医療福祉従事者さんの燃え尽き症候群
いつもお世話になっております。私の訪問看護師さんが、
3人離任しました。病院の看護師長さんも性格が変わり、
退職しました。私の前任の心理士さんは、優しく寄り添って
ご助言をくださっていたのが、ある日突然防犯ベルを机に置く
ようになったり、
「友達が悪い人だったらどうするの」
「障害者は差別されて当然なのよ。歴史を見ればわかる」
などと言い放つようになりました。相談員さんの一人も、
冷たくなりました。
数えればきりがありません。これは「燃え尽き症候群」
という病気の症状です。
燃え尽き症候群には、三つのフェーズがあります。
1.情緒的消耗感
初期症状です。著しい疲労を感じます。
2.脱人格化
1に気が付かず、症状が進むとこうなります。症状としては
最も重く、気づかずに進むと、周囲の職員へきつく当たる、
障害者を人間扱いできなくなるなどの、攻撃的な人格になります。
3.個人的達成感の低下
「自分のやっていることは無駄である」と考えるようになります。
津久井やまゆり園事件の死刑囚も、燃え尽き症候群の脱人格化
だったと予想できます。彼も当初知人に対し、
「仕事は大変だが、障害者は可愛い。俺がいないと生きていけない」
と話していたそうです。
統計によると、医療者では20%~50%、介護従事者では
51%の人が燃え尽き症候群を経験しています。
何人も壊れて、何人も私の前から消えていく。日本人は
世界的に見ても真面目すぎる民族です。私たちのせいで
みんな壊れていくと思うと、耐えられません。死んでしまおうか
とすら思いました。
差別は恐怖から生まれます。自分たちとは違う、不健康な
人間に対して、人間は本能で恐怖を感じます。その本能に
抗い働いているのが、医療福祉者さんです。相当な負担です。
だから、私たちも、周囲に恐怖を与えない配慮が必要だと
思っています。身なりを整える、言動行動を慎ましくする…
アニーサリバン先生は、
「障害者は健常者以上に、厳しくエチケットを教えるべき」
と教えを残してくださいました。
障害者、患者として、私ができることは何でしょうか?
自宅の仏壇には、メスシリンダーに挿した青い花(青は医療者
への感謝の色)と分子模型を供え毎日祈っています。しかし、
祈るだけでは無意味です。
甘えではありません。立派な病気なのです。
発達障害があるが、他の患者が苦手、健常者さんに負担を強いる障害者が許せない、 医師の悪口を言う僧侶が許せない、選挙で体調崩す、医師を顎で使ったり「薬減らせ」とごねる患者に辟易 #薬は悪くない
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
気遣いや労いを。互いに良き居心地をつくっていけたらね。
厳しい現場や現状もあるのでしょうねぇ。
熱意がある人ほど、燃え尽きるということに陥りやすいのかもしれません。
長い支援の中で、クライアントに対してだけでなく、自分へのセルフケアも大事になってきます。私も気をつけていることです。
ですが、慣れていったり、仕事なんだからと無理をし過ぎると、そのバランスを崩してしまいますよね。
プロなら、このコントロールが出来てこそでしょうし、チーム医療で、患者さんも関係者も守っていけたらいいですよね。
あなたに関わってくださった方々と築いてきた関係も、このような形でお別れをしていくのは、残念ですよね。わかっていてくださる方々とは、いつまでも繋がっていたいものですね。
あなたにできること。
患者側だけが、支援提供される立場ではなく、あなたがいつもと違うことに気づいたのなら、大丈夫ですか?いつもありがとうと、気遣いや労いを。互いに良き居心地をつくっていけたらね。関係者の方々も、ロータスさんの優しさにホッとされるのではないでしょうか。
質問者からのお礼
【中田 三恵 先生】
お返事いただき、ありがとうございます。
プロならコントロールできてこそ…その「プロ」が、
片っ端から病んでいるんです。この比率は、尋常では
ありません。
字数の関係で書けませんでしたが、近所のかかりつけの
内科兼外科の先生も、病んでしまいました。
「薬を飲むから病気が悪くなる」「薬をやめればよくなる」
などと言うようになってしまったのです。
日頃のお礼を伝える…タイミングとか頻度とかを考えないと
いけませんね。そういえば、先生と、今生き残っている訪看
さんには、デイケアの工作で作ったキーホルダーをプレゼント
しました。
訪看さんは大いに喜んでくれて、さっそくペンケースに
つけてくれました。先生はクールに「あ…どーも…」と言って
受け取ってくれ、「やたらなところにつけると落としちゃうから」
と言って、大事そうにどこかにしまったようでした。
看護学生さんは、実習に行くと無視されることもあるそうです。
私は、デイケアに看護や心理の実習生さんが来たら、
「お姉さん(お兄さん)、精神科の洗礼だよ~!」
と言って一発ギャグをかましたり、ジョークを言って和ませて
差し上げています。
医療福祉職の人間は、弱音を吐くな。といった風潮を感じて
います。こんな理不尽があってもよいのでしょうか。
マスコミも、障害者の大変さだけでなく、障害者を支える人の
大変さも伝えてほしい。
「医療者福祉者とても、人ではないか」
小説「鬼平犯科帳」の長谷川平蔵の言葉、「夜鷹とても、人では
ないか」をもじった言葉です。これが、私のスローガンです。