hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

性格が荒んだ姉との関わり方を知りたい回答受付中

回答数回答 1
有り難し有り難し 7

私30代
姉30代(3つ上)

4姉妹の真ん中同士です。
6人家族で、コロナ感染が始まる前までは、非常に仲の良い家族でした。

コロナが始まり、
陰謀論にハマった姉、
かれこれ5年ほどかけて、姉の性格が年々キツくなり、会話が普通に出来ないようになってしまいました。
家族の誰もが、姉との会話の仕方がわかりません。

というのも、
彼女の感情の起伏が激しく、
とても年齢に見合った言動をしないからです。

陰謀論に関しては、
私を含め誰も賛同は出来ず、
かといって何が正しいのか分別しづらい世の中なので、否定することもなく、見守っている形です。
コロナが始まったばかりは、
真っ先に感染した姉が原因で、
家族皆が罹患して大変ななか、
姉だけ能天気に自分の意見ばかりを押し付けてきたりと、多少こちらも対立意見を述べたり、それどころではないと突き放したらしました。

コロナのことをさておけば、
今まで通り仲良く出来るのではと、
姉の沸点に触れないように
おそるおそる会話をしてみるも、
家族の誰もキレられる始末。
疲弊しました。

器用で程々に熱心な母を除いて、
誰も姉とは連絡をちゃんと取れません。

ただ、
私と妹の結婚式には何とか参加してくれました。(かなりの気を遣いましたが…)
お祝いもくれたり、優しいところあります。

普段、
生存確認のためにも何気ない会話をLINEで姉になげかけたりしております。
(お手上げ状態の父は、穏やかな性格の私に連絡を取るように言ってきます。私もお手上げなのに…)

つい先日の出来事がきっかけで、
こちらに相談させていただきました。

姉に、
私「紅茶飲む?」
姉「飲まない!オーガニックしか受け付けない」「贈り物とか迷惑だからやめてね」

私「おけおけ。(別の会話にすり替える)」
姉「私が欲しいのは皆が早く目覚めてくれることだけだよ。気づかないから無視してるけど」(この内容は何十回も言われています…)

私自身は、
何気ないLINEをしたまでであって、
過去何回も経験してますが、
精神的に疲れます。毎回悲しいです。

姉がこうなるまでには、
段階がきっとあったと思います。
まだ実家に帰ってきてた頃は、マシンガントークで聞く方も大変でした。これも少しおかしかったのでしょうか。

2025年10月9日 13:53

この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

距離を保ちながら祈るという慈悲

あなたの文面からは、「悲しみ」と「優しさ」が同居していることが伝わってきます。
姉の変化に戸惑いながらも、なお関係を絶やさず、思いやりを持って接し続けておられる
その姿勢は、まさに仏教でいう慈悲の実践そのものです。

1. 姉の変化を「苦」として見る
真言宗では、すべての存在が「因と縁」によって成り立つと説きます。
姉が今のような言動に至ったのも、何かしらの“心の痛み”や“不安”が背景にあるはずです。
陰謀論への傾倒も、突き詰めれば「安心を求める心」のあらわれです。
世界が不確かに感じられるとき、人は「何かを信じたい」「正しさをつかみたい」と思うもの。
しかしその思いが過剰になると、他者を攻撃し、孤立してしまう。
それは「苦」の連鎖です。

あなたができることは、その“苦”を無理に正そうとせず、「苦しんでいるのだ」と静かに認めること。
そこに否定や反論は不要です。

2. 「関わらない優しさ」もある
仏教には「方便」という考えがあります。
相手にとって最も良い形で接する、という意味です。
姉と深く関わることであなた自身が疲弊するなら、それは方便ではありません。
ときに「距離をとる」ことが、最も慈悲深い行いになるのです。

無理に会話をつなげる必要はありません。
返事をしない、話題を変える、時には数日返信を遅らせる
その“間”が、あなたの心を守る祈りになります。

3. 「家族であっても、心は別の旅人」
仏教では、人は誰しもそれぞれの「業(ごう)」と「修行」を持って生きていると説かれます。
家族であっても、同じ旅路を歩くとは限りません。
姉は姉の道を、あなたはあなたの道を歩いています。
それぞれの心が、いずれ安らぎへ還ることを信じる。
それが“手放す祈り”です。

おわりに
あなたが疲れるほど姉を気遣う必要はありません。
あなたはすでに、十分に優しい。
次に必要なのは、自分の心を守るための沈黙です。
沈黙は冷たさではなく、祈りのかたち。
姉が少しずつ自分の心に気づくその日まで、
あなたは静かに、自分の幸せを大切に生きてください。

合掌

2025年10月9日 13:59
{{count}}
有り難し
おきもち

個別相談可能
仏教×対話×ビジネス。僧侶・理学療法士・プロファシリテーター。整うコンサルタント。仏教と対話で導く、リーダーのための内省と再構築。ビジネスという営みを通じて、人が本音と出会い、本来の個性で生きる場をひらいています。 ※お坊さん回答の中に「鈴木光浄」がおりますが当初諸事情がございまして私が回答したものでございます。そちらもあわせてご参照ください
職業柄、人生相談はこれまで多数受けてきました。 ぜひご自身の本音を出してください。向き合ってください。 私は伴走させていただきます。 理学療法士でありますので、これまで急性期から終末期まで患者さんを担当。 町の診療所から在宅までキャリアを築く。 2歳から108歳まで患者さん担当。 カウンセラー、コーチ、コンサルタントでもありますので メンタルヘルスから新規事業、マネジメントまで相談対応可能。 ビジョンワークはライフワーク。

質問者からのお礼

本当にすっきりし、今後の指針にしたいと思いました!心が解されました。ありがとうございます。程よい距離感と、自分の心も守ること、大切にしていきたいです。

煩悩スッキリコラムまとめ