禅について
長い歴史をもつ禅に興味を持っている者です。
下記の認識は合っていますでしょうか、不足している部分があればご教示いただけますでしょうか?
・長い歴史の中、禅はコアを守りつつ、時代に合わせて変化している。
・禅におけるコアは悟ることである。
・悟りを開くための修行自体が時代に合わせて変化している。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
禅にご興味があるのなら
曹洞宗の僧侶の一人として回答いたします。
禅にご興味があるのなら、禅に関する書物を紐解き、参禅会に通われることをおすすめします。
あなたのご質問にお答えするのは簡単ですが、それをすれば、あなたも私も禅から遠ざかってしまう。
ご自身で苦労して解答を見つけられるのが一番だと思われます。
(厳しいお答えをさせていただきましたが、どうかご容赦ください。お尋ねの件は曹洞宗の入門書をお読みいただければ、すぐに解答が見つかるかと思われます)
禅の修行がクルクル変わってきているということではありません
現在、一般に「禅」と聞いて思い浮かべるイメージはおおよそ5世紀頃に中国で始まったものです。ごく大雑把にいえば「お釈迦様の真似をしてしっかりやりましょう」という運動です。禅の理想像は菩提樹下で禅定に入られたお釈迦様のお姿ですから、大本をたどればお釈迦様に行き着くのですが、実際には運動が成立した地域、時代の影響を受けています。
ただ、影響を受けているということと「修行自体が時代に合わせて変化している」ということの間には大きな隔たりがあって、禅の修行がクルクル変わってきているということではありません。
ご質問で記されたご認識が、合っているかといえば合っていますが、もっと禅のことを知ろうと思われるのであれば、さらに踏み込んでお調べになることをおすすめします。
参考になる本としては、伊吹 敦『禅の歴史』(法蔵館2001)が良いかと思います。
ちょっと大きめの本ですが、わかりやすい文章で網羅的にまとめられています。所蔵している図書館も多いように思います。


