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父の死から、死について考えてばかりいる

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死について考えてばかりいます。
ちゃんと仕事に行き、普通に毎日を過ごしていますが、頭の片隅にはいつも『死』が居座っています。楽しいこともするし、おいしいものも食べる。でも『死』を考えないことはないのです。

積極的に死のうとは思わないのですが、親が生きている間は死ねないなぁと思っています。昨年の夏父が亡くなりましたが、死んでからどこへ行くのだろうと考えます。あの世なんてあるのかな、そんなものあるわけないとか、考えは逡巡します。

死について初めて考えたのは小学生の頃だと記憶しています。自分が死んだ後も世界は回っていくんだ、今死んだら明日起こることは自分にはわからないんだと気づいて恐ろしくなりました。

死にたい(というか消えたい)思いと、親や夫、子どものことを考えると死ねないと言う思い、振り子のようにこの2つの思いの間を行ったり来たりしています。

今の自分の意識がなくなることが恐ろしいのかな。考えたりしている自分がいなくなる。それがこわいのかな。あの世なんてあるのかな。死んだらどこへ行くのかな。

そんなことを考えながら何食わぬ顔で普通に生活している自分に疲れてしまい、休日はほぼ寝たきりで過ごしています。

どうか死について教えてください。
よろしくお願いします。

2023年4月2日 0:53

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

死とは成仏です。

あなたのような悩みを持つ方の為に仏教はあります。仏教の目的はいかに死を乗り越えるかという点にあります。お釈迦さまが説いた生老病死(四苦)は人間が避けて通れない根源的な苦です。
お釈迦さまの生まれた時代の宗教はバラモン教です。このバラモン教を根拠にインドはカースト制度によって国を統治しました。つまり宗教が国を統治する道具として使われていたのです。その理由として、バラモン教は基本的に輪廻転生をします。
例えば運悪く奴隷の階級に生まれた人は生まれながらに奴隷として一生を過ごさねばならないけれど、一生懸命奴隷の生涯を全うすれば来世は平民に生まれるから頑張りなさいと言う具合です。輪廻転生が無ければ奴隷身分に不服を感じてクーデターが起きるかも知れませんが輪廻転生を信じさせられているから簡単に統治されてしまうのです。
お釈迦さまは死後の世界については無記と言って何も語っていません。私の推測では輪廻転生など無いと悟られたけれども当時の社会で多くのお弟子さんがいらっしゃるお釈迦さまはそれをお示しすることが出来なかったのではと考えます。お釈迦さまが輪廻転生を否定すればインド社会は壊滅的だからです。しかし、仏典を読み解いていけばお釈迦さまは輪廻転生から少なくとも離れるべきと考えておられたことは明らかです。何故なら、喩え奴隷が平民に生まれ変わろうが平民が貴族に生まれ変わろうが人間に生まれる以上は生老病死から逃れることが出来ないからです。お釈迦さまは生老病死から離れる手立ては「成仏」であると悟られました。

あなたがおっしゃる通り死の恐怖は「死んだらどうなるのだろう、肉体が滅すれば無に帰するのか、はたまた生きている時の業によって地獄に堕ちるのか云々」と言う漠然とした不安です。

お釈迦さまの答えは私たちは命を終えれば成仏すると言う事です。成仏とは文字通り仏様に成ると言うことです。仏様の条件とは全ての煩悩から解き放たれ生前のしがらみから離れてお互いを仏様として敬い合う世界です。

実はこのような仏様の世界が実在するのは容易に証明できるのです。それは、あなたが亡きお父様に手を合わせた時にあなたは亡き人の為に手を合わせたにも拘らずお詣りした後にほっとすると言うか安心感を得ることがありませんか?これこそが仏様の働きなのです。簡単に言えばあなたが仏様を供養すれば仏様は回向と言う功徳を下さるのです。合掌

2023年4月2日 8:04
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