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どうでもいいことで人を責めてしまいます

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有り難し有り難し 11

この間旅行先から帰る空港でパートナーの手荷物に入っていたお土産物が引っかかってしまい没収されました。
別に誰が悪いわけでもないのにパートナーを責めてしまいました。大したことではないので笑って流せばいいのに旅行で疲れていてつい棘のある言い方をしてしまいました。

父も同じように母をよく責めていました。母は病気がちで何度か移植手術をしていました。母は医者から処方された薬を「なんか合わないから飲みたくない」と言うと父は「素人判断するな」と一蹴しました。後にその薬が要因で移植した臓器が拒絶反応を起こしました。父はその時母に「自分の身体なんだからちゃんと自分で見極めろ」と全く逆のことを言って責めました。よく離婚されないなと思いました。

私は父のそういうところが嫌いなのに、似たようなことをしてしまっている自分に嫌気がさします。

SNS上でニュース投稿についている被害者非難のリプライも「醜いけど私に似ているな」と感じ嫌な気分になります。

その人は悪くないって頭では分かっているのにどうして非難してしまうのでしょうか?どうやったら他者を非難せずに生きられますか?
読んでいただきありがとうございました。よろしくお願いします。

2023年11月17日 12:06

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

毎日振り返り褒め言葉を

非難と言うとそれまでですが、もっと広義にとらえますとその行動は、救ってほしい心の表れではないかと思います。

と、言うのは
空港での没収についても、お父様からお母様への言葉でもそうなのですが
「こうであれば良いのに」という願望から来ていると思います。

例えば
・「素人判断するな」→大切な体なんだから多少合わないと思っても医者を信じて投薬を繰り返してほしい。のような意味合いかと。
・空港での一件では、単純にお土産が没収されない方法があったらよかったのに、というように。

でも、現実にはその願望とかけ離れた真逆の事実を目の当たりにし、叶わなかったことへの文句を口に出してしまう。

それが相手を傷つけるような言葉になっても抑えられなくなってしまう。

なぜなら
自分が救ってもらいたいから。

「余裕がないときに人を責めてしまう」というのも、その典型的な表れだと思います。

どうしたら良いか?

まず、第一に自分が弱っていて救ってほしいと思っていることを理解することから、自己肯定へと進めていくことをおすすめします。

【毎日自分にできたことを振り返り、鏡を見ながら自分に褒め言葉を言う】

できないことを繰り返し悔やんでも、あまりプラスに転じることがありませんから、できたことを自ら褒める。これを繰り返す方が良い未来へ向かうと思います。

自分が変われば周りが変わっていくので、非難になるような事象自体が起きず、実際に望んでいたような行動を周りがしてくれるようになるかもしれません。そうすれば、嬉しい行動なので非難するわけがないですよね。

それでも、もし、
何かの折に非難してしまいそうな行動を周りの方がとられた場合には

おもいっきり、深呼吸をしましょう。

2023年11月17日 13:24
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質問者からのお礼

とても優しいお言葉ありがとうございます。責めてしまうのは自分自身に対しても同じで、よく失敗したとき自分を殴ったりして憂さ晴らししてしまいます。自分を褒めることは今までしてきませんでしたが、日課にしていこうと思います。自分の弱さを受け入れて向き合っていきたいです。
ありがとうございました。

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