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どう供養するのが良いのか教えてください

回答数回答 1
有り難し有り難し 5

岡山県に住む50代女です。男の子3人の母です。
子どもたちは皆独立、現在は夫と2人暮らしです。

わたしの母の実家(広島)のおじ(母の兄)夫婦のところに子どもがなく、祖父母が亡くなった後、夫とわたしとで、養子に入りました。
兄おじ夫婦と棟続きに住んでいる弟おじ夫婦のところにも子どもがなかったからです。

9年前に弟おじが、7年前に兄おじが亡くなり、残ったおば2人はあまり折り合いがよくありませんで、両家の間には長い歴史の中いろいろなことがありました。

3週間ほど前に養母である兄おじの奥さんである姉おばが、自宅階段の手すりで腰紐を使い首をつり自死しました。発見した妹おばはいまだにその場面がフラッシュバックして眠れないと言いますし、わたしも姉おばの支えになれなかったことが残念で気持ちの整理ができません。

養母である姉おばは3月に転倒し左肩を骨折・手術し、その後肺水腫、さらに心臓にペースメーカーを入れるなど次々と不調が続き、薬の副作用などで先行きが不安になったと思われます。骨折までは1日に一万歩歩くような元気なおばで有名でしたから、どんどん体が衰えていく自分のギャップは苦しかったことと思います。
養子とはいえ隣の県に住んでいたので、おばもわたしが病院に付き添いで広島まで行ったりすることを申し訳ながっており、そばにいる弟おじの奥さん(妹おば)にも、弟おじが膵臓がんで闘病中などでも手を貸すことがなかったからか、助けを求めることはほぼありませんでした。
だから、わたしたちに助けを求めることなく何の遺書もなく、自ら命を絶ったのでしょうか。
やるせない気持ちでいっぱいです。

お尋ねは

・亡くなった時に来ていたパジャマなど(警察から返してもらった)をわたしも、そして妹おばにも見せたくなくて、ゴミで捨ててしまったことがとても気になっています。どうすればよかったのでしょうか。
・自死した階段に何かすることはありますか。
・遺品はどう処分したらいいのでしょうか。
・警察から返された結婚指輪などお骨と一緒にお墓に入れてあげたらよいでしょうか。

姉おばがちゃんと成仏できるように、わたしができる限りのことはしたいと,四十九日までは七日毎の法要を営むことにしておりますが、他にちゃんとしてあげられることがありましたら教えていただきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

2024年1月29日 0:32

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私なら、、

辛い出来事を引き受けていらっしゃる中、状況をわかりやすくお伝えいただきましてありがとうございました。
読ませていただきました。

ウチの檀家さんや信徒さんで似た質問があったなら、、と思うと、

・パジャマはそれでよかったと思いますよ。

・自死した階段は特に何もしません。兄おばさまが居なくなった家はこの先、解体や売ることも検討する可能性もあるかと思いますが、自死の道具になる前、そこに暮らしていた人の移動や身体を支えていた役割に敬意を表すことを大切にします。
ただ、気にされる方がいる時はお経あげることもあります。

・遺品は遺品整理業者にお願いしていいと思います。モノにもよりますが、遺品業者が嫌がる品がある場合、対応も可能ですよ。

・指輪、僕は一緒に埋葬していいと思いますが、これは、法事をするお坊さんか墓地霊園の方に聞いてみるといいと思います。

お坊さんの宗旨や地域性で考え方も変わるので、私の回答はセカンドオピニオン的な意味合いで参考にしていただけるとありがたいです。

2024年1月29日 5:33
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有り難し
おきもち

「変えるべきは自身ではなく歩む方向」「時間とお金の使い方」「向きが変われば景色が変わる」「人を変えるつもりはないが成長の支えにはなりたい」と願っています。 生き辛さの困りごとは心理や福祉でたくさん聞いてきた。 でも、それと同じくらい僧侶の現場では「あともう少し長く生きたかった」という声も聴いてきた。 今の地球って自分が都合過ごせる環境じゃない、年々生き辛くなる。それは百も承知。 でも、あなたが今生きているイノチは、先に旅立った人が求めても手に入れられなかったイノチでもあります。 だから、自分を大切にしてほしいと心から願っています。。。
一人だけで抱えられるほど軽くないのがイノチ。 僧侶となって40年経ちました。 毎日、毎日念じてます。

質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。

あたたかく寄り添っていただいたお言葉にこわばっていた心がほぐれました。今日までずっと心につっかえていたものが取れていくのがわかりました。

「敬意を持つ」という言葉がとても心に響きました。それまで過ごしてきた場所はもちろんですが、その人たちが過ごしてきたその行いや過去の出来事、その時は必死な思いだったことと思います。
それらすべてに敬意を持つこと,それが供養につながるのだろうとお返事を拝見しながら思いました。

こうして寄り添っていただけることで、これからも前を向いて、進んでいけそうです。
どうもありがとうございました。

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