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生まれ変わりについて

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生まれ変わりについて質問させてください。私は以前から生まれ変わりが信じられません。理由としては色々ありますが一番の理由として前世の事を全く覚えていないからです。生まれ変わる時前世の記憶が消えるという説がありますが、私としては覚えてないのになぜ有ると信じられるのかと思います。ある質問サイトでこの事を質問したらかなり叩かれました。意見は自由だと思うのですが。 また前世の事を覚えているという人もいましたが、怒らせると嫌なので反論しませんでしたが、妄想や思い込みかもしれない可能性もあると思います。お坊様のご意見をお聞かせください。また仏教には生まれ変わりを否定する宗派もあると聞きましたが出来ればそれも教えてください。

2023年8月27日 8:29

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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

こんにちは。

 「生まれ変わり」というのは、亡くなった生き物の魂が、他の生き物の魂として誕生するという考え方だと思います。テレビなどで、「前世」の記憶がある人が紹介されたり、「前世」がどんな生き物だったのか占う人がいたりしますね。
 科学的に考えれば、どのようなメカニズムで亡くなった人の魂的なものや記憶が他の人に移るのか、それは証明できないと思います。
 それでも、この考え方を大切にして、自分の後に生きるかも知れない自分の魂のために、良い行いをして悪いことをしないように気をつけている人もいます。私もこの考えを大切にしたいです。またご存じの通り仏教にも「輪廻」という生まれ変わりの考えがあります。これは仏教発生前のインドで信じられていた考え方で仏教にも大きな影響を与えています。
 一方で、現在の病気や不幸を「前世(生まれる前)」に悪いことをしたせいだ、という考え方は否定します。
 「前世」というのは、あなたさまが生まれる前の魂の事ではなくて、あなたさまが生まれてから現在までの生き方の事だと考えることもできます。あなたさまが生まれてから様々なご縁があって、現在の状況になっていて、また今からの行動がこれからのあなた自身の状況につながる、と考えるとそれは納得いくと思います。
 またDNAレベルで考えれば、あなたのご先祖様のDNAがあなたさまにも刻まれており、ご先祖様の生まれ変わりである、という考え方もできると思います。

 シンガーソングライターの長渕剛さんが「生まれ変わるなら生きているうち」と歌っていました。死んでしまって何かに生まれ変わったとしても、死ぬ前の記憶はありません。それならば、生きている今、自分が生まれ変わったと思って何かをはじめてみたらよろしいかと思います。

2023年8月27日 19:00
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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

生まれ変わりとは宗教的な考え方・生き方によるもの

こんにちは。亀山純史と申します。

私たちが生まれ変わりを考えるのは、私たちの宗教的な考え方や生き方によるものだと思っています。私に先立って、この私に死を通してこの世の無常を教えてくださった有縁の人々は、仏様からの生まれ変わりだと私は思っています。でも、この私は決して仏様としての生まれ変わりだとは思っていません。

私にとって、故人と私との間に何かしらの接点を見出そうとするとき、そこに仏様からの見方、つまり、仏様が故人として私の前に現れそして亡くなっていかれたのだ、という見方によって、この私は救われます。

一方、この私自身を捉えるとき、それは仏様からの見方からではなく、衆生からの見方で見るべきでしょう。つまり、この私はどこまでも煩悩を持ち合わせている凡夫という見方であり、決して、仏様としての生まれ変わりだなどと捉えるべきではないでしょう。

では、この世での生を終えてからの死後の世界はどうなのでしょうか。私たちは生まれ変わるのでしょうか。これも科学的に証明されえるものでもないし、また、仮に証明されたとしても、その科学的根拠を持って私たちの宗教的な生き方(普遍的な生き方、価値観)が決まることはないと思っています。なぜならば、科学的な見方はどこまでも相対的なものの見方の上に成り立っているものだからです。

そこで私は次のように捉えています。先に述べた、この私に死を通してこの世の無常を教えてくださった有縁の人々は、また再び仏様になられたと。一方、この私は仏様からの慈悲心を頂かなければ、再び流転の生をさまようことになると思っています。そうして、このような考え方や生き方は、仏教であれば仏様という絶対者を見出すことによって構築される、宗教的な考え方や生き方によるものだと思います。

最後に、平安朝の女流歌人の和泉式部が、幼い我が子の死を悼んで詠んだ句を紹介しておきましょう。
「夢の世に あだにはかなき 身を知れと 教えて帰る 子は知識なり」
(幼くして逝ってしまった我が子は、この私にこの世の無常なることを教えるために、生まれ、そして死んでいった仏さまだったのだ。)

2023年8月27日 22:01
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hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧侶ですが、普段は公立高校で英語を教えています。そのため、平日は学校の授業と校務(教務主任)に、週末は部活動(郷土芸能委員会(https://www.facebook.com/108674820847274/videos/342485800443982)の顧問)と法務に追われる日々を過ごしています。 浄土真宗における僧侶は、仏さまの教えに生き、その教えを伝える者であり、人を悩みから救う能力を有した者ではありません。人の悩みを救う救いの主は阿弥陀さまです。ですので、hasunohaにおける私の回答では、仏さまの教えに救われているこの私の生き方、考え方を、皆様にお見せするだけです。そして私自身、お答えできるご相談の範囲はそう広くはありませんが、皆様のお役に少しでも立てればと思い、回答させて頂いております。

死、中有、再生の構造について

死、中有、再生の構造は、ヤンチェン・ガロ大師の「基本の三身の構造をよく明らかにする灯明」から学ばれると良いかと存じます。

「ゲルク派版 チベット死者の書」(平岡宏一先生)に詳しく解説されています。

更にとなりましたら、無上瑜伽タントラについて学び進められるのも。

「秘密集会タントラ概論」(平岡宏一先生)がお勧めとなります。

もっと論理的に学びたいとなれば、ツォンカパ大師の「五次第灯明」が役に立つかと存じます。

合掌

2023年8月27日 10:41
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最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断しています。 https://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k

質問者からのお礼

回答ありがとうございます。色んな本があるみたいですね。

この質問はいろんなお坊様からいろんな意見が聞きたいので、ご覧のお坊様はたくさんご意見、回答お願いいたします。

亀山様、どうも回答ありがとうございます。研究されている科学者によれば、どうも生まれ変わりはあるみたいらしいという見解もあるみたいです。私はなかなか信じられなかったのですが回答を読ませていただいて存在するかしないかよりも自分の心の在り方?が大事だという事に気付きました。ありがとうございます。

光禪様、回答ありがとうございます。生まれてから現在までを前世と考え、これからをどう生きるかというのはとても良いお考えで感動しました。生まれ変わるのなら今からですね。私は50代であと何年生きるかわかりませんが生まれ変わってがんばります。ありがとうございます。

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