過去の苦しみからどうすれば解放されますか
2年前、入籍1ヶ月前くらいから彼が不倫をしていたことが発覚。不倫状態のまま新婚生活をスタートさせていました。
相手は式で私の友人スピーチも受けてくれた共通の友人で、よき相談相手でもありました。
私がこの事に気付いたのは、結婚式も終え、忙しかった仕事も辞め、臨月に入った直後の事です。
私は精神的に不安定になりながらもなんとか無事に出産し、彼も両親の前で反省をしたので、こどもの事も考え、離婚はせず、現在に至っています。
しかし身重な体で必死で生活していた私にとって、一気に身近な二人に裏切られた気持ちは正直今でも晴れることはありません。
避けていても長年の友人だったこともあり、消せない過去の写真等に相手は写っていますし、
別の友人との会話にも幾度となく存在がでてきます。
なによりも結婚式の映像や写真に余計に映っていて、今でも苦しくなり見ることができません。
しかし共通の友人も多いため、知りたくなくてもSNS等で近況を知ることができ、その度に悔しくなってしまいます。
相手は発覚後、私に謝罪をしてきましたが、
その反面、以前付き合っていた方とこの騒動をきっかけに3ヶ月も経たないうちに結婚し、盛大な結婚式を挙げ、先日出産したそうなのです。
人の幸せを壊しておきながら順風満帆な生活を送る彼女の近況を知る度に正直悔しくてなりません。
私は、忘れたいのになぜ私だけいつまでも苦しみ続けなければいけないのかと思ってしまい、
全てを見てくれている神様はいないんだと、
その度、無意識に涙が流れます。
彼女は、私が公にしなかったために友人も愛する人も家族の信頼も失うことなく、色んな人に守られ
さらに新しい家族を迎え入れました。
私はこの騒動がきっかけで人間不信になり、共通の友人とも疎遠になり、家族間も未だにぎくしゃくしたままです。彼の事も完全に信じきることができません。
こんな内容だし、友人にも、もちろん彼にも両親にも誰にも相談できずにいます。
本当は献身的に協力してくれる彼を許し、
忘れて前を向いてなによりも大事な子どもの為に
今を大切に楽しく生きなきゃと思っています。
しかし考えとは裏腹に、いつまでも彼と相手を恨み、相手の不幸を望み、時に彼に冷たく当たってしまう自分に正直うんざりです。
晴れない気持ちを背負いながらの人生、どうすれば解放されますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
これから先の人生は、家族で目指す未来の幸せです
みらい さま
おはようございます。お悩み拝見いたしました。
悔しいですね。悔しい。
『本当は献身的に協力してくれる彼を許し、
忘れて前を向いてなによりも大事な子どもの為に
今を大切に楽しく生きなきゃと思っています。』
この様に考えることができるあなただからこそ、尚更悩みを拝見していて苦しい、悔しいです。
これを解決するには、おそらく、『我慢と解放』の両方が必要ですね。
恐らく、
相当な心のストレスを抱えていらっしゃると思います。
ストレスは適度に解放してあげないとカラダやココロに影響が出てしまいますので、今の自分や可愛いお子さんを守るために発散してください。
心ゆくまで、これでもかというところまで旦那さんと友人を恨んでください、恨んで恨んでこれ以上は恨みきれない、となったら、そんな自分を受け入れてみてください。
一般的には「恨む」なんてことは善いことではないかもしれませんが、今のあなたには「人を恨む」に値する原因があります。どうか、自分の限界まで二人を恨みましょう。
自分の問題が済んだら、今度は旦那さんのこと。
信頼を回復するには本当に時間がかかると思いますが、努力してみてください。子供の父親である旦那様との関係、家庭を取るべきだと思うからです。子供のためです。
残念ながら、私的には友人に関しては、許せる範囲を超えているので許すことはないと思います。その方を友人とはもう呼べませんし、お互い結婚しているなら関わる必要もないですよ。
旦那さんには、しっかり、みらいさんの納得のいくような反省や謝罪、それに値することに応じて貰い、これからの幸せのために、お互の新しい一歩を夫婦と子供、三人で手をつないでゆっくりと踏み出していって欲しいものです。
その時に一つだけ、お願いがあります。
『振り返らないこと』です。
過去を振り返れば嫌なことが見えてしまいます。
これから先に見たいものは、家族で目指す未来の幸せです。
万事がうまくいくとは限らない、また別の嫌なことも起きるかもしれない、けれども、少しでも、ゆっくりと未来の幸せに向かっていってください。hasunohaから応援しています。合掌
「復讐」よりも「福修」を
みらい様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
精神的に非常におつらい中で、妊娠出産にもよく耐えられましたね。
仏道におきましては、憎しみ、怨み、嫉妬などにも耐え忍ぶという「忍辱(にんにく)波羅蜜」という修行の実践がございます。この度は、まさに忍辱波羅蜜の実践に近いことによって、他を傷つけるという悪業も積まずにて、これまで何とかこられました。
更にこれからも、仏教を学んで頂きまして、悪業を積むことなく、他の波羅蜜行(布施・持戒・精進・禅定・智慧)の修習にもお努めを頂けましたら有り難くに存じます。
きっとそれらの良い修習が、幸せにも繋がることになっていくでしょう。
以下は、以前にも拙回答にて述べさせて頂いております内容ですが、ご参考にして下さいませ。
感興の言葉・ウダーナヴァルガ」(中村元氏訳)・岩波文庫・第14章・「憎しみ」から・・
「実にこの世においては、およそ怨みに報いるに怨みを以てせば、ついに怨みの息むことがない。堪え忍ぶことによって、怨みは息(や)む。これは永遠の真理である。」
「怨みは怨みによっては決して静まらないであろう。怨みの状態は、怨みの無いことによって静まるであろう。怨みにつれて次々と現れることは、ためにならぬということが認められる。それ故にことわりを知る人は怨みをつくらない。」
「・・仏教では、憎しみや恨みは煩悩であり、そのような悪い感情に支配されての行為は、結局、悪い結果しかもたらさないため、当然に諌めなければならないこととなります。憎しみ、恨みを無くすには、耐え忍ぶこと(忍辱波羅蜜)と共に、慈悲の思いを向けることによって対治することが大切となります。
実は、仏教では自らを苦しめるモノ・コトがあってこそ、修行を進めることができると考えるところもあり、逆にそのようなモノ・コトに有り難さを思い、例えば、自らを害する敵にでさえも慈悲を向けることで、憎しみや恨みの感情を超えていくことが求められることになります。・・」
どうか怒りによる「復讐」よりも、慈悲によっての善い行いに勤め励めることでの福徳の修習としての「福修」をお薦め申し上げる次第でございます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
お礼が遅くなり申し訳ありません。
正直、過去に縛られ、人を恨んでいる感情を持つ私はしかられると思っていました。
でも、今はそれでいいと受け入れてくださり
共感までしてくださった。
また有り難いお言葉も頂いて、本当に心が救われ少し気持ちが軽くなりました。
今まで誰にも相談できず、自分の中でしか解決させてあげられなかったので、今回お答え頂けて本当に感謝しています。
まだ恨む気持ち(特に彼女に対し)を消すことはできません。
それでも、これから焦らず、自分と子どもの幸せをより多く考えて、少しずつでも頑張っていこうと思えました。
本当に相談できてよかったです。
ありがとうございました。