悲しんでいると成仏できないというのは
今回も、私のせいで苦しめた挙げ句に死なせてしまった犬ちゃんのことについてお伺いさせてください。
いつも本当にありがとうございます。
お坊様方からいただいた回答は
毎日、何度も何度も読み返しております。
そして相変わらず、毎日hasunohaのペット関連の問答、その他後悔や懺悔などの問答も読み尽くしております。
ペットに限らず、人間やその他の生き物にも言えることですが、
「残された人が悲しんでいると成仏できない」
「自責の念で苦しんでいる姿を亡くなった方は悲しんでいる」
と聞きます。
(実際私の以前の問答でもお坊様がそのように仰ってくださいました 本当にありがとうございます。)
それなら前を向かないと、と救われる気持ちになりますが、
このような言葉は遺された者のためにあるのでしょうか?
私の場合は自分のせいで愛犬は病気になり、
そればかりかそんな病気の子を自分の愚かさと無知により更に苦しめ、挙げ句に死なせてしまったので
世の中のペットを失った飼い主さんや愛する人に先立たれた皆様とは全く違う立場なのですが。
「遺された方が前を向いて、気持ちを切り替えて生きていくためのお言葉」なのか知りたく質問させていただきました。
お忙しい中申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
私は言わない。なぜなら仏様のお救いは、このような条件などない
そうね、ただ、この言葉は、反対に当事者を追い込むことにもなります。
「悲しんだら成仏できない」
「苦しんでいると亡くなった者は悲しむ」
私は、このようなことは言いません。言えません。なぜなら、仏様のお救いは、このような条件などないからです。
あなたは、この言葉で前を向こうとされたかもしれないけれど、いまだに、悩みながら亡き命を想っているでしょ。
誰だってそうです。大切な人が亡くなれば、何年経っても忘れることなど出来ないし、堪らなく会いたくなるし、胸が苦しくなって、涙が出ます。そういうものではないでしょうか。それが、仏教の愛別離苦の苦しみです。そんな想いを抱えながら、遺された人は生きているのです。
ですから、この言葉は、そんな者を余計に苦しめるでしょう。私が亡き人を想い涙すれば、成仏できず悲しみ続けておられるのなら、悲しい気持ちを押し殺さなければならない。絶対に泣いてはいけなくなります。いつだって前を向いて、明るく笑顔で… それはとても難しいことだわ。
上に挙げた言葉は、とても酷な言葉だと思います。
仏様は、そうはおっしゃいませんよ。
どんな命も、慈しみ、救おうとはたらいてくださるのです。
あなたが、どんな気持ちで過ごし、涙したり、自分を責める日があったとしても、亡き命をお救いくださっています。成仏出来ぬことなどないのです。悲しんでおられることなどないのです。
だから、安心して、思い出してあげて。ごめんねと謝る日があっていいのだし、涙が溢れてもいいのよ。
あなたの気持ちが、揺れるたびに、私も一緒に聞いていくわ。仏様に頼っていきましょう。何の心配もいらないわ。
その子はご成仏なさってあなたをお見守り下さいます
拝読させて頂きました。
あなたが今もその子のことを心から思い悲しんでおられることを読ませて頂きました。あなたのその子への思いを心からお察しします。
その子を思い心からお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
その子は仏様や神様に救われあなたのご先祖様方にもあたたかく迎えられて心から安心なさいます。一切の迷いや痛みや苦しみからも救われて心穏やかになり仏様や神様やご先祖様に慈しまれながら心清らかにご成仏なさります。そしてこれからもあなたのことを優しくお見守りなさって下さいます。ですからどうか安心なさって下さい。
あなたとその子とのご縁はこれからも永遠に続いていくのです。
あなたもどうかその子が安らかにと心からお祈りなさって下さい。あなたのその思いは必ず仏様や神様やご先祖様に届きます、その子に届くでしょう。その子は円満にご成仏なさっているのです。
あなたのその子への思いを心からその子にお伝えなさって下さい。あなたの悲しみやさみしさや後悔の思いをありのままその子にお伝えなさって下さいね。その子はあなたを優しく受けとめて下さいます、あなたの心にいつも寄り添っていて下さいます。
その子はあなたに出会いあなたと一緒に幸せに与えられた寿命を生きていったのです、あなたを愛し心から喜んで生き抜いていったのです。そしていつもこれからもあなたを優しく見守っているのです。
いつの日かあなたがその天寿を全うなさる時には必ず仏様や神様があなたをお導きなさって下さいます、その子がご先祖様を連れてあなたを優しく迎えて下さるでしょう。そして喜び合い分かち合うことでしょう。共に心清らかにご成仏なさっていくのです。
あなたがこれからもその子とのご縁を心から大切になさりながらあなたの与えられた人生を心豊かに生きていかれます様に、あなたがご縁ある方と一緒に幸せに生き抜いていかれます様に、そしてその子があなたを優しく見守っていて下さいます様に心からその子に祈っています。至心合掌 南無阿弥陀仏
質問者からのお礼
教善寺 ご住職 中田三恵様
今回もありがとうございます。
いつもありがたいお言葉を頂いているのになかなか前を向けず申し訳ありません。
仏様のお救いは、このような条件などないのですね。
それらの言葉は遺された者への慰めや優しさのお言葉だったのですね…。
私の場合、自分のせいで苦しめた、自分のせいで死なせてしまったという自責の念が強いため、そのようなお言葉に縋ろうとしてしまっていました。
自分が殺したくせに、あの子が悲しむから前を向かなきゃ…なんて。
でも、中田様の仰るとおり、未だに気持ちを切り替えることができません。
毎日泣いては謝って…の繰り返しです。
「仏様は、どんな命も、慈しみ、救おうとはたらいてくださるのです。」
ありがとうございます。
仏様のお優しさ(という言葉が適切なのかはわかりませんが…)中田様のお優しさが心に染みます。
後悔と罪の意識がなくなることはないでしょうが、この罪から知ったことを必ずいかしていきます。
「あなたの気持ちが、揺れるたびに、私も一緒に聞いていくわ。」
本当にありがとうございます。
まだまだ後悔と苦しみが薄れず、ご迷惑をおかけしてしまうかと思います。
いつか必ず、教善寺にもお礼に伺います。
一向寺ご住職 Kousyo Kuuyo Azumaさま
私の愛犬のためにお祈りしていただき、本当にありがとうございます。
また、私の気持ちに寄り添ってくださり、ありがとうございます。
hasunohaを知ってから毎日ずっと拝読しておりますが、他の方々のペット関連の問答に、いつもAzumaさまがご回答してくださっていますね。
全てじっくり読ませていただき、有り難しを頂いております。
「その子はあなたに出会いあなたと一緒に幸せに与えられた寿命を生きていったのです、あなたを愛し心から喜んで生き抜いていったのです。そしていつもこれからもあなたを優しく見守っているのです。」
優しいお言葉はありがとうございます。
私のせいで病気になり、私のせいで病気も進行し、更なる苦しみを与えてしまったため、まだそう考えることが難しいです…。
しかしAzumaさまの
「その子は仏様や神様に救われあなたのご先祖様方にもあたたかく迎えられて心から安心なさいます。一切の迷いや痛みや苦しみからも救われて心穏やかになり仏様や神様やご先祖様に慈しまれながら心清らかにご成仏なさります。」
のお言葉に救われます。
どうかあの子が今穏やかに幸せにいることを願うばかりです。
本当にありがとうございました。