自然体でいたい
私は人付き合いが苦手です。友達にも本音を言うことができず、本音を言えるのは家族だけです。幼馴染の前でも、無意識のうちに壁を作ってしまう自分がいます。自然体でいよう!といつも考えているのですが、考えれば考えるほど素の自分が分からなくなります。
また男性と話すのが苦手で、男性の前では余計不自然な態度になってしまいます。
ありのままの自分でいられる方法を教えていただきたいです。アドバイスをお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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程良い距離感
saki様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
「寝よう、寝よう」と強く思えば思うほどに寝れなくなるのと一緒で、「自然体でいよう、自然体でいよう」と強く思えば思うほどに難しいものになってしまっているのかもしれません。
まあ、「では、自然体て何だろうか?」ということもありますが、みんながみんな自然体で、本音でやりあっていては、おそらくとんでもない世界(争いが耐えないなど)になるのではないかと存じます。
互いに配慮し合って、調和、協力、時に妥協しながらでも、より良くに過ごしていけるように、互いの程良い距離感を保つことも大切になるのではないかと存じます。
もちろん、ありのまま(裸を見てもらう)が必要な時もあれば、ありのままでは困る場合もある(裸を隠して服を着ないといけない場合)ということで、これからの人との意思疎通、コミュニケーションの中で、少しずつその塩梅を見極めていかれると良いのではないだろうかと思います。
苦手意識も同じで、「苦手だ、苦手だ」と思うほどに、本当はそうでもないのに、そのバイアス・先入観を自分にかけてしまっていることもあります。
あまり最初から苦手だと考えずに取り組むことも必要ではないかと存じます。
善処を祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
川口様、ご回答ありがとうございました。無理に自然体でいることが逆に不自然になっている事に気がつき、なんだか心が軽くなりました。今後は少しずつではございますが、苦手意識をなくし、素敵な友人に巡り合えるといいなあと思っています。ありがとうございました。