両親がもういないのが苦しいです
よろしくお願いいたします。
私は半年の間に両親を亡くしました。
母は認知症の症状が酷く、週3回必ずしなければならない通院も困難になり病院に入院し、入院から半年後に亡くなりました。
臨終の際に駆けつけることができず、ひとりで逝かせてしまいました。
父は、母の死から半年後に末期がんで亡くなりました。
母のことがあったので、入院はせずに同居をしたのですが、同居後間もなく症状が急激に悪化し、同居開始からわずか3ヶ月で亡くなってしまいました。
母の死去も悲しかったのですが、私は昔から父が大好きだったためか、父の死を受け入れられず、時たま父や母とのメールを見返したりして思い出しては泣いてしまいます。
父は病気が原因で声を発することができなかったので、もっと伝えたいことややりたい事があったのでは…と、後悔ばかりしています。
もっと一緒にご飯を食べたり私の子ども達と過ごしてほしかった、もっと早く一緒に住めばよかった、父は幸せだったのだろうかと考えては涙しています。
母も、入院することを嫌がっていたのにその時は他にどうすることもできず入院させてしまったこと、最後に会った時に言われた「一緒に帰ろう」という言葉が頭から離れません。
最後駆けつける事もできず、お母さんごめんなさい、とずっと思っています。
時が経てば癒えてくるのでしょうが、今が辛くて…
もう「お父さん」「お母さん」と呼んでも返事をもらえない、もう会えないということがこれ程辛いものかと実感しております。
何が前向きになれるようなお言葉をいただけないかと思い、こちらでご相談させていただきました。
よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
倶会一処
半年の間にご両親を亡くされたとのこと、心よりお悔やみ申し上げます。また、お母様の臨終に立ち会え無かったこと、後悔が残りますね。私も両親を亡くしておりますのでお気持ちお察し致します。また、お父様もお母様の死を悲しく思い生きる気力も失せて病魔が早く訪れてしまったのかも知れませんね。お病気で声が出せなかったのもお辛い事だと思います。
お釈迦さまは生老病死の四苦はどなたも逃れる術のない苦だとおっしゃいました。しかし、お釈迦さまは亡くなれば必ずお成仏するとも説かれています。成仏とは文字通り仏様に成ると言う事です。仏様の世界は全ての苦悩から解放されて悩みもなく、お互いを仏様として敬い合う世界です。
ですからお母様もお父様もいまは仏様として全ての苦しみから解放されています。
そして、さらに教説には「倶会一処」と言う言葉があり、亡くなればお浄土で必ず再会できると説かれています。
ですから、お母様とお父様は今は一緒に仲良くお浄土で暮らして、あなたを見守ってくださっています。
あなたがお母様やお父様の仏前に手を合わせれば、必ずあなたを見ていてお詣りしてくれてありがとうとおっしゃいます。
その証拠に、あなたが仏前に手を合わせてお詣りした後に何故か心が落ち着きホッとした気持ちになったご経験はありませんか。これはお母様やお父様がありがとうと言ってあなたにお慈悲の心を手向けて下さったからなのです。
これを難しい言葉で回向(えこう)と言います。つまり、私たちと仏様は一方通行ではないのです。私たちが手を合わせれば仏様は私たちにちゃんと応えてくださるのです。確かにもう実際に会う事は叶いません、でもお母様とお父様は必ずあなたを見守っていてくださいます。どうぞそれを信じて毎日お線香をあげて手を合わせて下さい。合掌
ささのは 様
お悔やみ申し上げます。とともにお父様・お母様のご冥福をお祈りいたします。合掌礼拝。
あなたが後悔なさり、涙を流したり、自分に怒りを向けたりするのは、致し方ないことかと思います。誰でも哀しみの中で、そのような思いを持つものです。
それは、あなたがご両親を思い、感謝したいという思いから今は、そのような心持かと思います。泣きたいときは泣いていいんです。悲しみに浸っていいんです。
でもその先にあるのは、ご両親の笑顔だと思います。
あなたの中にご両親は生き続けるし、あなたの近くで見守ってるし、慕ってくれてありがとうと感謝の言葉も述べていると思います。
目に見えなくても、聞こえなくても、いいんです。ただそう思うだけで。
そして、ご両親が、あなたを笑顔で見守り続けるためには、あなたがその思いを供養として届けるのが必要と思います。仏教の信仰があるのであれば、合掌し礼拝し、お香やお花を手向け、お経を読み、供養をしてください。
あなたの感謝の思いが必ず届きます。一緒に過ごしてきた時の楽しい笑顔が届きます。そしてやがてそれが返って来てあなたに観じられる時が来るでしょう。
私はそう思ってご冥福をお祈りさせていただきます。
合掌礼拝
追伸:お礼メッセージありがとうございました。辛い時、悲しい時が続くようでしたら、どうぞまた、お気持ちをお話しください。この度のご縁に感謝申し上げます。再礼
質問者からのお礼
宮本様
お礼が遅くなりすみません。
お言葉をいただきありがとうございます。
父も母も病気の苦しみなどから解放されて、お浄土で穏やかに過ごしていると思いました。
また、回向というお言葉を教えていただきありがとうございます。
父と母の遺影を見ると悲しくなってしまい、毎日手を合わせる事ができていなかったのですが、一方通行ではないと教えていただいたので、これからは毎日手を合わせようと思います。
ありがとうございました。
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釋様
お礼が遅くなりすみません。
お言葉をいただきありがとうございます。
>一緒に過ごしてきた時の楽しい笑顔が届きます。
読んでいて父と母との楽しい思い出がたくさん蘇り、また泣いてしまいました。
けれど、悲しい時は我慢せずに泣くようにします。
そして、父と母に笑顔で見届けてほしいので、毎日手を合わせ、父と母に楽しかった思い出話をしようと思います。
ありがとうございました。