hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

知らぬが仏、だったのでしょうか

回答数回答 2
有り難し有り難し 10

よろしくお願いします。

数年前、夫がマッチングアプリで女性と肉体関係をもっていたことが発覚しました。
夫は泣いて猛省しました。
私は、家族にはたくさんの想い出もあり、過ちは誰にもあるもの、と許し、家族は再構築しました。

しかし、最近不審な行動が続いたため、車にGPSをつけたところ、複数回にわたりマッチングアプリの相手と会っていました。ボイスレコーダーの会話も生々しく恐ろしいものでした。

私は仕事もあり、離婚をしたいのですが、疑わなければこんなことは知らずに済んだ、と後悔する気持ちも出てきました。これを知ったら成人した娘も再び傷ついてしまいます。
夫のことが気持ち悪く、毎日辛く体調不良なのは自業自得でしょうか。
離婚を考えるのは、私の自分勝手なことでしょうか。

よろしくお願いいたします。

2025年3月11日 12:49

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自業自得なんてとんでもない・・・・!

チャッピーさん 拝見しました。

ご相談のところで、「疑わなければ知らずに済んだ」と書かれていますが、果たしてそれでいいのでしょうか?

人が自分以外の人と付き合っていけるには、いろいろな理由があります。

それは利害かもしれませんし、信用かもしれません。
仕事や立場などで付き合わざるを得ない時もあります。

また、その人でないとできないことがあって、してもらわないといけないので嫌でも付き合っていることもあります。

では、家族はどうでしょうか?
家族というのは、基本的に利害ではなく信頼しているからこその関係性ではないかと思います。

そこに疑いがあること自体が、関係性を崩していることになるのですよ。

だから、「疑わなければ知らずに済んだ」話にはならないです。

それはあなたが知らない間、ご主人はあなたを騙し続けていることになるのです。

しかも、一度は猛省したと言いますが、その猛省すらもあなたを騙したことになるのですよ。

辛く体調不良になったあなたが自業自得なわけがないのです。
そのような状況を作ったのは、ご主人です。

もちろん相手にも言い分はあるでしょうが、だからと言ってあなたを騙し続けて良い言い訳にはなりません。

ですから状況を考えると、離婚を考えることは至極当然のことだと思います。

ただ、表面だけの状況だけではなく、あなたがそんなご主人にでもまだ思いがあって、または色々な家庭の事情もあって、と複雑な気持ちの迷いが絡んでくると思います。

ですから、まずはあなたがご主人をどこまで信頼できるのか、誠実に対応できるのか、許すことができるのかを、年齢のこと生活のこともありますから、自分の心で落ち着いて考えてみてくだい。

その後、ご自分の気持ちを据えてからご主人としっかりと向き合って、相手の話を聞かれることが大切ではないでしょうか。合掌

2025年3月12日 16:51
{{count}}
有り難し
おきもち

護摩行1200回以上・滝行:1100回以上もすると、お話しできることもできてきた行者です。 元々は在家の出身ですが、17歳で出会った師匠の生き方に感銘を受けて、18歳から師匠のところで内弟子修行。 ただ、この時点で師匠が僧侶であることを知らなかったという間抜けな弟子入りでした。 一体何になるために弟子入りするのか、その時はわからないままだったんです。 多感な時期に、弟子にならずにはおられないほどの生き様を見せていただけたことは、私にとって生涯の幸せだと今は思えます。 その後、内弟子行12年の間に夜中行・護摩行・籠山行・滝行・お百度行などを経験させていただきました。 結婚と同時に小さなお堂を預かって師匠のもとから独立。年間数百回を超えるご相談を聞いております。 人々を幸せに導く行者として、60歳を超えた今も季節を問わず変わらず修行を続けております。 また、別に事業もしておりますため、マーケティングやセールスなどにも詳しくなって、娑婆の厳しさと理不尽さも舐めてきています。 本当に救われる信仰として、実践に則したお話をさせていただきます。

原因は何だったのですか?

 こんばんは。それは辛かったですね。知りたくなかった!というのも分かる気がします。
 しかし、今から巻き戻すことはできません。これからどうするか。
 思うに、前回の原因はしっかり解明されたのでしょうか。想像では、彼の方に何がしか満たされないものがあったのではないでしょうか。彼が泣いて後悔したとしても、その後原因が解消されなかったのが、今回の再発に繋がっていると思います。
 永遠に歳を取らない人がいい、とかいう無茶な願いならば、お別れした方が良いでしょう。しかし、ことはあなたとの間に起きたことなのですから、(彼から見て)何か問題が、あなたにあったのかも知れません。
 「一方的に彼が悪く、あなたに何の落ち度もない。」そう落ち着いたのであれば、それは残念ながら問題を放置して見ないようにしていただけ、なのかも知れません。つまり向き合ってこなかった。仏教では「物事は全て作用として起こっている。単独で起きているのではない」と説きますからね。
 お子さんも成人されたのであれば、夫婦としてのつとめは一定果したかも知れません。このまま問題行動(と、その原因)を放置するか、改めて向き合って選択するか?そのどちらかだと思いますよ。現行の社会制度は結婚している方が有利な点も多いですが、あなたの心の平穏の方が重たい問題であると感じます。
 子育てにひと段落の今、夫婦お互いにどんなことを求めて期待しているのか、胸襟を開く時が来ているような気がします。

2025年3月11日 22:59
{{count}}
有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ