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推しへの気持ち

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有り難し有り難し 14

最近、一生懸命頑張る姿に惹かれて、あるアイドルのファンになりました。
これまでもアイドルを応援することはあったのですが、その「推し」に対しては好きすぎるあまり、気持ちが強すぎてしまい、悩んでいます。
自分自身、良い大人なので住む世界が違うことは分かっていますが、少しでもネット上でプライベートな噂を聞くと、つい不安になったり悲しくなります。根も歯もない噂や憶測に一喜一憂してしまっています。
ファンとして素直に応援したい気持ちに嘘はありませんが、恋愛感情に近い気持ちを抱いてしまっているのも事実で、モヤモヤすることが多くなりました。
どうすれば、楽しく、気持ちよく応援していけるのでしょうか。

2023年7月4日 0:09

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

その想い大切にしてみてください

ゆずさん、拝読させていただきました。

推しに対する想いということですが、まず本当に羨ましいなって思いました。どんなことでもそうですが、一つの事象、人やモノすべて、に対して熱中できる、想いを注ぐことができることは本当に素晴らしいことだと思います。

その推しができたことはもちろん、そこまで想いを注ぐことができることだって、誰しもができることではないんです。

恋愛感情があってはいけないんですか?アイドルからしたら嬉しくないんですか、きっと嬉しいと思いますし、そもそも恋愛感情をもってもらうようなプロデュースだってたくさんしていると思います。

僕も最近は少なくなりましたが、ジャニーズのあるアイドルに顔も声もそっくりって言われてきました。20代、30代のころはまあ毎日と言っていいくらい言われた時もありました。

実話ですが、仕事中にその僕に似ているアイドルを「推し」として好きな母娘がお客さんでいまして、帰りしなそのアイドルの団扇を持ってこられて、キャーキャー言われたこともありました。でもそんなお客さんが言っていたのは、大好きでたまらない、そこからいろいろな活力をもらってるのって!

推しに対する想いは人それぞれですが、ゆずさんも一喜一憂する感情をいただけているんです。

どうしたら、楽しく、気持ちよく応援できるかなんて、気持ちの持ちようひとつですよ。
ゆずさんの中での推しの存在はゆずさんのメンタルそのものを揺れ動かす存在なのですから、ネット上でプライベートな噂を聞いて不安になったり悲しくなる、根も歯もない噂や憶測に一喜一憂する、その時は別に悲しめばいいし、ショックを受ければいい、人間なんですから。

でも好きなんですよね、笑顔やしぐさや声やダンス、それ以外すべて何もかも好きなわけですよね、そのままでいいと思いますよ。

ライブに行けば楽しい、いい噂を聞けば嬉しい、ネットの書き込みがデマだったらホッとする、それでいいじゃないですか。

私の娘はEXILE系のあるグループにはまり全国ライブやファンのつどいのようなものに言っています。もしゆずさんと同じような感情を持ったらい同じように伝えますよ、ゆずさんらしく、そのままの気持ちを大切にしてくださいね。

合掌

2023年7月4日 7:41
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有り難し
おきもち

自分も人に話したことにより救われた経験を持っております。 多くの困難を乗り越えてきた裏側には常に話を聞いてくれた方がいることに気づき、僧侶となったことをきっかけに今度は自分が悩んでいる人の相談相手になることを決めました。 いろいろな先入観があるとご相談しづらい方もいらっしゃるのでここではあまり詳しくは自己紹介を控えようと思いますが、僧侶と言っても在家上がりの僧侶です。お寺で生まれ育ったわけでもなく、身内が僧侶でもなく、一般的な職業を経験し、またディープな世界や海外生活も経験したちょっと変わった僧侶です。 私は50%の人に好かれ、50%の人に嫌われると思っています。だからこういう相談も偽善者とか裏があるとかいろいろ思われる方もいると思いますが、気にしません。なぜなら一方で相談して良かった、出会えて良かったと言ってくださる方がいらっしゃるからです。

主催者の狙いを読み取る

人は人のやること、人が仕込んだ人を誘導する仕組みに使われるようであってはならないのではないかと思います。たとえばゲーム開発者とユーザーも楽しむ、たしなむ程度ならばよいのですが、どっぷりつかってしまうのはどうか…と。ゲームが悪いというワケではありません。楽しむこと、楽しんで学ぶことは大事です。
アイドルや推しもフォロワー、ファンに愛されるようにきれいなイメージが優先・先行されて、単にきれいなもの、カッコイイもの、かわいいもの、つくられたイメージ、非現実的なものが脳内に刷り込まれます。つまり現実や実際は見せないわけです。あえてイイトコロばかりを演出するわけですから、それらは現実にそぐわないものでしかありません。❝魅せる❞文化、取り込む文化、酔わせる文化なわけですから。結果、人を陶酔させてインナーの世界にばかり旅立たせて人を現実から遠ざける。そういうトラップに陥ってもいけないのではないかと思います。別にその人がいけないとか、その文化がいけないとは言っているのではないのです。われわれが人生において何かに出逢う、何かを学ぶ、何かに接するにしても、自分自身の本当に優先すべきものを見失ってまで、そのことに傾倒するというのは自分自身を本当に敬っていない生き方をしてしまっているということになるのはないでしょうか?
人が何かに依存する、取りつく、取り込まれてしまうという心理をよく知っているある種ちょいとズル賢い人たち、あざと賢い人たちというのは、そのあざといまでの人の取り込み心理で人を誑(タラ)し込むのです。
もし、そういう人たちに使われたくない、誘惑されたくないという気持ちが勝るのであればそれらに使われている自分を深く見つめて関わらないことです。そもそも芸能事務所というものはそういうことにハマりやすい女子をターゲットにして理想を描かせてトラップに取り込ませるのが目的です。
人間には「わたくし」したいという心理があります。
私情、私的な、個人的な、自分独自の、身勝手な…。
そういう気持ちを排除して公的に純粋に応援すればだれも損失心理は生じません。よって「短い間でしたが私を幸せにしてくれてありがとうございました。どうぞ誰かを幸せにしてあげてください」的な立場での声援を贈るだけにするということを自分自身への戒めとして組織にあって組織に取り込まれない親衛隊になってあげてください。

2023年7月4日 9:26
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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。

色々な考え方があるのだなと、とても勉強になりましたが、やはり自分としては、今のこの気持ちを無理やり抑えるのではなく、良いも悪いもその時のありのままの想いを素直に感じていきたいと感じました。
辛い気持ちになる時もありますが、それ以上に楽しいこともあるし、推しが好きなことは変わりません。

温かいお言葉をありがとうございました。
また辛くなってしまった時には、頂いたメッセージを思い出したいと思います。

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