物を破壊する衝動が抑えられません
■どうしたいか
物が思い通りに動かせなかった時、何かで怒りを覚えた時などに、ありえない程にキレて物を破壊してしまう自分を変えたいです。
また、発生してしまった衝動をどう処理したら良いかを知りたいです。
物じゃなくて人間だったら多分殺してしまうような力で破壊してしまいます。
そんな自分で恐ろしいのですが、
一瞬立ち止まることができても、行き場のない怒りをなくすことができず、
時間が経ってから物を破壊するか、無意識で周りの人間に言葉で当たってしまうようです。。
■現状、思い立った理由
お恥ずかしいことに物に当たることが悪いことだなんて考えたこともありませんでした。30代にもなってやっと、改善するべき点と気づかされました。
今お付き合いしている方は私の人間的に足りない部分を根気強く諭してくれるのですが、これ以上失望させたくない気持ちが自分を変えようと思う原動力です。
■過去の補足
小さい頃より行き場のない怒りは物にぶつけていました。
中学、高校生ではその衝動が自傷行為にもなりました。
(高校の終わり頃に自傷行為をしてもますます苦しくなると気づき、何も解決しないのだと自分に言い聞かせて受験の忙しさもあいまって止めることができました)
家庭環境としては、日常的に暴力・暴言を受けて育ちました。
分かりやすく言うと、母親がしらふで包丁を振り回す人です。
火鉢や掃除機で殴られることを同級生に話した際に、
「お前がそれだけのことをしたんだろ」
と言われ、上手く言葉にならなかったことが未だに心残りです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
我慢という煩悩が貴女を燃えたぎらせているのです。
今晩は。
ご質問読ませて頂きました。
破壊的行動が止められないとのお悩み…。
貴女に対して、そして自戒の念を込めてお答えさせて頂きます。
先ずは人にではなく、物に危害を加える対象が向いている点で救いと言えましょう。
貴女の理性に感謝です。
怒りや自分の思い通りにならない事があると破壊行為に及んでしまわれるのは、
恐らく、貴女の育って来られた家庭環境。
又、過去日常的に受けてこられた家庭内での暴言、暴力に対してグッと堪え忍び「我慢」されていらっしゃった事。
これらの中に原因となるものが含まれているように感じます。
「我慢強い人間ほど、我慢する人ほどキレやすい」といった事を耳にした事があります。
貴女自身、日常的に強いられていた「我慢」を積み重ねられる内にいつの間にか「我慢」強い人間へと変わっていかれたのかも知れませんね…。
それ故に「我慢」が貴女を燃えたぎらせ、破壊行為へといざなっているのかも知れませんね…。
ここまで何度か出てまいりました「我慢」という言葉、日常的にもよく使われていますが、元は仏教語であり、又仏教における煩悩の1つでもある言葉なのです。
仏教における「我慢」は日常的に使う「我慢強い、辛抱する」などを意味する「我慢」ではなく、
「我」(自分)への「慢心」(おごり高ぶる心、己を過信する心、己の価値観で物事を見る心)などを意味し、簡単に申せば「上から目線」的言葉と言えばわかりやすいでしょうか?
仏教では、この煩悩の1つとされている「我慢」=「慢心」を手放す事により怒りを鎮める事が出来るようになると説いています。
貴女自身もすぐに手放す事は難しいかも知れませんが、
怒りや自分の思い通りにならない事にカッとなってしまったら「我慢」を「する」から「我慢」を「しない」にチェンジする事。
つまり「我慢」、堪え忍んだり、辛抱するのではなく、仏教における「我慢」という言葉が持つ意味合いをきちんと理解し、常に頭の片隅に置きつつ、それを意識した生活を送る事が出来れば、
仮に次また怒りがわき出て来たとしても少しは「我慢」を手放し、感情をコントロールする事が出来るようになって行くのではないでしょうか?
隆介 合掌
ある程度は衝動につきあおう
破壊衝動は、糖分の不足や、PMS(月経前症候群)などで起こることもあるそうですよ。
甘いものを食べてみたり、お医者さんに相談してホルモンを整えるお薬を処方してもらっても良いかもしれません。
人に言葉で当たったり、自分の体を切っちゃったりするよりは、物に当たった方が良いですねぇ。人間関係は後の修復が大変です。自傷行為は痛いですし跡が残ります。
常に何か安い茶碗などを用意しておいて、衝動がきたら、それを壊すようにしたらどうでしょう?
くれぐれもケガしないようにね。あらかじめ袋などに入れて壊せば片付けも楽です。またフローリングでやると床が傷みますので、コンクリートなど丈夫なところでやると良いと思います。また人が見ているところでやるとびっくりされるので、一人の時が良いでしょう。壊したものは見つからないようにすぐに片づけましょう。
あと、ネットで調べたら、「破壊衝動が来たら、キャベツを刻め」なんて格言みたいのがありました。刻んだキャベツはお好み焼きに。これならごみがでません。
庭があったら、鍬で耕すってものいいですね。思いっきりエイ!エイ!って。耕した後は野菜を育てましょう。キャベツでも育ててみましょうか。
あ、私も「何か壊してみたい」って衝動にかられる時がありますよ。私の場合は、使用済みのスプレー缶にキリで穴をを空けてます。「コノヤロー」なんて叫びながら、ガン!ガン!って。スプレー缶は捨てる時、穴を空けなくてはダメですからね。でも必要以上にメタメタになるほど何度も突き刺しちゃいます。※この方法もケガに注意です。
質問者からのお礼
光禪様
お忙しい中丁寧なご回答をありがとうございます。
ある程度なら、配慮があれば、完全になくすのではなく上手く付き合っていって良いものなのですね。
なんだか気が楽になりました。
「ある程度」という所まで持っていけるよう心がけいたします。
また医学的、科学的な視点からのアドバイスもありがとうございます。
実は婦人科の病気があり薬の作用でPMSは起きない状態ですが、
確かに普段甘いものはあまり食べませんので、和菓子でも買って帰ろうと思います。
ありがとうございました。
隆介様
お返事が遅くなりました。
画面を保存してじっくりと読ませていただいておりました。
「我慢」を手放すことが感情のコントロール・・・
我慢は慢心であるということについて考えている内に、私の中に
物は自分より低い立場であるという慢心があり、
物が自分の思い通りに動かない
=物なのに自分に逆らう
→許せない
→破壊する
という流れがあったことに気づきました。。
なにかに怒りを感じたら、自分の慢心を見直すようにいたします。
ありがたいご回答感謝いたします。