従業員との関わり方がわかりません
夫は発達障害ですが、そのことは自分が経営する職場のスタッフには隠しています。
ただ、あまりにも人の気持ち、特に私の気持ちを考慮することがなく、
時々スタッフに、私が夫に暴言を吐く、とかスタッフに対して家で文句を毎日言う、など具体的に私が言ったとする文言を出して話しています。
でも、全て作り話です。
たまたま、壁一つ隔てたところで私が何度か聞いていました。
私も夫が経営する仕事を手伝い、スタッフと関わることもあります。顔を合わせづらくなるので話を訂正してほしい、と何度か頼みましたが「今更訂正しても言わされたように取られて逆にお前のことを変な人と思わられる」と、恐らく作り話をしたことを知られるのが嫌で怒鳴るだけです。
現実に暴言を吐くのは夫のほうです。だから、もし私が夫から浴びせられた酷い言葉をスタッフに話したらどう思う?と聞くと、
「そんなことしたら事業が潰れる!やってみろ、どんな目に遭わせるか!」と言う始末です。
私のことで悪い内容の作り話をするのは、「そんな奥さんで大変ですね」と思われたい、気を引きたい、注目してほしいからと夫は言います。
作り話や嘘をつくことは、障害の特徴でもありますが、相手は夫のことを正常発達と思っているので、そのまま鵜呑みにしているようです。
それなら私は手伝いを平然とは出来なくなると言うと、家族のくせに投げ出すな!と怒鳴られます。
何を言われようと、私がスタッフからの白い目に我慢すればいい、と思うときもあれば
夫がカミングアウトをして、作り話をやめられないことを公表したら、どれだけ自分が楽になるかと思うこともあります。
でも、もし自分が従業員だった、雇い主がアスペルガーということは別に珍しくもなく気にならないですが、自分たちに嘘をついて作り話ばかりするのが例え奥さんのこと限定といっても、気持ち悪さを感じてしまうだろうと想像します。
私自身も、夫の障害が原因で従業員が退職することは避けたい気持ちはあります。
普通にスタッフと接していても、相手は私のことを酷い奥さんと思ってる、と考えると涙が出そうになります。
どんな心持ちで関わっていけばいいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
迷っているときはどちらでも良いとき
問題を抱える夫と付き合い続けているあなたの根気には頭が下がります。
さて、誰にでも欲・怒り・怠け・プライド等の煩悩があり、それら煩悩が悩み苦しみストレスにつながります。
夫は、作り話をしたいという欲の煩悩が止まらないのですね。
一方であなたには、周りからの自分への評価を気にするプライドの煩悩が働いているのです。
もしもプライドの煩悩がないなら、従業員からどう思われたってへっちゃらなはずなので。
ですからまずは、誰にでも欲・怒り・怠け・プライドがあるからお互い様だ、私達は仏様じゃないから煩悩による過ちは必ずあるものだ、だから夫も自分も許してあげようと、夫と自分に慈悲の眼差しを向けましょう。
一方で、仏教では嘘はつかない方が善いとされます。
理由はどうあれ夫が従業員に嘘を話している状態は良くないので、従業員に事実を伝えても構わないと私は思います。
結局は、どんな選択肢にもメリットとデメリットがあるので、どちらを選んでも良いのです。
「どちらを選んでも不正解ではない。」
と思った方が気が楽になる場合もありますし、後悔(過去の自分への怒り)を抱かずに済みます。
本当に決断すべきときには直感的に判断できる(火事が起きたら逃げなきゃとわかる等)ので、迷っているときはどちらでも良いときです。
なお、頭の中で思考の堂々巡りに陥ると疲労します。
今ある情報の中で思考の堂々巡りに陥るときは、一旦考えるのを止めて、新しい情報を得るために動いてみるのも良いでしょうね。(従業員にそれとなく夫について聞いてみる等)