外猫ちゃんを轢き殺してしまいました
昨日、普段よりご飯をあげていた野良猫ちゃんの中の1匹の子猫を、自宅駐車場で轢き殺してしまいました。直ぐに病院に連れて行きできる治療はお願いしましたが、安楽死という結果になってしまいました。 わざとではないとしても、厳しい外で産まれ一生懸命生きていた子猫ちゃんと、親猫に申し訳ない思いと自分がしてしまった事に対する罪悪感で頭と心がついていかずどうしたらよいのか.. 亡くなった子猫ちゃんが安らかに天に昇れるように供養しないとという気持ちで今はいっぱいなのですが、猫や犬と縁がある人生を送ってきただけに、自分が命を奪ってしまった現実をどう受け止め、これから生きていったらよいのか、教えて頂けませんでしょうか。どうぞ宜しくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
命は一つ、いつか消える
殺生を悔いるその気持ち、非常に尊いと感じます。
ぜひとも子猫ちゃんには心よりの供養をしてあげてください。
さて、『自分が奪ってしまった命』とどう向き合うか。
私の向き合い方を少し話しましょう。
これはあくまで私の考え方を話すだけで、強要はしません。
命が生きるというのは例外なく、他の命を殺すことです。
豚や鶏などの家畜はもちろん、ペットだって自由を奪っていることには変わりありません。
ヴィーガンというような生き方もありますが、野菜とてその栽培過程には農薬で殺される虫がいます。
私たちはとにかく、見える範囲の死が、血が嫌いです。
徹底的に、死を隠し、遠ざけ、見えないように工夫してきました。
しかし、今飲んでいるコーヒーに、着ているシャツの綿に、スーパーのバナナに、後進国の子供たちの血がにじんでいることを、私たちだって本当は知っているはずなのです。
私たちの手はとっくの昔に血塗れです。
しかしそれが命を頂き、生きるということなのではないでしょうか。
そして正当化するのではなく、受け止める。
目の前で生き物一匹殺してしまったからと、うろたえては今まで知らずに殺した命に不公平です。
だからこそ
ただ粛々と仏様に祈り、与えられた命の意味を考えて生き抜いていく。
これが私の殺してしまった命への向き合い方です。
追善供養
全ての命を救えないのも人間の抱える業であります。
もちろん、食べるために奪っている命もあれば、普段なにげに生きている中でも、多くの虫の命を奪ったりもしているものです。自分の好むもの、好まないもの含めてとなります・・
身体に悪いウイルスは、当然に薬でやっつけないと自分が殺られてしまうのですから、それも仕方のないことにもなります。
悪気がなくても、わざと、しってでなくても、やはり奪ってしまう命が私たちにはどうしてもあるものです。
今回のことも、全く悪気、悪意なくにしてしまったことです。
もちろん、後悔、やるせなさやしんどさがあると思います。
それでも何とかその子のためにしてあげれるとなると、やはり供養、追善供養しかないのであります。それは、知らずの中でも奪ってしまっている命のためにも大切なことになります。
その子、そして、奪ってしまっている命へと向けて、供養したいものでございます。
動物供養、虫供養等、三界萬霊供養ができるお寺が近くにあれば、そのようなところで正式に行うのも。
あるいは、それが難しければ村のお地蔵さんに、そういったものたちへの供養の意でお参りするのも良いでしょう。
合掌
質問者からのお礼
Eishun Kawaguchi様
お忙しい所、ご回答頂き有難うございます。
奪ってしまった命を思い感じ供養を続けることが私にできる謝罪であり、この子がこの世に生を受け小さい体で一生懸命生きていた証を、私は決して忘れてはならないと強く思いました。
意識せず奪ってしまっている命に日々感謝をし生かされていることに感謝の念を持って生きていきます。本当にありがとうございました。
Eishun Kawaguchi様
お忙しい所、ご回答頂き有難うございます。
奪ってしまった命を思い感じ供養を続けることが私にできる謝罪であり、この子がこの世に生を受け小さい体で一生懸命生きていた証を、私は決して忘れてはならないと強く思いました。
意識せず奪ってしまっている命に日々感謝をし生かされていることに感謝の念を持って生きていきます。本当にありがとうございました。
けいじょう様
こんな私の問答にお答え頂き有難うございます。けいじょう様のお考えを拝読させて頂き、ハッとした気持ちになりました。目の前で殺めてしまった命も普段何気に殺めてしまっている様々な生き物も命は同じだということに..正当化せず受け止めること、そして様々な命に心も身体も生かされていることを忘れないこと。自分が生かされている意味を問いながら、奪ってしまった子猫の供養を一生かけてしてまいります。有難いお言葉、感謝致します。