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母の死が怖くて、耐えられません。

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私の母は89歳で認知症の末期と思われ、小規模多機能施設に行っており、週に2日寝に帰ってきます。
話すことも立つことも何も出来ず、今の処、何とか食事だけをしている状態です。
70歳の私は独身で常に母と今まで暮らして来ました。母が認知症になって約12年苦しい事ばかりでした。
私には域内に妹と弟がいます。弟とは反りが合わず、母の見舞いにも殆ど来ません。
妹は色々とお金の面とか協力はしてくれてましたが、今病気で入院しています。
私は妹が頼りで、元気な時から母ちゃんが亡くなったら、兄ちゃんは母ちゃんのそばで泣いとればいい。私が全てするからと言ってくれてました。
其の妹が病気になり、心ぼそくて、仕方ありません。
少しづつ少しづつ悪くなって来た母をそばで見てきて、もう直ぐ亡くなるかも知れない母が可愛そうでたまりません。
帰って来た時耳元でワシを一人ぼっちにせんといて、ご飯を頑張って食べてや!と毎回言ってます。スマホで嚥下訓練や口腔ケアの事を一生懸命勉強して、帰って来た時と翌日行く前の時間に一生懸命頑張って来ました。
しかし、老化には勝てず、少しづつ悪くなって来ました。
母は私の命です。亡くなる事が想像出来ず、とても怖く、何も手につかず、一種の鬱になった気がします。母は子供の時から実母にいじめられ、大人になってくると17歳で無理矢理親父と結婚させられ、私達が生まれたあとも酒癖が悪く、大変な一生でした。
母が60歳の定年を迎えた時にシーズーの犬を買い、犬を連れて、色々な所へ遊びに行った約19年間が唯一の幸せでした。
犬の亡くなる2〜3年前からアルツハイマー型の認知症になり、それからというもの本当に大変でした。
私も母とは友達の様な関係で絆も深く、母の死が近づいていて、怖くてたまりません。一応仕事には行ってますが、休みがちで、仕事中も母の事ばかり考えてます。このままでは母を道連れに、無理心中したいとの気持ちにもなります。(多分可愛そうで出来ないと思いますが)
上手に話がまとまりません。動揺して、今書いています。
私の気持ちは伝わったと思います。
私が心が安らぎ、少しでも前に向けるお言葉を頂けたら幸いです。

2024年8月15日 10:43

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

命終わっていくのではない。後生に生きていける場所がある。

ずっとそばで寄り添ってこられたのですね。生きてきた その側に、ずっとお母さまがいてくださったのですものね。その姿背中を見て、歩いてきたのですものね。いつか来る日を、考えたくもありませんし、とても怖いですよね。日に日に力が弱ってこられる姿に胸が詰まりますね。

お母さまは、ご苦労なさり、あなたや家族を支えてきてくださったのですね。とても辛抱強く立派な人ですね。子どもがいたから、強くならないとと頑張ってこられたのでしょうね。

立派な姿に、ずっと守られてきたのですものね。だからこそ、あなたが今そのご恩を想い寄り添われているのですよね。

お母さまがその生涯を全うされるまで、安心できる環境を整え、見守っていきましょう。あなたが、見守られ育ってきたように、妹さんと。ともに母を想う家族がいるのです。ひとりじゃないのですもの。

命終わっていくのではないのです。この世だけじゃない、後生に生きていく場所がありますからね。これからもずっと一緒ですからね。だから、お別れではないのです。そう思いながら、お母さまとの時間を過ごして参りましょう。そして、仏様を頼って参りましょう。

2024年8月15日 19:40
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

有り難いお言葉誠に有難うございます。実は今日、母が自宅に帰る日で今、私の隣のベッドで寝ています。話すことはできませんが、現在も何とか食事も出来ており(殆ど全量)、この状態が1日でも長く、続く事を願うばかりです。母の為にと思い、帰ってきたときは、嚥下訓練や口腔ケア、上肢、下肢の屈伸運動
を帰って来た時は約30分、翌日は約1時間行っています。
これからも1日でも長生きをしてもらうため、母に親孝行をして行きたいと思います。
母の声が聞けなくても、母の顔を見ているだけで幸せです。本当に有難うございました。

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