hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

戦争が怖いです

回答数回答 2
有り難し有り難し 11

こんばんは。
日々戦況が悪化し、報道に占める地政学リスクの比率が増えています。
SDGsは食糧安保に比重が移り、防衛費の増大は当たり前のこととして世の中に受け入れられているように見えます。
タモリさんが新しい戦前とおっしゃったことも話題になりました。

こうした出来事を日々感じると心から悲しく、不安になります。
戦争を抑止するためになにかしたいと思い探しても、ウクライナを支援するという方向では様々の手段が出てきますが、戦争反対、日本の軍備拡張への反対ということはなかなか出てきません。
日米安保に期待できないことや、リスクの増大はわかるのですが、私の育ってきた価値観では、平和を希求し続けることが最大の抑止だと思ってきました。

宗教家や個人は平和を祈るために何ができるでしょうか。
残虐な被害状況をきくとおそろしく夜も眠れません。
もしかしたら来年の今頃はこうして穏やかに過ごしてはいられないのではないかとか、自分の親しい人たちが死んでしまうことや、自分が家族や家を失う姿が目に浮かび、胸が締め付けられます。

戦争の回避は抑止力が全てではなく、外交的な努力が第一です。
自衛のために仕方がないという世論が強ければ、戦争がより近づいてしまうと思うのです。今の風潮ではそうしたことを言いにくい雰囲気を感じます。
平和を祈る人たちとささやかに繋がりたいと思っています。

どうすればそうした方々とお会いできるのか、祈るとはどういうことか、お言葉をいただきたく、書いてみました。

2023年2月12日 22:17

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

煩悩だらけの人間

人間には煩悩があり、煩悩ゆえに戦争も起こします。
敬虔な仏教徒が多いミャンマーでさえ、軍事政権によって、多くの国民は命の危険にさらされています。
つまり、大半の国民が平和を祈っていたとしても、一部のサイコパス的な人が権力を握ったら国民に銃を向けるのです。
何が言いたいかというと、戦争を憎むのも怒りの煩悩だということです。
仏様は、戦争を起こすような煩悩だらけの人間に怒ったり憎んだりしないのです。
怒りの煩悩がない仏様は、戦争すらも憎まないで、ただ、愚かな人間に慈悲の眼差しを向け続けてくださいます。
たぶん仏様は、まるで自然界のカブトムシとクワガタの喧嘩を眺めるような感じで、戦争も人間の習性だから仕方ないと冷静に見守っているのではないでしょうか。
社会情勢がどう変わろうとも、煩悩(欲・怒り・怠け・プライド等)が自分と他人の悩み苦しみを増やすという法則に変わりはないので、自分の煩悩には気をつけて、他人の煩悩には慈悲の眼差しで許す優しさを意識しましょう。
お釈迦様が発見された煩悩と悩み苦しみの因果関係を理解している人が増えれば、戦争も減るかもしれません。

2023年2月13日 4:53
{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

過去わ決して忘れない

拝読させて頂きました。
あなたが戦争を恐れることや平和を求めていこうと思っておられることを心から賛同させて頂きます。あなたがその様に思って行動なさっていかれることはとても尊いことです。
あなたがおっしゃる通り抑止力として軍備拡大していく方法は決して戦争をしないことにはなりません。過去の歴史を見れば一目瞭然です。かつて日本は日本人が生きる為にと平和に生きていく為にと他国に追いつき追い越せと進んでいきあの様な悲惨な大戦争を巻き起こしてあまたの人達が理不尽に亡くなっていき、あまたの人達が本当に大変辛い思いをなさいました。ですからあの様なことを決してしてはいけないと私達は本当に理解して行動していかなければなりません。一般の人々も宗教者も権利者もです。
ですからしっかりと過去を忘れないことです。そして戦争をしないこと平和を求めて常に生きていくことが大切です。
私達宗教者も決して戦争を認めない許さないそして日々平和を目指して考えて行動していきたいと思います。
これからもしっかりと戦争をせずに平和に生きることを目指して生きていきましょう。

2023年2月13日 9:57
{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

「事件・犯罪・災害・戦争」問答一覧

犯罪は運命的なもの?

犯罪は全て世の中のバランスにより生み出されたものではないのかと思います。 世の中の真理で、善と悪のバランスがうまく保たれてるから平和なのではないのかと考えるようになりました。 善か悪どちらに強く傾いてしまえば極端な話、人類は滅亡してしまうのではないかと思います。 世の中でなくともバランスはどこにでも存在すると私は考えます。 それこそ、宇宙そのものも、何かがバランスよく存在してるから、そこに在るんだと思います。 何が言いたいのかというと犯罪が全くない世界は人間として生活する上で何かが欠けてしまうのではないかと思うのです。 そんな世界は未来永劫来ないと思いますがね。 さて、相談の題名にある犯罪は運命的なものではないのかという質問ですが、犯罪者は自然の摂理、つまり自然災害と同じではないかと私は思ってしまいます。 冒頭にも書いた様に、世の中は、宇宙はバランスで成り立っています。 善と悪もその一つです。 そんな中、善ばかりが増えるのは一見良い事の様に思えますが、そうではないと私は考えます。 これもさっき説明したので省きますが、犯罪は自然が生み出したものの一つだと仮定すると大量に人を殺してしまって死刑判決をされた人はその為に生まれてきたのか?と疑問が生まれます。 こんな不条理があるかと思うと怒りを覚えます。 よく、世間から批判が殺到する「死刑になりたくて殺しました」が動機の事件がありますが、あれも自然が生み出した悪人かと思うと非常に可哀想だなと思います。 それから、犯罪者は人権を奪って動物実験などさせたら良いとかいった意見もありますが、私はこれから先の未来、犯罪者になる可能性も0ではないと思ってる為、心が痛いです。(勿論、現段階で犯罪をしようとは微塵も思ってませんがね。) 以上を述べた上で是非お坊さんにお聞きしたいのですが、犯罪は突き詰めていけば運命的なものではないのか?という質問、難しいと思いますが真剣に考えてお答えして頂ければと思います。 だいぶ文章が下手くそですが、全文読んでしっかり回答して頂ければ幸いです。 ※尚、私は決して犯罪は良い事であるという事は言ってません。犯罪は許せない行為です。あくまでこういう考え方もあるよねという視点を変えただけなので、そこの所よろしくお願いします。

有り難し有り難し 22
回答数回答 2

ウクライナやガザの現状が辛くて楽しめない

初めて書き込みさせていただきます。 ウクライナの侵攻が起きて以来、ネットで残虐な記事を見るたび心にダメージを受け、かと言ってそれらのニュースを見ないことは現実から目を背けることになると、遠くの国の出来事とは思わないようにしてきました。どんどん心が蝕まれ、記事を読んでは兵士や市民の無事を祈り、惨状に涙し、不眠症が悪化してしまいました。 戦争が続き、コロナが起き、そんな中でも飲み会を開き、賑やかに過ごす学生時代の同級生たちに対して軽蔑と拒否の気持ちから、一切の付き合いを断ちました。 今はイスラエルで、何の罪もない人たちが亡くなっているのです。会社ではムードメーカーを演じていますが、私はもう何をしても楽しめなくなってしまいました。LINEは全て無視していたら、誰からもこなくなりました。鬱陶しかったと初めて気づきました。 精神科に通い始め、眠れる薬をもらって眠れるようになりました。でも心の中は何の変化もありません。 誰とも会いたくないのです。こんな暗い自分を見られたくもないのです。 少しですが募金をしたり、署名に参加したり、一人で常に深い悲しみの中にいます。 夫と子どもが発達障害のため、家族に理解を求めることはできません。 これからどうやって生きていけば良いのかわかりません。この先楽しいことがあるとは思えないのです。

有り難し有り難し 8
回答数回答 2

戦争が怖い 不安

こんばんは。 先日第二子が産まれたため、マタニティブルーになっている自覚もありますが、どうしても不安が拭えないため、こちらで相談させて下さい。 未来に対しての漠然とした不安感がとにかく強いです。 主に戦争についてです。 幼い時に親から「戦争について学ぶことは大切!」と、戦争体験の絵本などを読まされてきました。 小さい頃の私はとにかくそれが恐ろしく、いつか自分が体験するのではと思い込んでいました。親には言えず、毎日隠れて泣いていました。 その体験を20年以上経った今も引きずっており、「戦争で大切な人を亡くす未来」がとにかく怖いのです。 昨年のウクライナ侵攻からそのようなニュースが増え、目にも入るようになってきました。 意識してニュース断ちをしていましたが、産後家から出られない時期にはついテレビを見てしまい、ニュースが目に入り、関連ニュースをネットで調べ、不安になる…という悪循環の毎日。 どうしてこうなってしまったのでしょう。 毎日不安で眠れないのです。 どのように考え方を変えれば、心穏やかに、子どもに向き合える母親になれるのでしょうか?今の自分の心があまりにもざわついていて、辛いです。 乱文失礼しました。

有り難し有り難し 5
回答数回答 1

神風特攻隊を崇拝する父親

つぶやきにも書きましたが…。 父親が神風特攻隊を崇拝しており困っています。 国のために戦った英雄と言って心酔しているようです。 私は、「彼らは戦争の犠牲者でその家族も友人も親戚も被害者なんだよ。戦争は悲惨で残酷だからもうこんなことしてはいけないというメッセージを残しているんだよ」 と言っても 「そんなこと北朝鮮は聞き入れないだろう。俺は命令されたら志願して北朝鮮に爆弾抱えて突っ込む」などと危険な思想を持っています。 今度知覧に行くそうで、そこでまた崇拝に拍車がかかると思います。 平和な世界のためにどうするべきか、という今の現状を受け入れず、なぜか戦争戦争としつこく言い テレビも戦争のドキュメンタリーばかり見てスマホで軍歌を流したり、かなり偏った思想で怖いです。 私は戦争で亡くなられた方、被害に合われた方に寄り添う気持ちは勿論ありますが、 私と父親とでは捉え方が違うようです。 個々の考えといえばそうなのかもしれませんが、外食先でも大声で戦争、特攻隊、と言い始めてその場を離れたかったです。 口ごたえすると激怒し、自分が正しいと思いこんでいるので母も何も言えません。 もう父親の口から戦争の話や特攻隊話を聞きたくありません。 遊びに来た姪っ子も「戦争のテレビばかり嫌だ」と言っても聞く耳持たずです。 色んな考えを持つ人がいるのは分かっていますが、まさか家族がこうなるとは思いませんでした。助けてください。

有り難し有り難し 12
回答数回答 1

夫が逮捕されました。

普段、仏教や宗教などとは縁遠く生活しているため、不躾、不遜な言い回しがありましたらご無礼をお許しください。 タイトルにもあります通り、先日夫が逮捕されました。罪状は強制わいせつです。相当にお酒に酔っ払った際に見知らぬ女性に抱きつきお尻を触ったそうです。 被害者の方は恐らく夫に遭遇後そのまま警察署か交番へ行き、道端でいきなり押し倒され臀部を弄られたと通報したそうです。 双方の言い分が乖離していますが、夫は逮捕後の勾留は免れ、現在は実家に身を寄せており私とは別に生活しています。現在も在宅捜査は続いている状況です。 私の夫は自身で物事をきちんと考えるということをあまりしたことがなく、今の状況でも具体的に何が悪かったのか、これからどう償っていくのかを具体的に考えられないようです。 私は幼い頃より両親から深く愛されながらもその辺りは厳しく育てられたので、モラルを逸脱することはあり得ないですし、万が一自身が何か人様に迷惑をかけるようなことがあればきちんと自分のしなければいけない償いを考えられると思います。 夫は金輪際お酒をやめると言っています。また仕事もやめ、交友関係もリセットすると言っています。今回の事件では弁護士さんに入っていただいており、被害者の方とは示談の話も出ています。 しかし、私としては夫が本当に心を入れ替え真っ当に生きていくことができるのか、これ以上私を含めまわりに迷惑をかけないことが可能なのかを非常に疑問に思っています。 逮捕されてから気が動転しパニックになっているのを考慮しても夫はまだまだ今までの甘い考えから抜け出られていない気がしています。 夫はお酒を飲まなければ、罪を犯すような人ではなく、普段はお調子者ながらも真面目な一般市民です。ただ育ってきた環境の違いからか、私とは意見がぶつかることも多いです。今まで述べているように甘い考えが露呈している場面も多く見てきました。 私は夫とこれからも共に生きていけるでしょうか。夫とは縁を切ったほうが良いと思う反面、ここで別れてしまったら夫は甘い考えのまま生きていきまた人様に迷惑をかけるだろうなと思います。離婚していれば、夫の行いなどわたしには関係のないことと頭では理解していますが、夫がそのまま生きていくのも許せません。私はどうすれば良いでしょうか。

有り難し有り難し 8
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ