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自死した弟の魂はもう苦しんでいないか

回答数回答 3
有り難し有り難し 59

こんにちわ。
1週間前、20代後半の弟を自死で亡くしました。

遺書を残してあり、家族知人でずっと探していましたが、
森の中で、残念ながら首を吊っていました。死亡推定時刻から、48時間ほどはそこにいたようです。

知人が発見してくれ、通報を受けた消防と私が現場に駆けつけて確認しました。
一目見て、蘇生は不可能である事がわかりました。

死斑で変色した手足、硬直した手指、首に食い込むロープ、目に残った涙の痕、やってくるハエ達、かすかに漂い始めている死臭。

こういった現場は職業上、慣れていましたが、それでも、今でも鮮明に思い出します。ショックでした。

遺体を発見した次の日、弟の魂が安らかでいれるように、もうこれ以上苦しまなくていいよ、姉ちゃんと家に帰ろうと願いを込めて、山の中の現場に花と水を手向にいきました。

森はキラキラしていて、美しく、現場は倒木がうまいこと重なり合い、上まで登ってロープをかけて首を通した様子がありありと想像できました。
生き物や自然が好きな子でした。

最期の姿を思い出し、苦しかっただろう、辛かっただろう、なぜ気づけなかったのか、あの時ああすればよかった、守ってあげられなくてごめん、後悔は尽きません。

心配な事は、今でも弟が苦しんでいないかという事です。

自死は決して本人のせいではありません。弟は悪くありません。しかし、本人は自分が悪いと思い込んでいた状況で、首に紐がかかるときは苦しい思いもしたはずです。

弟のお骨の前でお線香をあげることや、現場に花や水をたむけることは、弟が安らかでいることの助けになるでしょうか。
今でも、森の中で1人で苦しんでいたらどうしようと、本当に心配です。
それとも、家に帰ってきてくれているのでしょうか。

長文、散文になってしまいすみません。
とにかく、弟の魂は今も苦しんでいないか心配していますがどうなのでしょうか。
弟の魂は私達を恨んでいるのでしょうか。弟の魂は今はどこにいるのでしょうか。
まだこの世にいて欲しいけど、ゆくゆくは成仏できるのでしょうか...

もう、私が弟にしてあげられる事は何もないかもしれないけど、教えてください。
お坊さま、何か知恵を貸してください。よろしくお願いいたします。

2022年9月5日 7:05

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏さまがもうお救いくださっています。

弟さまは
お浄土で成仏されています。
この世で様々な思いをお持ちでしたでしょうが
そのような思いも仏さまはお救いくださっています。

あなたやご家族は苦しんでおられますが
弟さまはもう苦しんではいません。

2022年9月5日 9:51
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おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
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悲しみを慈しみに。

こんにちは。

ご質問文拝見しました。
お辛いお気持ちお察しします。

ご質問の弟さまの魂が苦しまれているかどうかについて、、私は苦しんでないと答えます。条件付きですが。

この世から旅立たれました現在、遺されたご家族が抱える後悔や自責の思いについて、弟さまの魂が何の興味や関心も示さないなら苦しみは無いと思います。
でも、その場合は魂が活動してるかどうかもわかりません。

心配かけてごめん。
僕のせいで自分を責めないで。
恨みじゃなくて無事を願う魂に成る過程を弟さまは歩んでいる。
悲しみを慈しみに転じるのが仏道のはたらき。
ウチの寺の教えはその立場です。

遺骨に線香はあげてください。
ただ、森以外の弟さんの思い出の地、ありませんか?
森は静けさや安らかさの象徴かもしれませんが、苦しい思いをした場所でもあります。
安らかさを願うなら、別の思い出の場があるなら思い出してあげてください。
森と同じくらいそういった場所も線香あげなくていいから、大切にしてください。

身体に大きな病気をしたとき、回復までに時間をかける必要があるように、大切な家族を亡くされたあとの回復にも時間はかかります。

弟さまだけのせいでも、ご家族だけのせいでもないのに、結果的に弟さまが辛さを引き受けてしまわれた可能性もあります。

++++++
お返事ありがとうございました。
十分な状況理解をしないままの回答がさき様にしんどさや苦しみをもたらしたならお詫びします。
すいませんでした。

苦しみを互いに与え続ける関係は望んでいません。
和田師やazuma師の回答を拠り所に気持ちの回復を願います。

泰庵 拝

2022年9月5日 8:45
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おきもち

泰庵  一法
「変えるべきは自身ではなく歩む方向」「時間とお金の使い方」「向きが変われば...
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お気持ちを心からお伝えくださいね

拝読させて頂きました。
大切な弟さんが突然お亡くなりになりあなたも皆様も大変ショックを受けておられるのではないかと思います。悲しみや後悔があなたや皆様の心にあふれているのではないかと思います。心よりお悔やみ申し上げます。

弟さんが仏様に救われます様心よりお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

弟さんは仏様がお救いなさって下さり先に往かれた親しい方やご先祖様が弟さんをあたたかくお迎えなさって下さいます。弟さんは仏様のもとでご先祖様に見守られて心から安心なさり、一切の迷いや苦しみや痛みや後悔からも解放され、怒りやうらみや憎しみも消え去り、何の憂いもなく円満にご成仏なさっていくでしょう。弟さんはご先祖様と一緒に穏やかにあなたや皆様を優しくお見守りなさって下さいます。
弟さんとあなたや皆様とのご縁はこれからもずっと続いていくのです。

弟さんにお線香やお花やお水を手向けどうか心を込めて安らかにとご供養なさって下さい。そして弟さんへの様々な思いをありのまま心から弟さんへお伝えなさって下さい。あふれてくる悲しみや後悔の思いをそのまま弟さんへお伝えなさって下さいね。弟さんはあなたや皆様の思い全てを優しく受けとめて下さり、なぐさめて下さいます。

弟さんはご縁に恵まれて命を与えられて皆様に巡り合い、皆様と一緒に己の人生を一生懸命に生き抜いていかれたのかと思います。そして与えられた天寿を全うなさって往かれたのかと思います。今は心穏やかに円満に皆様をあたたく見守り続けていて下さいます。

あなたや皆様の思いは尽きないでしょう。もし宜しければ可能な範囲でここでもお気持ちをお聞かせ下さいね。或いは「分かち合いの会」等でもお話お聞かせ下さい。オンラインでも参加することはできますので宜しければ色々な方のお気持ちにも耳を傾けて下さいね。
https://bouzsanga.org/share/
https://www.kyoto-jsc.jp/taisetsunahito/

弟さんとあなたや皆様はいつでもつながっているのです。あなた独りでつらい思いは抱えずに可能な範囲で分かち合っていきましょう。あなたを心よりお待ちしています。
お返事ありがとうございます。
あなたのことも弟さんのことも心よりお待ちしております。仏様はいつも待っていますからね。

2022年9月5日 12:41
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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

泰庵 様

ご回答くださりありがとうございます。
悲しみを慈しみに…今回のことで、たくさんの方に優しさをいただきました。私も人を慈しみ、同じ苦しみを持つ人や自死を考える人により添えるひとになりたいと思います。
しかし、今は、悲しむことで精いっぱいなのが正直なところです。

森は苦しい思いをしたところ・・・その通りです。しかし、弟が最も愛した場所も、森や公園であったと考えています。自然や生態系、小さな昆虫を愛でていました。弟の思い出の場所、たくさんありますが、思い出すのも苦しく辛いです。きっとこの苦しみはすぐに終わるものではないと思います。
弟は優しい子でした。私たちが苦しむことで弟の魂も苦しんでいるなら、弟はずっと苦しむことになるのでしょうか。

人の死に対し、残された人達の苦しみや悲しみはそう簡単に尽きるものではなく、そうなると数多くの故人の魂が苦しんでいる事になるのではないでしょうか・・・。

解釈が間違っていたら申し訳ございません。
私が苦しんでいても、弟には安らかさを願わずにはいられません。

和田隆恩 様

ご回答くださりありがとうございます。
和田様の他の質問者様に対する過去のご回答も拝見させていただきました。
病死、自死、若い方、ご高齢の方、どんな方でも仏様はお救いくださると・・・
そのためにお坊様達が祈ってくださることも、本当にありがたいです。

弟は安らかに眠っている、仏様が救ってくださる、そう信じて線香をあげ、祈っていこうと思います。
ご回答いただきありがとうございました。

Kousyo Kuuyo Azuma 様

ご回答くださりありがとうございます。
弟のために祈ってくださり、本当にありがとうございます。

自死したことで、なぜ、どうしてという思い、自分の行動や発言への後悔が尽きず、それを弟に伝える事で、弟の魂が苦しみ、この世に縛られるのではないかと心配していました。
しかし、Kousyo Kuuyo Azuma様が「ありのままのあふれる思いを、弟に伝えてよい」と仰ってくださったことで、本当に安心いたしました。
弟に対し、感謝の思いや、楽しかった思い出、一緒に生きてくれたこと、いろんな気持ちを伝えていこうと思います。

遺書には、特定の対象に対し、恨み言が書かれており大変心配しておりました。Kousyo Kuuyo Azuma様が仰るように、ご先祖さまや、亡くなった優しい祖母が迎えに来て、恨みから解き放たれ、安らかにいると私も信じ、毎日お祈りします。

「分かち合いの会」をご紹介いただきありがとうございます。機会があれば、ぜひ参加させていただこうと思います。

拙い文章で申し訳ございません。重ねて、ご回答いただいこと、弟のために祈ってくださったこと、心から感謝申し上げます。

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