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病気が辛い

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30代から体の不調が続いています。
うつ、パニックから始まり、体の痛み、そして40代でがんになり、治療の後遺症(首の拘縮と全身の痛み、酸欠、骨壊死の可能性)に苦しんでいます。

大病の経験から限りある命であることを痛感しており、生きていられるうちに友達や家族、それから地球の美しい自然と楽しく過ごしたいのですが、体が終始苦しく痛く、何をしていても心の中では悲鳴をあげているような状態です。

体の苦しさは受け入れることが難しく、少しでも楽になりたい、これまでの自分の何が悪かったのだろうか、良くなるには何をしなければならないのだろうか、何かしないともっと悪くなる、という焦りようなものにとりつかれてしまっています。

体のしんどさ、壊死していくことへの恐怖をどう捉えればよいのでしょうか。
今は正直、体に拷問されているように思えてしまっています。
仏さまは私にもいるのでしょうか。

2024年8月13日 22:16

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

全ては自分の心が決める

あなたの経験されてきた痛みや恐怖、そしてその中での希望を持ちたいお気持ちがひしひしと伝わってきます。お体の不調やご病気との闘い、本当に辛いものだったとお察しします。
あなたが抱える苦しみは現実的であり、誰しもが感じるものではありません。それにも関わらず、友達や家族、そして自然との関わりを大切にしようとする姿勢は素晴らしいものです。自分の限りある命を意識し、愛する人々や自然と過ごす時間を大切に思う心、そのお考えには真の強さが現れています。
お体の苦しさをどう捉えればよいのか、という問いについては、仏教的な視点から少しお話させてください。仏教では、苦しみを避けることが出来ないものと認識しています。そしてその苦しみとの向き合い方が大切だと教えています。私たちは「苦」を避けることはできませんが、心の中でそれをどう受け止めるか、どう向き合うかにより、その重さや質が変わってくるのです。
時には、今の苦痛そのものをそのまま受け入れてみることも必要です。受け入れることは、決してその苦しみに同意するわけではありません。それを感じる自分自身を温かく抱きしめ、理解しようとする行為です。自分を責めるのではなく、「これも自分の一部なんだ」と認め、一歩一歩を踏み出す心構えが重要です。「私が今感じているこの苦しみは、私を強くしてくれる要素でもあるかもしれない」と思うことです。
ご自身の日々の中で、ほんの少しでも心の安らぎや喜びを見つけることができる場面を探してみてください。例えば、穏やかな風、温かい日の光、心地よい音楽、優しい言葉。小さな喜びが積み重なっていくことで、少しでも心の安らぎが得られるかもしれません。
そして、「仏さまは私にもいるのでしょうか」とのお問いですが、もちろんです。仏様はすべての生きとし生けるものの中にいます。あなたの中にも、私の中にも、全ての人々の中に存在します。それは遠くの存在ではなく、あなた自身の中に芽生える優しさや慈しみ、そしてあなたが感じることのできるひとつひとつの小さな安らぎの中にあります。
最後にあなたが今感じている痛みや恐怖は決して軽んじるべきものではなく、心からの寄り添いと理解が必要です。どうか、自分を大切にすることを忘れず少しでも心穏やかに過ごせる時間が増えることをお祈りいたします。あなたの内なる強さと仏心が、少しでもあなたの安らぎと喜びを導きますように。

2024年8月14日 7:02
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有り難し
おきもち

仏教の目的は、抜苦与楽と成仏です。 生きている人の苦しみをどうしたら癒せ...
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質問者からのお礼

宮本龍太 様

優しいご回答をありがとうございます。朝から何度も読み返し、泣いています。

苦しみをそのまま受け入れることは、自分を責めるのでは無く「それを感じる自分自身を温かく抱きしめ、理解しようとする行為」なのですね。これまでずっと、人並みに何もできず、人並みの健康さえ奪われ続ける、と自分の運命を呪い、人を羨み、自分の体の痛みをどこまでも責め続けてきた気がします。
少しずつでも、自分の病も苦しみも、温かく抱きしめられるようになれると良いなと思います。
このところ、あまりの痛みに寝転がって目を閉じているしかできない時、家族や友達の笑顔、ひとり歩いている時に包み込んでくれた自然の樹々や草花、風、綺麗な空などを思い浮かべることがあります。
少しほっとして苦しみが和らぐ気がするのですが、きっとそれが仏様なのですね。
宮本様が私にかけてくださった温かな思いやりも、これから大切に思い出させていただこうと思います。

貴重なお時間を使っていただき、本当にありがとうございました。
自死を繰り返し考えるほど辛かったので、お優しさが沁みました。

「病気と向き合う・看病」問答一覧

難病でつらい日々です

私は去年の12月に間質性肺炎という難病だと診断されました。 歩くなどの軽い動作でも息が苦しくなる病気です。治療法はありません。 診断された当初はまだ自覚症状もなかったのですが、去年の12月末に気管支に内視鏡を入れて調べる検査をしたところ急に症状が出始めて日常生活を送るのが困るようになりました。検査をしなければよかったと後悔しています。 この病気は坂道などで息切れを自覚するということから始まり、日常生活でも息切れを感じるまでに普通は数年かかるそうです。 私は診断されるまで坂道などで息切れを感じることもなく、山登りやウォーキングをしたりと元気でした。それがたった8か月で家の中を歩くだけで息切れをするようになり、仕事も求職中でしたが、到底できるような状態ではなくあきらめないといけなくなりました。それなのに障害者としてはまだ認められず、障害年金の申請もできないそうです。 検査後急に自由に動けなくなったことに心がついていきません。医師はあきらめろと言いますが、受け入れられません。進行するにしても早すぎるからです。 友達にも彼氏にも会えなくなりました。毎日何をするにも息切れしながら過ごす日々です。楽しみも何もなく、ただ息が苦しいと思うばかりです。家にいて誰とも話すことなく一日が終わります。正直、楽になりたいです。こんなに苦しいのなら死んでしまいたいです。 どうしたらよいでしょうか。

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肌の病気が辛いです

24才からずっと皮膚炎です。それからはずっと友達とも遊ばず暗い日々を過ごしています。肌が綺麗だったころバイトをムリせず食生活に気をつけていれば皮膚炎にならずにすんで今頃もずっと楽しく人生を謳歌してたとおもうと後悔し悶え苦しんでしまいます。そして前回質問したことの引き出物なんですが結局親ももう年なため実家にはもどらず家のなかで一人で仕事ができる在宅のテレアポのバイトで生活費を稼ぎながら治療していくことにしました。私と同期の人は病院で働きスキルアップをしていくのに私はバイト。この差はなんなんですかね。私は何かわるいことをしたのでしょうか?これは罰なのですか?肌のことなんてきにしなければいい?無理です。自分の肌が綺麗だからそんなことがいえるんです。どうして私だけこんな目に合わなきゃいけないんですか?楽しそうに話をする人達やカップルをみて自分の悲惨さに絶望してしまう毎日。頑張らなきゃって思ってもその酔いはすぐ醒めまたネガティブモードになる。いっそもうしんだほうが楽なんじゃないかと思います。でも今はまだその勇気がでませんし死ぬのはやっぱり怖いです。一生私は死ぬこともできず老いて死ぬまで生き地獄を味わうのでしょうか?この先もずっとこの状況は続くのでしょうか?もう生きていくのが辛いです。苦しいです。でもやっぱり病気は治したいのでテレアポのバイトしながら治療も頑張りたいです。お坊さんが私の立場ならどうしますか?アドバイスや後悔してしまうときの対処方法、なにか励みになるような言葉をかけていただけませんか? お願いします。

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透析が必要と言われた1人暮らしの父

以前父親の体調の相談をさせて頂きました。その節はありがとうございました。2年前に検査してわからなかった不調が今になって腎臓が悪いと言われ、しかも透析を考えなくてはいけない程悪いらしいです。2年前から定期的に採血して色々不調の原因を探してもらった時になぜ腎臓を注意してくれなかったのか…と思いますがもう仕方ないです。それより透析をそろそろ考えてと言われてますが、父親は1人暮らしで85歳なので透析は耐えられないし、自宅でする透析も覚えられないし1人暮らしでは無理だと言ってます。私は結婚して車で高速で1時間の場所に住み、弟は1人暮らしで車で1時間以内に住んでます。弟は毎週日曜日に様子を見に行ってくれてますが、透析となると毎日は実家には行けませんし弟の生活もあるので同居もすぐには難しいです。毎日どうしたらいいのか悩んでばかりで、でも後数ヶ月以内には決めなくてはいけないと思います。病院の先生も頼りないですし、近くに他に通える病院が無いので病院を変える事も無理です。なんかずっとモヤモヤして毎日生きた心地がしません。父親の方がもっと不安だろうから私もネガティブにならずに過ごしたいのに悩んでばかりです。 どうしたらいいでしょうと言っても恐らく答えは出ないとは思いますが、誰かに言いたくて聞いてもらいたくて相談してしまいました。不安が少しましになり前向きになれるお言葉を頂けたら嬉しいです。

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医ですが、責任の重さに戸惑います

20代の医師ですが、医師としての責任に少し戸惑いを感じてしまいます。 上手く治療が行けばとても嬉しいですし感謝されるしやりがいもあります。しかし少し治療が上手くいかないだけで責任感を感じてしまい、「自分だからこうなってしまった」とか、「他の人がやればこうはならなかったのでは」と思ってしまいます。 先日も手の手術をした患者さんに術後強い疼痛が出現して、手が麻痺したようになってしまうことがありました。 CRPSといって、手術など侵襲が加わった際にまれに起こる原因不明の疼痛症候群で、防ぐ手立ても、有効な治療法もないものです。同意書にも記載してあり、十分に説明しています。患者さんもとても良い人で、「しょうがないね、大丈夫ですよ」と言ってくれます。過失ではないしある程度しょうがないとは分かっていますが、「手術しなければこうはならなかった」とか、「他の人がやれば起こらなかったかもしれない」など自責の念にかられてしまいます。今は休日でも、病棟で苦しんでる患者さんのことを考えてしまって落ち込んでしまいます。 医療といえど完璧ではない、失敗も含めて目の前のことを一つ一つ学んで次に活かさなければならない、と分かってはいますが… 医者の仕事は非常にやりがいがあるし、これからも頑張って患者さんを助けてあげたいと思っています。 今後医者を続けていく上で、心構えや、何かお言葉などあれば賜りたいです。よろしくお願いいたします。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ