仕事に情熱を持てません
40代半ばの男性です。20年弱同じ会社に勤めていますが、仕事に情熱を持てた事がほとんどありません。
役職も10年ほど変わっておらず、そもそも上が詰まっているため出世の見込みも薄く、現状維持を10年ほど続けてしまっています。
どうにか情熱を持ちたいと思って勉強をしてみたり、難しい仕事にチャレンジしてみたりしましたが、気持ちが変わる事はなく、逆に面倒な仕事に手を出した事に後悔をしたりしました。
自己啓発本の類を呼んだりセミナーの動画などを拝聴したりしたこともありますが、ああいった類の著者や講師にそもそも嫌悪感があるためか、まったく響かないどころか、逆に気持ちが萎えてしまいます。
趣味を兼ねた副業を3年ほど前から行っており、そちらは自分でも信じられないくらい情熱を持って取り組めていますが、安定収益を得れるようなものではないため、そちらにシフトして生活する事は現時点では難しいです。
これまで管理職でありながらバイト感覚で勤めており、「我慢できないほど嫌になればいつ辞めても良い」と思いながら惰性で仕事を続けてきましたが、昨年子供を授かり責任が増えたためか、急に仕事への姿勢に大きな不安を覚えるようになりました。
今後の不確実な世の中、現在の経済情勢を考えると、このままの感覚ではいずれ雇用されなくなる、または、非常に厳しい立場に追い込まれる事も考えられます。
仕事はスキルや経験も必要ですが、まずは情熱が第一だと考えています。
どうにか、情熱をともす方法は無いでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
煩悩又は慈悲の力で
若いときなら欲(悦楽)・怒り・恐怖・プライドなどの煩悩を原動力に情熱を燃やす人が多いでしょう。
しかし、煩悩が落ち着いてきた「大人」の場合は、慈悲(他人のために役立ちたい)を原動力にする方が良いでしょうね。
煩悩には悪行為やストレスという副作用もありますので。
お釈迦様は、ご自身の煩悩を滅した後は、他者への慈悲を原動力に80歳まで布教の旅を続けられました。(2600年前のインドで80歳はすごい高齢のはず。)
ただ、令和の時代は、情熱がなくても生産性が向上すれば問題ないのかもしれません。
情熱は、上司やお客様向けの「演技・プレゼン」の舞台で演出できれば充分。
浄土宗では、恭敬修(仏様を尊敬しながら念仏する)、無余修(他の行いを交えず念仏に専念する)、無間修(できるだけ中断せずに念仏を続ける)、長時修(できるだけ長期間、つまり一生涯続ける)という四つの心構えを説かれます。参考になるかもしれません。
また、阿弥陀仏の救いを深く信じる心(深心)に2種あり、一つは阿弥陀仏の救い(教え)を信じる心、もう一つは自分のような愚かな者は仏様に救ってもらわなければ自力では悟れないと信じる心です。
つまり、色んな角度から理解を深めることが深心、情熱につながる可能性があります。
すでにあなたがお考えのとおり、仕事や職場やお客様やご自身の立場等について多角的に理解を深めることが、情熱につながるのかもしれませんね。
質問者からのお礼
ありがとうございました。
私のような愚か者は自身では悟れないという信心は、とても衝撃的です。私にとても当てはまります。
様々な角度から自身を俯瞰して見たいと思います。