他者を恨んではいけない理由はなんですか?
職場の人で嫌いな人がいます。恨んでいるし、憎いし。全く関わらない関係なら良いのですが、何かしら関わりを持たなければならない距離感です。
不機嫌な様子とかすぐに分かりますし、パワハラなのでは?と思いますが、信頼等は向こうの方が上なので最初は憧れていました。
けれども、関わりを多く持つようになった時に「この人は自分が信用してる人だけを大事にしてるんだな」と感じ、私はそれに該当しないということが分かるようになりました。
ずっと憎かったわけではありません。関わりを持つようになってから、結構周りは敵だらけだなと分かるようになりました。
楽しいことをしている時は考えません。……が、仕事がある時やぼんやりとしている時にふと考えてしまいます。でも私は、人を憎むこと、恨むことを悪いことだとは思っていません。思うだけなら自由だし、誰もいない一人の時(例えば自分の車の中など)にブツブツというのは吐き出すという意味では大丈夫なのではないかと思うのです。
でも、よく人を憎んではいけないと聞きます。人を恨んだり憎んだりしてはいけない理由はどうしてでしょうか。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
信用に値する人間を目指していくことで、自分が変われるかも。
そうね、あなたには、憎んだり恨む理由があるのですよね。
生きていると、許せないこともいろいろありますよね。
まさに、怨憎会苦(おんぞうえく)と言って、仏教の「四苦八苦」の苦しみの一つなのです。嫌いな人や憎んでいる相手にも出会っていかねばならず、顔も合わせなければならない苦しみを指します。人間関係の社会の中、誰しもが避けられない悩みでしょうね。
解消できない心の叫びを、愚痴として吐き出すのは自然なこと。そうやって、ストレス発散をしてくださいね。
ただ、仏教の視点では、受け止め方や向き合い方を考えていくことにより、関わりや心のあり方も見えてきますよ。
今のあなたには、周りが敵だらけなのですね。不機嫌な態度で当たられるのは嫌ですものね。ですが、信用に値する人間を目指していくことで、自分が変われるかもしれません。自分に足りないものを見つめてみることで、あなたの人間性の成長に繋がる機縁にしていきませんか。
煩悩は悩み苦しみの原因
仏教では、煩悩が私たちの悩み苦しみの原因になる、つまり不幸の原因になると考えます。
怒り、憎しみ、怒りも煩悩の一種です。
煩悩があると、自分や他人の悩み苦しみストレスの原因になったり、ミスやトラブルの原因にもなりますし、例えば恨みについて考えている時間は不幸な気持ちになります。
恨みがない人は幸せなので、仏教では、幸せに生きることを推奨します。
仏教では、修行によって煩悩を弱めたり制御できるようになり、最終的に悟りを開けば煩悩が無くなると考えます。
お釈迦様のように悟りを開いて成仏すれば、憎しみも消えて揺るぎない平安の境地になれます。
悟れば、輪廻転生(苦しい生き死にの繰り返し)からも解脱(卒業)できるのです。
ということで、自分と他人の幸せや、将来の悟り(成仏)のためには、仏教的な修行(瞑想など)をして憎しみを弱める方が良いのです。
他者を恨んではいけない理由
お釈迦様は他者に対する憎しみや恨みを不善の根元として徹底的に否定しました。
あなたは心の中で思うだけなら大丈夫なのではないかと考えているようですが、それは大きな誤りです。
怒りや恨みを抱き続けることは「内なる炎で自分を焼き続けること」に違いありません。
ストレス状態をわざわざ自分から作り出して、それを高め、心身の健康が蝕まれるのを手助けしているようなものです。
自分の人生の貴重な時間とエネルギーを、嫌いな相手のためにドブに捨てる行為といってもいいでしょう。
他者を憎んだり、恨んだりすることは、誰でもない、自分自身に不利益と苦をもたらす結果につながるのです(お釈迦様は「地獄に堕ちる」とまで言っています)。
それでは、どうすればそれを止めることができるでしょう。
お釈迦様は、慈しみの心を広げるよう説いていますが、これはなかなか難しい。
あなたは「楽しいことをしている時は考えませんが、仕事がある時やぼんやりとしている時にふと考えてしまいます」と語っています。
憎しみは不善であると理解し、考えないようにしましょう。
少しでも怨みの気持ちを抱いたら、それは不善であると気付き、断ち切るようにしましょう。
あなた自身の利益と幸福のためです。



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