お祖父様がお亡くなりになったとのこと、心からお悔やみ申し上げます。お身内の死はとても大きなショックですね。理屈では人は生まれればいつかは死を迎えることは理解していても、実際に亡くなったとなれば大きなショックと深い悲しみに沈んでしまいます。悲しいですね、辛いですね。

お釈迦さまはいのちは何よりも尊いものだと説き、同時に人間は生老病死と言う避けて通れない人生を歩むとも説かれました。一見矛盾しているようですが、そうではありません。人のいのちは、はかないものだから尊いのです。生老病死の道を歩まねばならないからこそ尊いのです。

そして、亡くなった方は必ずお成仏されます。お成仏とは文字通り仏様に成ると言うことです。仏様になると言う事はこの世の全ての苦しみから解き放たれて煩悩のない清らかな世界に生まれるのです。そう考えるとあなたのお祖父様も全ての悩み苦しみのない幸せの世界からあなたを優しく見守ってくださっています。

あなたは思い出して泣いてしまうかも知れませんが、お祖父様はそう言うあなたの事も見ています。そして、「泣かなくて良いよ、私は仏様になったのだから安心していいのだよ、そしておまえを見守っているよ」とおっしゃっています。

ですから、あなたが、いつまでも悲し気持ちでいればお祖父様もあなたを心配して悲しくなってしまうのです。
どうか、お祖父様に手を合わせて僕は大丈夫だよと言ってあげてください。合掌

宮本龍太

仏教の目的は、抜苦与楽と成仏です。 生きている人の苦しみをどうしたら癒せ...

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