願いしてお経をしてもらいましょう。墓守をしているイトコの方の許可も必要でしょう。その際、お寺又は墓地を管理している町内の方から市町村で発行される分骨証明(今お持ちの分骨をしたときに発行されている可能性高い)の提出を求められるかもしれません。確認しましょう。
 仏教的に分骨は問題ないと思いますが、お骨を許可なく墓地に入れる事は、法律上問題がある可能性があります。ご自分の判断で納骨しませんように。

2022年5月24日 14:44
{{count}}
有り難し
おきもち


・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

願誉浄史さま
ご回答ありがとうございます。
お釈迦様のお骨も多くの方が少しづつ供養されたんですね。貴重なお話しをうかがうことができ、父の納骨について前向きに考えてみようと思うことができました。
ほんの少しであっても父の存在を感じることができ、毎日手を合わせています。
親戚の方々の意見を聞き、慎重に進めていきたいと思います。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

光禪さま
ご回答ありがとうございます。
まずはお墓のお掃除をして下さっているいとこの方に相談し、その後父の姉や親戚に相談し意見を聞きたいと思います。
賛同してもらえたら菩提寺のお坊さんに事情を説明し納骨式を行い、正式に納骨したいと思います。
分骨証明に関しても承知しました。
具体的なご指導ありがとうございました。
丁寧に進めて行きたいと思います。

「納骨」問答一覧

合祀について

母が他界しました。 生前より、自分の死後についてエンディングノートに記していたり、口頭で話すこともたくさんありました。 エンディングノートには、自分(母)の遺骨は結婚当初に買ったお墓に納めること、但しお墓は遠いので、(大変だろうから)一切の墓参りはいりません、心の中で思っていてくれれば充分です、と書かれていました。 正直な所、本当にお墓は遠く、新幹線と車を使って3時間はかかります。交通費だけでもかなりかかります。 時間もお金もかかるから、納骨さえ済ませてくれれば無理してお墓参りに来なくてよい、と何度も母は話していました。 そして今回、母の遺品を片付けていたら、近くのお寺での永代供養も考えていたようで、いくつもの資料やパンフレットが出てきました。 そこで合祀という、骨壺から遺骨を出し、他の方の遺骨と一緒に仏様に納めてもらい、供養してもらうというものを知りました。 そのような方法に驚きはありましたが、もし私達子どもに万が一の事があっても、母のお墓が永代供養ならば安心だな、とも思ったのですが、この合祀という方法は一般的なものですか? 死後の世界は分かりませんが、他人同士が一箇所に供養されているというのは問題無いものですか? 母はどのように思うかな、と悩んでいます。遠くのお墓で中々お墓参りが出来ないよりは、合祀という形でも、いつでもお参り出来る方が、私は寂しくないなと思ってしまうのです。  ちなみに、母は自死でした。 成仏、というものができているのかも心配です。 ご回答宜しくお願い致します。

有り難し有り難し 6
回答数回答 1

本人が望まなかった形で納骨される

昨年母方の祖母が亡くなりました。 私はただ一人の孫の立場にあります。下記の人物は私からみた立場を記載しています。 数週間後に納骨を行う予定ですが、生前に祖母本人が希望しなかった方法で納骨されようとしており、これを止めるべきか悩んでおります。 祖母は生前から祖父と仲が非常に悪く、望まぬ結婚であったことや、祖父や祖父の家から嫌がらせを受けていたと孫の私に言っていました。 そのような事情から、生前に私や母、近所の仲の良い友達、祖父母と同居している叔父(母親の弟)と叔母などに「祖父の家の墓には入りたくない」と常々言っておりました。 葬儀などの手続きは生前の祖母の指名で叔父が行い、納骨に関する手続きも叔父が行っているのですが、叔父は祖父の家の墓に納骨することを決定しました。 叔父は当然「祖父の家の墓には入りたくない」という生前の要望を知っているはずなのですが、これを無視している形です。 永代供養墓や、叔父から許可がでれば私の家庭の墓に入ること(生前本人に提案済)など他に手段はいくらでもあったはずで、私は祖父の家への納骨を考え直して欲しいことを進言しました。 しかし叔父叔母は聞く耳を持たず、母親からは「○○(祖父母の名字)じゃない人間が口を出すな!」と言われ、全く聞き入れられない状態です。 「祖父の家の墓には入りたくない」という生前の願いを踏みにじるような形で納骨が行われては、墓参りの度に祖父の家への納骨を止められなかったことを後悔しつづけるのではないかと思っています。 本心ではどんな汚い手を使ってでも遺骨を守りたいのですが、孫の立場では止めることは難しいとわかっています。 このままではずっと後悔が残り続けてしまい、祖母に合わせる顔がないです。本人が望まなかった形で納骨されて供養になるのでしょうか?

有り難し有り難し 8
回答数回答 1

納骨について

初めてご相談させていただきます。 地元に住む8つ離れた弟と連絡が取れなくなりました。 私は遠方に嫁いでおり、 母は14年前に父は昨年他界。 母の死去後、父と二人で暮らしておりましたが その当時から度々生活費を工面するように頼まれ、面倒を見ることもありました。 こんなこと言うのもいけないのですが、 これまで両親に守られてあまり世間を知らず自立出来ずにきたように思います。 仕事が不安定な上、父の死去後は自分一人で暮らしていかなくてはならず、いっぱいいっぱいになったのでしょうか? 部屋の管理会社から連絡があり、家賃滞納のことや今後部屋の更新は出来ず解約になること、 その際の部屋の荷物の撤去について、 本人と連絡が取れないので弟の代理でお話を受けました。 部屋の立ち入り調査もしていただき、 帰ってきている形跡があるので緊急性はないとのこと。両親の最期を看取った弟なので、おかしな行動はしないだろう…と思いながらも、 最悪の事態も覚悟をしていたので、その点だけはほっとしました。 私も弟に連絡を入れているのですが、 携帯も応答がなく一切連絡が無い状態が続いています。 弟の意思確認も出来ないところで部屋の解約に向けて話が進んでいます。 滞納分は立て替え今月末までは貸していただけるようになりました。 部屋には父の遺骨があり、未だ納骨出来ておりません。父方の実家に母の遺骨を置かせてもらっているのですが、父は親族と絶縁状態。 生前、よく弟に実家にだけは連絡してくれるなと話していたそうです。 うちは元々お墓もなく、姉弟でお墓を立てる余裕もなく、弟としてはいずれは母も地元に連れてきて、父と一緒に永代供養を…と話していましたが、このままではそれすら叶いそうにありません。 嫁いだ身ではありますが、 私が父の遺骨をこちらに持って来て、 近い場所で送骨や永代供養も考えています。 主人には全て話をしていますが、 これ以上主人にも義両親にも迷惑をかけたくない思いと、パート勤めの私に出来ることはこれが精一杯なのも事実ですし、両親には申し訳ないと思う気持ちもあります。 私にもこちらの生活がありますし、 これ以上弟の面倒を見切れない思いもあります。 私の選択は間違っているのでしょうか? 両親は悲しんでいませんか? ご助言いただけると幸いです。

有り難し有り難し 9
回答数回答 2

納骨への迷い

納骨についてご相談させていただきます。 昨年の夏に配偶者を亡くし、現在遺骨を自宅の仏壇に安置しております。 昨年の葬儀の際、突然であったこと、郊外の自宅近くで葬儀を行ったこと、コロナ禍でもあったことから、家族葬で簡素に行いました。その際に、少し様子を見たいので、納骨は一周忌の時にとしました。その後、四十九日、百箇日は、お経を読むことができる親族に来てもらい、これまた簡素に自宅でお経をあげていただきました。 一周忌まで一か月となったのですが、墓のある霊園の法要室はコロナのため使用不可、おそらく導師の方も来ることはできそうにありません。一周忌、納骨法要はきちんと行いたいと思っていましたが、難しい状況です。霊園の方では、法要を行わず納骨だけはできるようです。 納骨に関して調べてみると、時期等には特に決まりはなく、遺骨にもあまり執着しないようにした方がよいという記載が多かったように思います。 きちんとした法要等を行って納骨したいという気持ちと、いたずらに納骨を遅くすることへの抵抗の間で悩んでいます。 納骨を行いたい気持ちとして、今は在宅勤務ですが、コロナ禍の状況が変われば、元々出張族であるため自宅を離れることも多くなりますし、故人との思い出の地を訪ねたりといったことも行っていきたいと思っています。 納骨を遅らせる気持ちとして、簡素な葬儀であったため、納骨法要はきちんと 行いたいこと。このような状況が、「納骨はまだ待って」と故人に言われている ような気持ちにもなることがあります。 僧侶の皆様のお考えを教えていただければと思います。 ------------------------------ 以前に「義父、義母の菩提寺へのご供養依頼」という質問を行い、和田隆恩さま、日延さまにご回答いただきました。義父母の菩提寺と連絡を取り、追善のご供養が無事できました。田舎に伺うことができなかったのですが、ご住職さまが 読経、塔婆を立て、その画像をメールでお送りいただきました。また、墓地のお世話をしてくださっている本家の方にもお話をしていただいたようです。 こちらでの回答をいただき、追善供養を行ってよかったと思っています。 ありがとうございました。

有り難し有り難し 18
回答数回答 3

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ