お金のプライドをなくしたい
いつもお世話になっております。また質問をさせていただきたく来てしまいました。
私は今大学3年生であり、進路について以前にも増して考えつつあります。選択肢は概ね2つ、大学院に進学し研究者or高校教員を目指すか、民間企業に就職する、です。
前者は純粋に専攻している学問が好きでもっと研究したい、研究者になることができれば好奇心を満たしながら生きていけ、高校教員になれば自分の好きなものに触れつつも生徒の成長に携わることができるという、人のためにもなる進路かなと思っています。
問題なのは後者です。私がなぜ民間就職にも興味があるかというと、正直に吐露すると「高い年収で優越感に浸りたいから」という黒い心情が否定できないからです。明確には民間就職に興味があるというよりも、金銭欲に立脚するプライドを満たしたいという方が正しいです。
とはいえ、贅沢には興味がありません。住み家も豪邸やタワマンなどは全く欲しくないし、高級車や高級時計、ブランドものにも微塵も興味がありません。食事も高級レストランよりも下町の老舗の食堂の方が好みに合っていると思います。
そして、このプライドはキリがないし、いつか破綻すると思っています。そんなプライド満たせただけで空虚なだけだとも思っています。研究や教育に携わりたい気持ちの方がいい意味でのプライドだと考えています。
しかし悪いプライドを心の奥で持っているのも事実、こんな欲求満たされないし満たしても幸せになれないと"知って"いても"わかって"はいないのではないかと感じています。歳を取ればそうした気持ちも薄らぐかもしれませんが、進路に直面した今、どうしても何かこの感情に向き合えるヒントを見つけたい。何か教えをいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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なりたい自分になれなくても、なった自分になればいい
すいたさん
嘘偽りなくご自身のことをお話していただけたかと思います。
さて今後、
自分自身がどのようなに生きていくのかと
問われたときに
やりたいことをやっていきたいという心と
高い年収を得て、優越感に浸りたいという心がある
そういう私であるということが
ハッキリしたことではないかと思います。
そして選択肢に迷った時点で
あなたは何かしら自分自身に背いている。
本当にやりたいことであれば
そもそも迷わないのです。
むしろ迷うという形で本音があらわれたのかも知れません。
あなたにとっては
高い年収を得て、優越感に浸りたいということも
重要なことなのだと思います。
ただその重要な
高い年収を得て、優越感に浸りたいこころが
黒い心情であり、いずれ破綻し、空虚であることも
“知って”いるけれども“わかって”いないから
迷うのだと思います。
そのため
今、一つの心にして決着をつけることは出来ないかと思います。
後者を選んで、いずれ空虚な思いで、決断をしたことを悔やむか
前者を選んで、優越感をえられないことを悔やむかです。
どちらでも悔やむのだと思います。
私がある先生に教えてもらった言葉ですが
「なりたい自分になれなくても、なった自分になればいい」
何か感ずるところがあれば幸いです。