新婚生活が苦しいです
40代の新婚です。去年の暮れにお見合いして、意気投合。8月に同居開始。8月末に入籍しました。
交際期間は順風満帆でしたが、暮らし始めると毎日が重苦しく、夢見た甘い新婚生活とは程遠い日々が始まりました。
私は神経質で細かいことにこだわる。彼女は大雑把で忘れん坊。私の方が毎日イライラして、表情に出てしまっていたようです。
彼女はそんな私の表情を伺う日々。ある晩私から新婚生活について話題にしたところ、辛いと彼女は涙していました。
私は彼女に謝り、互いのルールとして溜め込まず、思っていることはすぐ伝えると決めました。
それ以降は互いの努力もあって、私から見たら小康状態に。ただ、同居を始めてからというもの、夜の生活の方が激減してしまいました。
「まだ僕のことが怖かったりするから夜の方も気乗りしないの?」と尋ねると彼女はコクリと頷きました。
彼女はこれまでの人生、一度でも相手に不信感を持つとずっとそれが消えない。時間が経っても薄れない。
同居してから私に抱いた不信感も薄れてゆく自信はないといいます。私からは、君にとって初めて不信感を緩められる男になると伝え、その日は抱擁しあいました。
今は私自身、そんな気構えなのですが、今後また彼女にイライラするだろうし、彼女の根強い不信感に打ち勝てるかは自信がありません。
結婚したばかりだし、やっとの結婚に親族知人一同大喜びしている現状。後ろ向きなことは言えません。
新婚生活のスタートなんてこんなものなのでしょうか?どうやったら暖かい家庭が作れるか、和尚さん方の言葉をいただきたいです。
ちなみに彼女にはごく軽い発達障害があります。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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ハリネズミのジレンマ
こんにちは。私もそんな日々があり…ま…した。
さてタイトルにあげた「ハリネズミのジレンマ」というのは、ハリネズミ同士が好意を寄せて近寄ると、お互いのハリが刺さって痛くて仕方ない、というものです。なかなか言い得て妙な感じがしませんか?
そして、私は結婚以降「自分はこんなにも狭量だったのか!」と、自分の背中に針を生やしていたことに気付きました。それまでは「自分は普通。自分は標準。当たり前」と思っていたのですが、それは全くの地動説で、距離をおいている相手はいいのですが、近くになるとお互いにブスブスと刺し合っている。
あなた方が、「自分はこういった針を持っているんだな」と自覚することがとても大切だと思います。そして、自分の針が実は「今までの人生で役立ってきた」ことを思いを致すと良いです。「自分は神経質に細かく気を遣ってきたから、こんな時に失敗しなかった」「自分は大雑把だから、旅行先でも柔軟に行き先を変えて、思いも寄らぬ経験が出来た」とか。
つまり、「自分の担うところ」と「自分の引くところ」を見極めていきましょうよということです。絶対固定!という程でなくとも、何となく役割が見えてくると、お互い「この人のお陰で人生広がるなぁ」という実感を持てることがあります。そういう幸せを見つけられると、末永く一緒にいられるのではないかと思います。
質問者からのお礼
佐藤先生
ハリネズミの話実にしっくり来ました。彼女と共有し、物理的に距離を置くわけでなく、精神的にぶつかり合わない距離感が大事かもねと話しました。
彼女のこだわりのなさ、実に学ぶことが多く、こんな私が彼女と結ばれたのは大きなチャンスかもしれないと感じることもあります。
彼女が家庭に抱いている夢は「暖かく楽しい家庭」だそうです。一歩一歩近づくために、2人がほどよい距離をとれる生活スタイルを作っていきたいと思います。
先生のように20数年後も2人でしっかり歩んでいきたいです。元気が出てきました。ありがとうございました。