心のどこかで母を許せない私
心のどこかで母を許せない私について、ご相談させてください。
私と母は昔から仲も良く、色々な場所に出かけたり旅行したりする間柄でした。
転機は3年前です。
私が将来を真剣に考えていた方と婚約破棄に至ってしまいました。
それは双方の親の考えが合わない(同棲してから入籍か、入籍してから一緒に住む、など小さい事柄ながらも大きな違いが原因です)ところから始まり、相手に一方的に破棄されました。
自分自身も未熟な部分もあり、破棄になったことに対してや相手に対しての未練は全くありません。
ただ、そのあと私はその後原因不明の体調不良で1年間病院を転々とし、精神的にも辛くなり最終的にはうつ病と診断され、今に至ります。
しかしようやく徐々に快方に向かいだした約1年前から今に至るまで、母に対するモヤモヤした思いから逃れられません。
・なぜ自分はうつ病に苦しむことになったのだろう?
・一生治らないうつ病と付き合っていく羽目になったのは一体なぜなのか?
とあれこれ考えていると、やはり母を思い浮かべてしまいます。
結婚を反対した際、母は元婚約者にも会おうともせず、私個人とも話し合おうともせず、頑なに拒否。
それからいざ婚約破棄になった旨を伝えると「婚約破棄なんて誰にでもあるじゃない〜」と笑う姿がありました。
いざ私が鬱になると、「あなたはうつ病なんかじゃない。薬なんて飲まなくていい。」と。(母から隠れて医師から指導された通りに飲みましたが。)
そしてようやく私が希死念慮に取り憑かれ、本気で自殺未遂をすると、うつ病のことを理解しようとしだしました。
今ではうつ病の私のことを受け入れてくれる家族なので、大切にしたい気持ちはとてもあります。
しかし実家に帰省し母と会うたびに、私が婚約破棄直後の1番辛いときに寄り添って励ましてくれれば、「私が反対したことも1つの原因だね、ごめんね」の一言があれば、うつ病にならない人生だったのではないかと考えてしまいます。
(母は婚約破棄になった要因の1つに自分の反対があったと最近になって口にしていました。伝える時すでに遅しです。)
大切な家族なのに、たった1人の母なのに、許せない自分が辛いです。
婚約破棄を他人のせいにしようとしているのがダメなのも分かっています。
こんな私は許されるのでしょうか。
このまま生き続けてもいいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
色即是空 空即是色
前回のご質問に回答した坊主です。前回のご質問と今回の内容を考えるとあなたが悩み苦しむお気持ちが更によく分かったように思います。今回もよくhasunohaにご相談くださいましたね。
お病気が快方に向かっているとのこと、良かったですね。
さて、婚約破棄をきっかけに仲の良かったお母様との関係が崩れてしまったのですね。しかし現在はお病気のことも理解してくださっているとのこと。
それでもあなたのお気持ちとしてはお母様を許せない、そしてその許せない感情に自責の念があるのですね。
自責の念を感じてしまうあなたは、とても思いやりがあり優しい人なのだと思います。
家族と言うのは親しいだけに遠慮なく言いたいことを言ってしまうのはよくあります。そのせいで怒りや憎しみの心が生まれてしまうのでしょう。
結論から言えばあなたがお母様を心から許す努力をするべきかなと思います。何故ならその努力があなたを楽にするからです。あなたはお母様を大切にしたい気持ちもあるとお書きです。それなら大切にしたら良いのです。誰にでも間違いはあると言う寛容な気持ちを持ちましょう。お母様の言動は確かにあなたを傷つけたのだと思います。それでもたった1人のお母様ですよね。
お題にした色即是空空即是色は有名な般若心経の一節です。およそ形あるものには実体がなく、本来実体がないものこそすべての事物の姿であるという意味です。
あなたの辛い思いは必ず消える、けれどもまた別の心の変化で苦しみもやってくる。
全ての心は自分が決めているのです。
あなたの最後の言葉、こんな私は許されるのか、このまま生き続けて良いのか。答えはYESです。前にも申し上げましたように生きていたら「あー生きてて良かった」って事が必ずありますからね^_^
質問者からのお礼
宮本 様
ご返信ありがとうございます。
少しずつ前向きに生きていけたらなと思います。