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過去に傷付けられたことを許せない

回答数回答 1
有り難し有り難し 16

ずっと抱えてきた思いを聞いてください
鋭い言葉と皮肉で私を傷付けてきた人がいます
あまりに酷い言葉に私が涙を流しても
「気にしなくていいのよ」で終わりました
本人の悪気のあるなしは別にしても、自分の言葉で相手が涙を流したなら
なぜひとこと「気に触ったならごめんなさい」と謝らないんだろう…と疑問です
それでも付き合わなくてはならない相手なのでずっと対応してきましたが、10年ほど経った時に限界を迎え距離を置くことにしました
しかし未だにふとした時に過去のことを思い出し腹が立ったり泣けてきますし
高齢の相手に対し距離を置いてムシを決め込んだ私が冷たいのかな、我慢が足りなかったのかな、と自分を責めることもあります
たぶん相手は傷付けた言動を忘れているでしょうし、相手が謝る事はこの先ないと思います
私が消化不良なのはその都度「あなたのその言葉に酷く傷付いています」という意思表示ができず、我慢してしまったことです
謝ってくれずとも傷ついているという私の気持ちを伝えたかった、それを抑え込んでしまった事で今ももやもやしています
この気持ちをどこに持っていけばいいのでしょうか
いい加減このとらわれから解放されたいです

2022年12月19日 6:14

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「傷ついた」は自分の怒りの煩悩

「傷ついた」という言い方は美しい日本語ですが、実際は、「怒りの煩悩が起動してストレスを感じた」という現象です。
つまり、あなた自身の怒りの煩悩(嫌だ、むかつく、悲しい、不平不満、嫉妬など)が根本原因です。
お釈迦様のように悟って怒りの煩悩が無い人は、他人から何を言われても平気へっちゃら。
仏様は、悪口もそよ風も、音波はただの空気の振動にすぎないと悟っているのです。
欲・怒り・怠け・プライドの煩悩は誰にでもあるので、おたがいさまの精神で他人を許してあげましょう。
そうすれば、怒り(傷つく)が減り、人生が楽になります。

2022年12月19日 12:59
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有り難し
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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます
悪口もそよ風も音波はただの空気の振動にすぎない…深いですね
私が長年抱えている怒りの煩悩(私の場合はなぜそんなに人を傷付けるのか、傷付けて平気なのかという悲しみ)は、おたがいさまとなるにはまだしばらくかかりそうですが、ご回答を心に留め苦しい時は思い出したいと思います

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