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国際恋愛の辛さと将来の選択

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初めまして。誰にも相談できずにいて少しでも人生の選択の糧にしたいと思いここで相談をさせて頂きます。

先月まで韓国人の彼氏がいました。付き合って約2年くらい経っていました。本当にお互い大好きな存在で毎日連絡をとるのは当たり前で1〜3ヶ月に一回はお互いの国を行ったり来たりで会っていました。結婚もしたくて、よくどこに住むかの話にはなっていたのですが、具体的にどのような生活になるのか想像も付かなかったため私は資格をもっているので仕事を退職し、2ヶ月間韓国に同棲のような形で一緒に住んでみました。

しかし、2ヶ月住んでみて、相手のお国の文化をどうしても日本と比較してしまい理解できない部分が多々出てきました。彼の家にいる時には本当に幸せだったのですが、外に出ると疎外感と恐怖感と周囲への配慮が全くない人たちと一緒にいることがどうしてもできませんでした。この先、この場で子供を育てていく勇気もなく、まず言語力も足りず。自分の両親の介護なども気になりますし。私の持っている資格では韓国で働くことはできません。家にいるだけで専業主婦という形でずっと社会と話された形で、それも海外で1人と思うと孤独感が凄くて私は韓国では住めそうにないと彼にも言いました。しかし、彼は日本語レベルが低く、年齢も年齢なので日本で住むとなっても働き場所がありません。また、彼は今の仕事を辞めると韓国ですら仕事ができなくなってしまう状態です。本当に好きなのに現実的ではないのでお互いのためにもお別れの選択を取りました。

彼を好きなだけに別れてから1ヶ月ほど経ちましたが忘れることもできず、何か別のことに集中しても彼の事しか頭に浮かばない状態です。凄く辛くて、この先恋愛をしたいとも思えない状態です。アプリとかで他の男性に会ったりもしてみたのですが、興味すら分かず。人生楽しくない。生きてても意味がないなと思うくらいどん底な気分です。嫌でも結婚して韓国に住んで好きな人と暮らした方が良かったのかなとか考えてしまいます。こういう先の見えない人生の選択をする時にどのように選択するのがいいのでしょうか?

2024年9月1日 19:04

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

迷ったときはどちらでも良いときだった

人生の選択に迷っているときは、どちらでも良いときだと私は思います。
少なくとも、迷っているときの時点では、判断材料の情報が不十分であり、どちらが正解かわからない状況なのです。
逆に、家が火事になったら瞬時に「逃げなきゃ」と判断でき、そこで「逃げないぞ」はさすがに不正解ですよね。
あなたが彼と別れた時点では、そして現時点でも、はっきりした不正解は無い状態なので、あなたに判断ミスはなかったのです。
判断材料の情報が足りないときに、情報を得るために動いてみることは有効であり、あなたがお試しで同棲してみたのは良い判断だったと思います。
その上で「やっぱ無理」と感じた苦しみは本物でしょう。
仏教では「一切皆苦」「一切行苦」と言って、生き物には苦しみが必ずあると説かれます。
迷っているときも迷っていないときも、どこにいても苦しみ(その時々の宿題)はあります。
ただ、瞬間ごとに苦しみ(宿題)の形が変わっていくだけ。
家にいる人は旅に憧れ、旅人は自宅が恋しい。
息を吸えば吐きたい、吐けば吸いたい。
つまり、どんな選択にもメリットとデメリットがあるのです。
彼とのお別れにも苦しみ(デメリット)はありますが、メリットもあったのです。
過去は過ぎ去りもう無い。
ラーメンを食べたらラーメンの栄養で今日を生き、カレーを食べたらカレーの栄養で今日を生きる。
行ったところが着いたところ。
結論。「どちらでも良かったんだ」と思えたらちょっと気楽になるかもしれません。

2024年9月2日 6:03
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