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有り難し有り難し 18

はじめまして

私は、1年半前に職場のお客さんに誘われて起業し、そして、閉業した経緯があります。閉業に関して後悔し、苦しい毎日と前に進みたいと言う思いでいっぱいです。

起業は、初めてのことでしたので不安と心配だらけでした。無事に開業まで辿り着き、この1年間運営しておりました。
私が代表となり誘ってきた人はオーナーと言う立場でした。

開業から半年過ぎた辺りから違和感に気付き会社は閉じてしまいました。
違和感と言うのは、
オーナーが言うことは絶対と言うこと、
ミーティングで、私は人格否定されたり、ただただ“言うことを聞け“と罵倒されていたこと。家族や友人などと疎遠にさせられたこと、そして、売上金の7〜8割はオーナーがその場で持って行ってしまう状況だったこと、オーナーの言っていることに事実とは違うことがあったことなど、
そして、
会社の運営費は全て私が出し、生活費の収入もない月が続きました。

総合的に考えて、この先、安定収入を得たとしても出費の方が多いことに気が付き会社を閉じて、オーナーと離れることを決めました。

会社を閉じた時点で、オーナーは電話に出なくなりました。
そして、その人が支払う分の費用を私が支払うこととなってしまいました。

起業したことは、私にとって多くの学びの場となったのは確かです。
そして、
普通では経験できない事を経験させて頂いたことに感謝をしています。

ただ、
酷い裏切りで心が傷つきました。
それ以上に、
起業と言うもう二度とできないであろうと言うチャンスをこの様な形で始め終わらせてしまったこと、
一生懸命立ち上げた自分の会社を閉じてしまったことに対して後悔をしています。
閉業は、心の余裕が出てから判断すれば良かったと本当に後悔しています。

この先、気持ちをどう切り替えていけばいいかわかりません。
今は、会社が無いと言う現実と向き合えません。毎日、悲しくて悔しくて、どうしてこんなことになってしまったのかと思うばかりです。
どうしたらこの苦しみから解放され前に進めますか。

よろしくお願いします。

2024年3月29日 16:16

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

成功のための敢えて与えられた試練だった。

拝読させていただきました。

人は人情を食べる動物です。
だからこそ、善悪となる「酸いも甘いも噛み分ける」苦楽を経験することにより、成長への糧であったと捉えることが、これから前進への架け橋となります。
しかし、現実おかれている今の心境は「悔しい、腹立たしい、裏切り、利用された」などなど、憤りとの葛藤でもあることと察します。

オーナーと経営者は、本来一緒で無ければならないといけないものです。
ことわざにこのような言葉があります。
「船頭多くして船山に登る」
経営者の理念が二手に分かれると、それぞれの方針によって他の方向へと分裂してしまうのが世の道理です。

経営者という名を利用して、オーナーの見解は「都合の良い店長」として見ているかも知れないことでしょう。だからといって憤りに拍車をかけている意味ではないので悪しからず。

世の経営者たちの上には、出資者や企業がおられるケースはたくさん存在します。
当初は条件を呑むものの、現実の現場で実績を上げている立場からすれば、籠の中の鳥と思っている人たちも万といます。
どこで納得するかが肝要となります。

何より今は、閉業されたということは"ある意味で『自由の身』"なのも事実です。
この一年間積み上げた経験から、もう一度 同じ事業内容でなくとも、次は100%自身が出資者・経営者として挑める状況でもあります。
支払い分も含め、借金としてでなく社会勉強としての塾代として捉えることも大切な心の置き方です。

悔しさは当人にとっては苦悩です。しかし、捉え方ひとつで変わるのも事実です。
幸せの分かれ道は、①当たり前と思うのか。②有り難いと思うのか。の違いくらいです。
過去は誰にも苦い経験があります。成長や成功している人の過去には普通の人では知らない・理解できない過酷な経験や苦悩の過去があるものです。

バネは縮めば縮むほど、大きな反動力をみせます。小さな縮みは小さな反動を生むのと同様に、今回の一件は大きな反動力を生み、これからの成功への大きなバネになると自己暗示を何度も言い聞かせてください。

なぜ、このようなことを言えるのか?
わたしもユキさんと同じような経験をしたことがあるからです。

努力は、その時に即座に反応しなくとも、やがて回り回って偶然という架け橋をかけてくれるものです。
人生には努力している人には春が訪れる因果応報なのです。

2024年3月29日 17:20
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有り難し
おきもち

祈るこころに佛心が宿る。 変化多き時代を生きる私たちにできること、それは...
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あなたは身をもって成長したのです

拝読させて頂きました。
あなたがその人から言われて起業なさり、その人がオーナーとなり、あなたが経営なさったのですがうまくいかずに会社を閉じてしまったのですね。そしてその人への不信感や悔しい思いを抱えておられるのですね。詳細なあなたやその人のことや事業の内容についてはわからないですけれども、あなたが本当に苦しい思いをなさっておられることは伝わって参ります。あなたのそのお気持ちを心よりお察しします。
その様な中からあなたは解放されて前に進んでいきたいと思っておられるのですね。そのお気持ちはとても尊いことだと思います。
あなたはこれからきっと前に進んでいくことができるでしょう。詳細な取り決めや事業の展開はわからないですが、あなたは沢山のことを身をもって学んだことでしょう。様々な経験を積んで様々な方々と関わりながらあなた自身の人生の中で確実にあなたの蓄積になったのです。ですから決して自分を責めず卑下せずに自信持って生きて下さいね。
私は実際にその人があなたとどう取り決めたのかわからないですし、その人のことや真意の程はわからないですが、その人は信じられる方ではなかったのではないかと思います。
その人のなさったはおそらく大変不誠実なことでしょうし、共にビジネスできる方ではなかったと思います。その一つとってもあなたは身をもって他者を見る目を養ったのではないかと思います。
ビジネスの世界ではその様な不誠実なトレードもあり得るのですから冷静に確認なさっていくことが大切です。
あなたがその様な悪縁から一切離れて本当に善きご縁に恵まれこれからの未来を信頼できる方々と一緒に助け合いながら心から充実した人生を生きていかれます様に心から祈っております。そしてあなたを心より応援させて頂きます。どうか決して自分をおとしめずに頑張って下さいね。

2024年3月29日 20:21
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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お言葉をいただき
ありがとうございました。

何度も読み返し、
理解を深めました。
前進できそうです。

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