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自分を責める自分の声を聞こえないようにすることはできますか?

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有り難し有り難し 59

初めて質問をいたしますので、読みづらい部分があると思いますが、ご容赦ください。

私は、昔から自分のことが大嫌いです。性格も見た目も生き方も嫌いです。
だからなのか、寝る前に布団の中に入っているときや、バスや電車などに乗っているときに、唐突に昔のいやな記憶や最近してしまった失敗などを思い出して、
「だからお前はクズなんだ」
「醜く生まれたうえに何て恥ずかしいことをするんだ」
「何でお前みたいなクズがのうのうと生きているんだ」
という声が聞こえてくるような気がします(幻聴や精神疾患の類ではないと思います)。

自分の心の奥の本音を表しているのだとは思うのですが、言っていることが事実だと思うからこそなおこの声に責められることが苦痛でたまりません。仏さまやお坊さまがたのお力を借り、この声を聞こえなくするような方法はないでしょうか。

読みづらい文章で恐縮ですが、何かご回答をいただけると幸いです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「完璧でありたい。」という願望の裏返し

 伝子さんはとても真面目な方なんでしょう。完璧であろうと頑張っておられるのでしょう。但し、真面目なるが故に、強い自省心を持っておられるのでしょう。だから。自分自身を否定的に見てしまい、内なる声として質問文の内容を反芻してしまうのだと思います。

 世の中、万能の天才なんて居ません。一長一短という諺がありますが、誰しもが一長を持つ一方で、一短を持っているのです。誰もが勉強すれば、勉強したなりの結果を得ることが出来ます。誰もが努力すれば、努力したなりの結果を得ることが出来ます。しかし、残念ながら、結果の出方はすべての人に平等とはいきません。同じ努力をしても、結果の出方には個人差があります。また、伝子さんご自身の中でも、得意な分野も有れば、不得意な分野もありますよね。同様に頑張ったつもりでも、結果の出方に雲泥の差が出てしまうことはありますよ。

 私たちはなかなか自分を冷静に観察しているようで、実際には冷静に観察できてない場合も多いんです。得意な分野は頑張れば、伸びます。成果は出ます。不得意な分野は、成果がでなくても気にしないことです。落ち込む必要はありません。努力したことで、最悪の結果を未然に防いでいる筈です。学生j生活の中で悩むことも多いでしょうが、悩むことがこれからの人生の糧となります。今の状態もあなたの人間としての成長の一段階です。停滞があっても、後退があっても、それらは人生の中の必要なプロセスなんです。人生をすべてをプラスにしようなんて無理な相談です。そう出来ると思っているなら、傲慢と言うしかありません。

どうか、 頑張っている自分自身ををもっと褒めてあげてください。

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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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そっと静かに心を見つめてみましょう

初めまして、こんにちは。
関本と申します。

伝子さまの文章を拝見させていただきました。
自分を攻撃する自分自身の声に悩まされておられるのですね。マイナスの側面を攻撃されるのは嫌な思いをするものです。
ただ、自分自身を攻撃する声というのは、自分を外部の攻撃から護るという一面もあるのです。
つまり、外から嫌なことを言われたりした際に、あらかじめ自分で自分を攻撃しておくことで「ほらやっぱり他の人もそうおもってるんだ」と予め心に防衛線を張ることができるんです。
何も考えずに生活してて他人からの言葉で傷つくより、予め防衛線を張っている方が傷つきは少なくて済みます。

ただ、伝子さんがそうやって生きてこなくてはいけないほど辛い生き方をしてこられたのかなとお察しすると私も胸が痛みます。
もし何か思い当たる節があるなら、そこにはまだ癒えていない(まだ気づかず表出化していない)心の傷つきがあるように感じます。
ちょっとづつで構いませんので心の中の自分の声に耳を傾けてみて下さい。
「なぜそんな風に自分を責めるのか」その解決の糸口が見つかるかもしれません。

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融通念仏宗僧侶として得度をして30年になります。 ようやく自分の調え方の...
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質問者からのお礼

吉田様、関本様、早速のありがたいご助言に感謝を申し上げます。

>吉田様 吉田様のお話をお聞きし、自分では何事に対しても100%の努力ができていない気がしていましたが、それなりにはがんばれているのかもしれないな、と思うことができました。今後は、私が少しでもできていることを自分でほめてみようと思います。

>関本様 確かに私は打たれ弱く、他人からの言葉に防衛線をを張っている部分があるなあと思い当たりました。昔のことを思い出すことを恐れず、なぜこういうふうな声を聞いてしまうのか、自分に向きあってみようと思います。

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