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自分は受け入れられないのでしょうか?

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有り難し有り難し 7

初めましてhasunoha初めて投稿させていただきます。

もう どう生きてよいか分からずここ数年は本を随分読み 住職で庭園デザイナーの枡野俊明さんの本も数冊読んでいます
著書の中の一説に「相手の辛い想いや悩みを聴いてあげましょう。そうすればあなたが辛いときにきっと聴いてくれます」(うろ覚えなのですが、こんな感じの言葉が書いてありました)
この本を読む以前から、否定せず聴くことの大切さを理解し(自分がされたら悲しいことだから)言葉を遮らず聴くことを心がけていました。
実際、父を亡くした時 もろもろの手続きを一人でやらなければならず行政窓口へ行きますが、窓口の職員は事務的な対応(当たり前ですが)淡々と書類を記入します。
唯一、介護年金の窓口で父が亡くなったため来庁した旨伝えたときに年配の職員さんだけが「大変だったのね?」と声をかけてくれました。
多分皆さんに(事務的にでも)そうしているのだと思います。でも 当時の私はその一言で救われた気持ちになったことは覚えています
だから私も、枡野俊明さんもおっしゃるように辛い気持ちを打ち明けられたら最後まで聞いてあげていました。
最近、職場の悩みを訴えてきた同僚が居て話をずっと聞いていました、彼女は辞める!とまで言っていましたが気持ちを吐き出すうち思いとどまり、幸いにも部署異動となり悩みは解消されたようです。
そのころ私自身が体調不良と職場の人間関係で行き詰まり、久しぶりに再会した彼女に「ここずっと体調が良い時がない」と切り出したのですが
気の持ちようじゃな~い?と鼻で笑い全く理解してもらえなかったです。

彼女に限らず理解して最後まで聞いてくれた人は、そういえばいなかった気がします。聞いてくれても(興味本位?)最初2回くらいで以降は気にしすぎ!と面倒くさそうにされるのが伝わってくるので最近は話をすることができなくなりました。
きっとみんな忙しくて人のことなど構っていられないのでしょう

もう、人の話を聞くばかりで溜まって私の心はパンクしそうです・・・

2024年7月23日 9:22

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

過去は過ぎ去りもう無い

彼女の話を聴いてあげたあなたは過去のあなたであり、今日のあなたとは別の物体なのです。
細胞は新陳代謝で入れ替わり、心は瞬間ごとに浮かんで消えてゆき、毎秒新しい自分に生まれ変わっています。
「先日は私が聴いてあげたのに」という過去を引きずると怒り悲しみストレス等につながります。
また、「私の話を聴いてくれなかった」という過去も、すでに数時間から数日前の過去でしょう。
過去にあなたが他人の話を聴いてあげたのは、あくまであなた自身がそのような自分でありたいと願って実践した趣味なのです。
自分の趣味に対する見返り(恩返し)を相手に求めても空振りになるのは仕方ないのです。
また、趣味だから嫌なら無理に続ける必要もありません。
見返りを期待せずに、あなた自身がそうありたいと喜びながら話を聴いてあげることは素晴らしい功徳(悟りにつながる修行)になりますが、素晴らしい行動をしても悲しんだり怒ったりしていては功徳にはならないのです。
過去や見返りを気にしないで、自分がやってあげたという武勇伝(プライド)も忘れて、今のあなたがどうありたいか、楽しみながらちょっぴりわがままに、その都度その都度自由自在で良いのではないでしょうか。
また、みんな忙しいから話を聴いてくれないのは普通だと思いましょう。
普通ではないことを他人のためにしているあなたは「有難い」のです。

2024年7月23日 12:39
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有り難し
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質問者からのお礼

ありがとうございました

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