回答 2
有り難し 24「浮気・いじめ・暴言や悪口・男（女）遊び」など私は倫理的にダメだと思っていますが、人は皆違うからこそ、この倫理観は僕だけのものだと思います。
それを他人に押し付ける行為は他者のことを尊重できていなくて、よくない行為だと思うのですが、上記の行動を見ると、どうしてもすごく不快になります。
「こんな人もいるんだな〜」や「世の中そんなもの」と割り切りづらいのです。割り切れない訳ではないですが、モヤモヤしてストレスで病気に罹ったほどです。
他者を尊重することは大事だと言いますが何を基準にどこまでを尊重とするのでしょうか？
「浮気・いじめ・暴言や悪口・男（女）遊び」 ← これらを"尊重"して許すべきなのでしょうか？
極論、人を殺めるという行動も尊重しないといけないのでしょうか？僕は倫理的に良くないと思いますし人の命を存外に扱っている行為だと思います。
ですが、これはあくまで"自分の倫理観"ですし、他人に押し付けてはよくないですよね？そこに人を殺めてはいけないなんて法律もないですし。
これを尊重と言うのなら皆本当にできるのでしょうか？
僕はどうしても許せないです。モヤモヤして気持ち悪くなります。見て見ぬふりが苦手なんです。
もし、それができたとしても他人に無関心で冷たい世界が作られると思います。
"倫理観"を基準に尊重しても、そんなものは互いに違いますし、それを振り翳した殴り合いが始まりますよね。
本当の正義とはどこにあるのですか？それとも、そんなものは無いのでしょうか？
見方を変えれば全ての物事が善でもあり悪でもあるのでしょうか？
20歳男性です。 家族構成は母親がいません。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
そうですね、あなたの意見は大事な視点だと思います。それぞれの倫理観や道徳が、この世を守っているのかもしれません。ただ、それぞれの〜という基準ですから、そこに善悪・正誤・上下・優劣は、違ってきますし、曖昧なものでしょう。
世間の常識も時代とともに変化しますし、世界と日本も違います。価値観も正義も変化していくものなのでしょう。人間の生み出すものは、曖昧で頼りないものなのです。
また、全ての人を尊重なんて、やはり難しいわね。認め合える時はいいけれど、それでは先に進めない、何も決められないという場面もあります。
あなたの大切なもの。あなたが大事だと思う人の大切なもの。それに目を向けたときに、どちらが正しいかよりも、どちらも大切なものなのだと、尊重していけたらね。
シンプルにそういうことなのではないかしら。尊重しなければならない！ではなく、大切にしたい気持ちのままに。
答えって、絶対に必要なものなのかな。
答えの出ない問いもあるわね。
そこを悩み続けるのは、苦しいわね。
仏教のお話に出てくる阿修羅という神様は、正義のために帝釈天という天界のボスキャラに闘いを挑み続けました。
阿修羅は、動機は正義でも、怒りの煩悩によって悩み苦しみストレスから解放されないのです。
だから、仏教的には阿修羅（修羅界）はまだまだ未熟なレベルなのです。
たとえば、警察官が法律に基づいて犯人を逮捕する場合でも、犯人への怒りや憎しみはなく、犯人の厚生と今後の幸せを願いながら逮捕する場合もあるでしょう。
正義プラス怒りの阿修羅か、正義（法律）プラス慈悲の警察官か、どちらがレベルが上かというと、仏教的には後者が上かもしれません。
正義というのは曖昧なので、法律等のルールを共通認識にする方が具体的です。
なお、仏道修行で実践する戒律は、悟りに近付くためのトレーニングメニューという側面があります。
たとえば法律上は成人なら飲酒して良いですが、悟るための訓練方法としてはお酒は飲まない方が良いのです。
ということで、正義は法律に任せておいて、怒り等の煩悩（悩み苦しみの種になる悪の心）に注目してみてはどうでしょうか。
悪人を憎む怒りの煩悩もまた悪。
だからアンパンマンもスーパーマンも、仏教的にはまだまだ悪の心が残っています。
なお、お釈迦様は、連続殺人鬼のアングリマーラさんを憎まずに弟子に迎えています。
ありがとうございます！
お二方の意見を参考にしてみようと思います。
