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自死した両親への思いについて

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初めて相談いたします。
自死で亡くなった両親のことについてです。

私の両親は3年前に自死で亡くなりました。
両親は米農家を営んでおり、3きょうだいの末の弟があとを継ぐ予定で一緒に住んでいました。

2021年6月9日、弟からlineで「2日前に出かけた両親と全く連絡がつかない。どこに行ったかもわからない。」と連絡があり、警察に探して頂いたところ、町外れの山中で2人共亡くなっていました。6月7日の朝出かけたあと、昼頃に自死したのではないかとのことでした。

後の警察の事情聴取では、父が地域やJAの役員活動が大変だと話していたこと、母の両親が貯蓄を使い込みお金の援助を求めてきていたこと、ちょうどコロナ禍で私も妹もなかなか帰省できず、友人に会うことも難しく寂しがっていたことなどがわかりましたが、日記や遺書もなく決定的な理由はわからずじまいです。
亡くなる2日前に母と電話したときにもいつもと変わらない様子だったように思えました。

急な別れだったため3年たった今でもなかなか心の整理がつかず、ふとした時に両親が何について自死するほど悩んでいたのか、私に何かできることはなかったのか、と考えてしまいます。
また1年前に私に子供(両親にとっての孫)ができたのですが、他のお母さん達が大変なときに実家を頼れることがとても羨ましく思えます。
やっぱり子育てについてもっと気軽に相談したかったし、助言や手助けしてほしかった。
私の子供が私の両親に会いに行くことはできないんだと、育児に少し疲れたときに涙が出てしまいました。

なんともいえないこの気持ちにも、いつか折り合いをつけられるのでしょうか?
ひとりの大人として、親として、がんばっていくしかないとわかってはいますが、もっと両親に頼りたかったと思うのは甘えでしょうか?

長文、乱文を失礼しました。

2024年4月5日 17:00

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ご相談読ませていただきました。
ご両親のご逝去、謹んでお悔やみ申し上げます。自死という突然の出来事は、その背景や理由がはっきりしないままに遺された者にとっては特に大きな悩みや苦しみをもたらすものです。ご両親の突然の死に関わる困難な状況や疑問、そして子育てという新たな責任が重なり、心の整理がつかないことは決して甘えではありません。
自死の理由や動機がはっきりしないままに残されたとき、なぜそうなってしまったのか、もしきちんと気づいていれば何かできたのではないかという思いは当然のことです。しかし、自死を選ぶ背景にはさまざまな複雑な要因が絡んでいることもあります。そのような過程や状況を把握するのは難しいことであり、ご自身が何か違う行動を取れたかどうかは断言することは難しいでしょう。
子育ての中で、お母さんとしての役割や両親の存在を感じていること、特に大変な時に実家の支えが欲しいと感じる気持ちはごく自然なものです。ご両親が子供や孫の喜びを見ることが叶わないことは深い悲しみを感じることでしょう。
大切なのは、自分自身を責めたり、過去を振り返ることで自分を苦しめることではなく、今を生きることです。過去に変えることはできませんが、自分自身が成長し、幸せを見つけることは十分に可能です。時間をかけて悲しみに向き合い、少しずつ受け入れていくことが、心の癒しや折り合いをつける第一歩かもしれません。
親に頼りたいと思うことは甘えではなく、ただの望みです。その気持ちを無理に抑えずに、自分の気持ちに正直に向き合うことも大切です。そして、必要な時にはどうぞ、無理をせず、時間をかけながら自身の感情と向き合ってください。私は「自死・自殺に向き合う僧侶の会」(https://bouzsanga.org/)にも属しています。この会では自死遺族の分かち合いや無料の手紙相談をしています。hasunohaでは基本的に一往復の回答のため継続的に相談されたい場合はこちらのサイトにどうぞ。

2024年4月5日 20:13
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