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暗い未来しか導き出せない回答受付中

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有り難し有り難し 19

人間と世界の限界を感じています。人間の欲望にこの世界が耐えられなくなっており、このままでは破滅が待っています。「分け合えば余る」を忘れているのはこの世界を動かしている権力者達で、彼等は裁かれないどころか生き残ります。強い者が生き残り弱い者が食い潰されるのが動物の法則です。

今この世界で起こっている戦争は歯止めが効きません。侵略側は「滅ぼす」「完全征服する」まで止まりません。中立仲介に立っていた(もちろんここにも議論の余地はありますが便宜上)米国が今やその立場を放棄し私腹を肥やすことに執心しています。そうした人間が生き残って力を得るのがこの世界なのです。

長い間、頭のどこかで「いつか戦争に巻き込まれる」という不安を抱えて生きていました。そしてその不安が正しかったと証明する方向に世界は回っています。これまでは戦争が誰にとっても利益をもたらさないから先延ばしになっていただけ。私達の生活はただのまやかしだったことに気づいてしまい、いつ核戦争が始まるかと怯えながら生きています。それでいながら、致命的な衝突が無ければ溜まりに溜まった国際問題も解決しないのだろうとしか思えません。対話で解決できる領域はとうに過ぎているのだと思います。そうでなければこんな事には。

「全て私が頭の中で考えているだけ」ごもっともです。ですが、仏様のお慈悲も、死後に導かれるとされている極楽浄土も、「頭の中で考えているだけ」ではないのでしょうか。今の国際情勢からすると、3年後も今の生活がある前提で生きることさえお花畑な気がしてしまいます。問題解決の糸口は見えず、侵略と暴力の可能性ばかりが生々しく浮かびます。墜落する事だけが確定している飛行機に乗せられているような気分です。

・自分の人生が誰かに終わらされるのが怖い
・いずれ訪れる破滅的な人類滅亡が怖い
・様々な歴史的サイクルからして、「平和期」の終わりが近いような気がして怖い
・死んだ後、また生まれてしまうのが怖い
・生きているというのは全て偶発的な出来事でしかないため上位存在の調節など無く、どこまでも無慈悲で残酷なこの世界が怖い(隕石衝突による恐竜の絶滅など)

ここ3週間近く、これらの感情で苦しい日々を送っています。どこに何をどう相談すべきかもわからず、そもそも問題の根本が解決不可能なのでどうにもならない絶望感。

あなたは未来を信じますか?

2025年3月22日 23:39

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

同じ「考えてるだけ」なら

 こんばんは。以前の問答も拝見しました。どうも私では力足らずで、あなたを安心させる事はできないと思います。「坊さんです」と言いながら情けない事です。
 ただ、拝見して感じた事、思った事をお伝えさせて頂きます。どう受け取るかは勿論ご自由に。
 シンプルには、「どちらも考えてるだけ」ならば、あなたが楽になる方を選ぶ事はできませんか?
 「墜落することだけが決まっている飛行機」、ここには無力感が滲んでいますね?その飛行機の操縦士はどなた?その人が墜落したい、自分も死にたいと考えているのかしら。
 「平和期の終わりが近い」、確かにそうかも知れませんが、それって徐々に進行するモノではないかしら?だとしたら、歴史家が後からよく言うように「実は抗っていた人もいた」の一員に加わるのも悪くないのでは?結果は「無駄だった」と評価されるかも知れないけれど、本人にとっては充実した生になる可能性はあります。
 死んだ後、また生まれてしま後のことですが、その輪廻転生を信じておられるのは誰の言ですか?ご自身の経験としてですか?
 どこまでも無慈悲で残酷、とのことですが、幸いにも私には人様のお慈悲を感じたこともありますし、「残酷かと思っていたが、そうでもないこともある」というのが私の経験談です。現在のあなたの経験談がそのような認識であるとしても、今後の経験によって変化する可能性はないのですか?
 半ばヤケになったようなあなたの問いに返事してくれた今までの方々は、慈悲の心を持っていないと思いますか?

 ということで、「同じ考えているだけ、ならば、悲観的な中にも救いがありそうな方を見てみる」のは如何でしょうか。

2025年3月23日 23:51
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

うばい合えば戦争 分け合えば平和

拝読させて頂きました。
あなたがこの世界のことを見てそう思ってしまうこともとてもわかる様に感じます。あなたのそのお気持ちや思いを心より受け止めさせて頂きます。
歴史を見ますと「栄枯盛衰 勝者必滅」であることがわかります。平家物語の冒頭「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理を顕す 奢れる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし 猛き者もつひには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ」とうたわれています。
どんなに権力を持とうとどんなに強大であろうと必ず衰退していくのが世の常です。
かつてのアレクサンダー大王もローマ帝国も中国の帝国も元もイギリスもフランスもナチスもソ連もそしてアメリカもその歴史から逆らうことはできません。大日本帝国が敗れたのもです。
我欲にまみれ他者から奪い傷つけ殺戮を繰り返していけば必ず人の心も離れていきます。機運も衰えていきます。現在のアメリカやロシアや中国がこれから100年後は恐らく変わっているでしょう。
お釈迦様がお亡くなりになられ1000年後にはもう仏教の教えも無くなり滅びてしまうと言われてきましたが、仏教の教えや真理は残ってます。
お経「七仏通誡偈」には
「諸悪莫作(しょあくまくさ)
 衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)
 自浄其意(じじょうごい)
 是諸仏教(ぜしょぶっきょう)
意味は
 あらゆる悪をしないようにしましょう
 あらゆる善いこと進んでしましょう
 自分の心を清めていきましょう
 それがあらゆる仏様の教え、仏教です
その様に生きていくことで決して滅びることはありません、必ず残っていくのです。
相田みつをさんのお言葉
「うばい合えば足らぬ  分け合えばあまる
 うばい合えばあらそい 分け合えばやすらぎ
 うばい合えばにくしみ 分け合えばよろこび
 うばい合えば不満   分け合えば感謝
 うばい合えば戦争   分け合えば平和
 うばい合えば地獄   分け合えば極楽」の通りです。
本当に私達一人一人が自分を・周りの方々をものごとを大切にして分かち合っていくことで未来は大きく変わっていきます。争いなく安心して幸せに生き抜くことが未来永劫できるでしょう。
あなたがこれからの未来を多くの方々と共にお互いを尊重し合い思いやり、沢山の恵みを分かち合いながら心から豊かに幸せに生き抜いていかれます様に切に祈っております。至心合掌

2025年3月23日 10:29
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

だから。
その盛者必衰の100年の間にどれほどの理不尽が行われると思っているのですか。
ここまままでは人類が自分の愚かさを自覚する前に滅ぶって言っているんですよずっと。
私達に未来は無いのですね。

「自分」に固執しすぎているのかもしれない、という気付きを与えてくださったことには感謝します。それでも尚、自分の人生が理不尽な形で終わるであろうことを受け入れられる気がしません。
いくら自分の身の回りに慈悲を感じても、むしろ慈悲を感じるからこそ、世界の無慈悲さが浮き彫りになります。どんなに祈っても瞑想しても悟ってもミサイルは飛んできますし大国が侵略して来たら蹂躙されます。物理的法則の前には手も足も出ませんし、この世界は物語でもなんでもないから誰かが公平な世界で理不尽を捌いてくれることもありません。そしてこれからは、「侵略される方が悪い」と言われる時代になります。米国のウクライナ対応がそれを如実に語っています。
死んだ後に生まれてしまうのも、ただの物質的事実です。今の私達の命や認識は脳味噌によって作られているだけのものなので、この脳味噌が停止すればまた別の脳味噌によって「自分が」が作られるだけです。意識を持たないことは不可能なのでどうしても自分は存在してしまうし、存在するということは知覚するということであり、物質的な脳味噌を所持していることとなり、物質的世界に生きなければならないということになります。地球がなくなるまで、それが永遠に繰り返されるだけです。そして何が「自分」になるかは選べないので、この地球上のあらゆる理不尽が「次の自分」に降りかかる危険性は永遠に消えることはありません。

ヤケになっているのはこの世界です。
同じ「考えているだけ」でも、破滅の根拠の方が圧倒的にこの世界に溢れています。誰も正解を見つけられないから、解決方法なんて無いから、そして共通の正解がもう存在しない世界だから、誰が何をしようと悪くなっていくだけなのです。
人間の欲望とこの世界の資源の残りと社会システムの未来を考えた時、その先には破滅しか見えないんです。どうしたって。
この世界の操縦士は権力者です。その権力者達が現世利益追求で墜落することも知らず好き勝手パーティーしている世界なんだから始末におえません。

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