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2人目を夫に拒否された

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初めてご相談申し上げます。現在6歳の男児を育てている36才女性です。夫に2人目を拒否されている件についてご相談させてください。
夫は虚弱体質で、睡眠が浅く、疲れやすく、いつも一杯一杯な状況です。その自身の状況から、子供は2人目は考えられないと言われています。2人目がいれば今以上に自信に余裕がなく、パンクしてしまう可能性が高いと考えたようです。
私は長男がとても可愛く、「自分に兄弟がいたら」とこの頃口にすることも多いこの子に兄弟を作ってあげたいという気持ちが高まっており、夫の言葉にひどく落ち込み、どのような心持ちで日々を過ごせばいいか、出口が見出せないでいます。このモヤモヤした気持ちを抱えたまま夫と何十年と連れ添うのか、いっそ夫と離婚したら気持ちが楽になるのではないか、でも夫と離婚したら子供が寂しがるだろう、などとグルグル結論の出ない中を漂っています。自分が思い描いていた「普通の家庭」が作れなかったことが、人生でやり残した悔いのようなものに感じられて辛いです。このような気持ちはどうやって昇華させていけばいいのでしょうか。何かお言葉をいただければ幸いです。

2024年9月22日 1:26

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

相手を思いやりながら対話を重ねる

ご相談、読ませていただきました。
あなたが抱える辛さと悔い、そして未来への不安、心からお察しいたします。特に家族についての望みや夢は、自分の存在と深く結びついているので、その実現が難しいと感じることは非常に大きな苦しみです。
まず、ご自身の気持ちをしっかりと認めることが大切です。あなたが今、悲しみや不満、焦りを感じるのは、愛する家族のことを深く思い、幸せを願っているからに他なりません。その愛情は、とても尊いものです。
次に、ご主人の立場にも心を寄せてみると、彼もまた自分の虚弱体質によって家庭を守ることに必死であり、それが彼自身にとって大きなプレッシャーとなっているのではないかと思います。彼があなたと同じように家庭を大切に思っていることを理解し、その理解から共感の心を持つことが、解決への一歩となるかもしれません。
家族全員の気持ちを尊重しつつ、未来への共通の目標を見つけて、小さな一歩から歩んでいくことが大切です。例えば、一人目のお子さんの成長を見守る中で、家族の絆をさらに深める活動をしてみてはいかがでしょうか。それぞれの困難や限界を理解し合い、徐々に対話を重ねていくことで、思わぬ新しい道が開けるかもしれません。
離婚についての思いがよぎる中でも、今すぐに決断をすることが必要ではありません。自分の気持ちを整理し、家族との対話を重ねることで、心の中に新たな気づきや前向きな思いが生まれることもあります。
最後に、家庭の中で感じる喜びや小さな幸せを積み重ね、それに感謝の心を抱くことが、あなたの心の救いとなるかもしれません。小さな一歩を大切にしながら、道を見出すための時間を持つことが、心の安らぎへと繋がるでしょう。
どうか、お子さんやご主人との毎日の中で、小さな幸せや喜びを見つけ、そのひとつひとつに感謝の心を持ち続けてください。それが、あなたの心の重荷を少しずつ和らげる一助となるかもしれません。
あなたの幸せと心の平安をお祈りいたします。

2024年9月22日 7:18
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おきもち

個別相談可能
仏教の目的は、抜苦与楽と成仏です。 生きている人の苦しみをどうしたら癒せるのかを常に考えます。 資格:日本メンタル協会認定メンタルスペシャリスト。JADP認定心理カウンセラー
平日19:00から21:00に受付ます。

手段と目的を混同しない

息子さんのために兄弟を作ってあげたい、息子さんの幸せのためというのが目的なんでしょうか。
息子さんの幸せが目的であるなら、兄弟を作るという手段は唯一の方法ではありません。
別の方法に切り替えることは可能だ、ゴールに続く道は一つではないと考えましょう。
たとえば、弟妹の養育に必要なお金が浮くと考えた場合、そのお金で家族旅行に行けるかもしれないし、息子さんの将来のために貯金してあげることもできますね。
もちろん、夫の心配は取り越し苦労で、一人育てられたんだから二人目を産んでもなんとかなるかもしれませんが、こればっかりは夫婦二人の同意が必要でしょうね。
また、仮に二人目に何らかの病気や障害があった場合に、夫の言うとおりにしとけば良かったと1ミリでも考えてしまうパターンもあります。
いずれにせよ、心は無常。
過去や未来に関する妄想雑念や欲・怒り・怠け・プライド等の感情が心に次から次にやってきますが、それらは必ず過ぎ去りますし、実は心は瞬間ごとにものすごいスピードで点滅・生滅しているのです。
つまり、妄想雑念や嫌な気分にも必ず隙間がありますので、嫌な気分になったときや、一つのことで頭がいっぱいになったときは、好きな歌でも口ずさみ、心の休憩時間を見つけましょう。

2024年9月22日 12:20
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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

質問者からのお礼

願誉様

励ましのお言葉をいただきありがとうございました。無常という言葉を聞くと、寂しさをつい感じてしまっていましたが、心に浮かぶネガティブな感情もとどまり続けることはないことに気付かされました。息子の幸せを限定することなく、様々な方法で幸せにしてあげたいと思います。

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