hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

死ぬだけなのに生きる意味ってあるのですか

回答数回答 1
有り難し有り難し 3

私のプロフィールのとおり。
私は自分のことが嫌で嫌でどうしようもなく…長年、自分自身を憎々しく思ってきました。
自身の性格ゆえに、自分で自分自身を『生きづらく』させてきました。

日頃から悩み、私なりに自分の感情をコントロールする努力したり、素敵な誰かの表情や思考を参考にしたり。
『普通の人』にならなければと焦るのですが…うまくいかず、周囲に疎ましく思われてきた人生でした。

最近は『(勝手に)産まれさせられた』こと自体にも憤りを感じ。
自分が生きている事が嫌で恐ろしくてとにかく消えてなくなりたいという思いです。

よく『あなた自身を許してあげて』『あなた自身を大切にしてあげて』『あなた自身を認めて愛してあげて』と、人はよく言います。

これは具体的に、どうすれば許せるのですか? 何をすれば愛せるのですか?
それが本当にできるのですか?

逆に、ずっと、色々な人を傷つけてきた自分を、そう簡単に許していいのですか?

自分のことを愛する・認めるとはどういうことなのでしょうか。
仮に、私のような性格の自分を認めて、愛せるようになったとして…その先には、何がありますか?
あとは死ぬだけなのに。

2023年7月1日 14:18

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

死は通過点です

拝読させて頂きました。
あなたの思いを読ませて頂きました。あなたの不安や疑問や怒りや憎しみなど様々な思いを感じました。あなたがその様に思ってしまうこともなんとなくわかる様に感じますし、あなたの溢れてくる感情はとても伝わって参ります。そしてあなた自分自身への怒りや憎しみもわかる様に感じます。お気持ち心よりお察しします。
あなたがおっしゃる通りいずれあなたは亡くなっていくでしょう。それなのに自分が価値あるのか、生きる意味があるのかと思ってしまうのもわかる様に感じます。
あなたがそう思っておられる中でもあなたのことをとても大切に思っておられる方々はいらっしゃるでしょう、あなたと生きることを大切になさっておられる方々はおられるでしょう。そうしたご縁の中であなたは生きることができるのですし、仮に亡くなったとしてもその様な方々とのご縁はつながっていくでしょう。あなたにとってはもしかしたらそれも負荷に思ったり価値を感じられないかもしれませんが、多くの方々にとってとても価値ある大切なことなのです。
もしかしたら人を傷つけてしまうこともあるかもしれません、或いはひどいことをしてしまうかもしれませんが、それでもあなたは人から許されながら生きることができるのです。そしてあなたに与えられた天寿を全うしていくことはできるでしょう。人生の最後にはあなた自身を受け入れて許すことができるかもしれんし、あなたの人生の価値を見いだせるかもしれません。
そして人生が終わったとしても決して終わりではありません、その先もあるのです、死は一通過点なのです。
どうかあわてずに無理に答えを出そうとなさらないでこれからの人生を大切な方々と一緒にゆっくりお向き合いなさって下さい。
あなたがこれからも大切な方々との人生をゆっくりと豊かに生き抜いていかれます様に、そしてあなたの天寿が全うされた後にも素晴らしい恵みがもたらされます様にと切に祈っています。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

2023年7月1日 20:00
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

ありがとうございました。
この齢にもなって、本当にお恥ずかしいのですが…何度読み返しても、ご住職がお答えくださったことの意味が、私にはピンときませんでした。

ご住職の言葉が響かないのは、それはきっと、私の心が豊かではなく。
意固地だからなのでしょうね。

ですが。
読ませて頂くにつれ、何故だか自然と涙が出ました。
ただ、嬉しかったのかもしれません。
ありがたいお言葉と。
それ以上に、顔も知らない他人の私の言葉に真摯に向き合ってくださり。言葉を探し、選び、大切な事を伝えようと多くの言葉を紡いでくださったご住職のお姿が目に浮かぶようで…素直に嬉しかったのです。

どうしたら私自身が自分を許せるのか。
自分を好きになれるのか。
本当にそんなことが出来るのか。
『向き合う』とはどうすればいいのか。

わからず、苦しい日々ですが。
それでも”死ぬまで生きる”しかないのでしょうね。

ご住職。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ